ファミリーコンピュータを愛す・その14 | ONCE IN A LIFETIME

ONCE IN A LIFETIME

フィリピン留学から人生が変わった一人の男のお話です。

ファミコンで最も売れたソフトはもちろん初代スーマリであるが、個人的にはこのスターソルジャーこそがファミコン全盛期を象徴するソフトではないかと思う。その最たるものが、なんと言っても映画化された事であろう。当然、小学館パワーもあったとは言え、ゲームの映画化というのは前代未聞の事だったのだからこれは歴史的な快挙である。

 

それは2本同時公開され、まずは隠れキャラの「黄金の指」を題材としたアニメ映画「RUNNNING BOY 〜スターソルジャーの秘密〜」と、そして「GAME KING 激突!高橋名人VS毛利名人」の2つである。当然評判となったのは後者であり、ファミコン全盛期を象徴するスーパースター2人の対決なのだから盛り上がらない訳ではない。それはまさにプロレスで言えば「馬場VS猪木」が実現してしまった、ぐらいの感覚だろう。今で言うならeSportsの走りであり、いつかのウメハラVSときどに近いであろうか。しかし、スケールはもちろんその比ではないのは言うまでもない。

 

詳細はググって動画を見ていただければ一目瞭然である。私は当時公開している映画館が周りになく、一番近い場所ですら小田原だったので、結局劇場で見る事は叶わず後日ビデオで見る事となった。当然、それまでに内容は知らなかったので、本当にワクワクしながら見たものである。結果はラウンド数では毛利の勝利、しかし総得点数では高橋の勝利、という、なんとも微妙な結末となったが、それが本当なのか否かは今もなお不明である。

 

なので、この夏は友人たちともひたすらスターソルジャーをプレイして行ったものである。一応ひたすらやり込んだおかげで16面はクリアは出来たとは思うのであるが、それがいつかは覚えていない。そして、話は前後するが、このスターソルジャーの直前には早くもスーパーマリオブラザーズの2がディスクのみで発売された。こちらはバージョンアップ版に近く、異常なまでの高難易度がひたすら話題となったものだ。

 

のち、かのグラディウスIIIも異常な高難易度で叩かれたものだったが、このスーマリ2も相当だったと思う。正直、天下の任天堂が何故ここまで常軌を逸した難易度のゲームを発売したのか未だ謎ではあるのだが、とにかくひたすら難しいゲームだった。当然、私は手に負えず、近所の年上の方達のプレイを参考にしてようやく全面クリア出来たものである。

 

そして、また話は前後するが、スターソルジャーと同時期に友人宅でプレイさせてもらったドラクエIの事を語らずには居られない。ゲームをプレイしていて、この時に受けた衝撃というのは最高レベルではなかっただろうか。