ファミリーコンピュータを愛す・その46 | ONCE IN A LIFETIME

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フィリピン留学から人生が変わった一人の男のお話です。

ニューファミコンが発売されたのは1993年の12月1日とされるが、当時はゲーメストとあとはPCEやMDの専門誌しか読んでいなかった事もあって、実際に見るまでその存在は知らなかった。すでに初代ファミコンがボロボロだった事もあって、早速購入したものだった。定価は7000円という事だが、私は4980円ほどで買えたと思う。

 

このニューファミコンの最大の特徴と言えば、もちろんSFCのAVケーブルがそのまま使えた事である。しかし、内部仕様的に当然モノラルだけであり、しかも「RGBはもちろんS端子すら未対応」という鬼仕様のため、実質モノラルAVケーブル専用仕様だった。当時、RGBはほぼ一部のPC用モニターに限られていたとは言え、まだ一応現役だったし、S端子は言わずもがな、相当安いテレビでもない限りほぼ必ず搭載されていた。

 

にも関わらず、このニューファミコンは非対応だったのだ。のちのスーファミジュニアでもコンポジットオンリーというクソ仕様だった事からも分かるよう、任天堂はこの辺りがいまひとつである。確かに対応すれば値段は跳ね上がるかも知れないが、当時はすでにコンポジットでは物足りず、最低でもS端子は当たり前、という所まで時代は来ていたため、個人的にはどうしてもこれに対応してもらいたかったものだった。

 

他には、コントローラーが着脱式となり、そしてボタンもSFCのように凸型となったため、これは非常にやりやすかった。まあ、ほとんど連射コントローラーを接続してしまうのではあったが。当時はちょうどドラクエIVの何周目かをプレイしていた所だったのだが、ニューファミコンの恩恵もあったのかこのデータを最後に消える事はなかった。さらにはレトロフリーク購入時までデータが生き残っていたため、半永久的なものさえにもなってしまった。

 

ドラクエIIIが発売される直前、ファミマガでは「電池の寿命は5年」とあったのに、結果的に30年近く持ったという事だ。もちろん、世の中には寿命を迎えたものも多かったが、幸いにも私のドラクエIIIとIVはその6倍もの年月持ってくれたと言う事である。

 

そして、そのニューファミコン発売記念かどうかは知らないが、FFのI・IIを、コーエーのカートリッジと同サイズのROMにまとめた「ファイナルファンタジーI・II」が発売された。一部誤字の修正以外はオリジナル版とほとんど同じという事なのだが、当然私は買ってはいない。また、「ゼルダの伝説」のROM版が発売されたのもこの頃だったと思うが、当然ディスクの拡張音源は未使用なため、劣化バージョンである。