PCエンジンを愛す・その11 | ONCE IN A LIFETIME

ONCE IN A LIFETIME

フィリピン留学から人生が変わった一人の男のお話です。

天外魔境IIの発売直後、アーケードでは「ストリートファイターIIダッシュ」、そして6月にはSFC版の「ストリートファイターII」が控えていた事もあって、必然的に私の興味もそちらへ流れていった。なので、PCEに再び舞い戻ってきたのはなんと「SUPER雷電」の購入がきっかけだった。

 

ゲーム自体は4月には発売されていたかと思うが、実際に購入したのは10月だ。何故買ったのかと言えば、単に私がアーケード版の雷電が苦手だったので、せめて家庭用で練習出来たら、という事だった。アーケード版で大ヒットを飛ばしたせいもあるのか、当時はSFC、MDそしてFMタウンズにまで移植されていたほどであったのだが、当時はまだMD本体購入前だったし、SFCは高かったので必然的にPCE版しかなかった。

 

前年にHuカード版も出ていたのであるが、CD版があればそっちの方が良いに決まっているし、また価格も安かったので迷う事はなかった。ゲーム内容はアーケード版とは比較にならないほど簡単であり、また横画面で2面の多重スクロールが出来ないという事もあって割と別物な感じだったので、正直アーケード版の参考にはならなかったかと思う。しかし、それを補ってあまりあるのが、素晴らしいBGMのアレンジだった。

 

アーケード版は一応サイトロンからサントラが発売されていたりもしたが、正直BGMの評価はほぼ皆無に等しかったのではないかと思う。それがこのCD版では一点、とにかくカッコいいの一言であり、シューティング史上最高レベルと言っても差し支えないほどの出来を誇っていたのだ。

 

のち、MD版も購入し、こちらはかなりアーケード版の雰囲気に一番近い出来であったのだが、それでも上記の理由もあって私はPCE版が好みだった。そして、私自身アーケード志向が強くなっていった事もあって、PCEのほとんどのゲームが移植ものとなっていった。

 

その流れの一つが、同年6月に発売されていた「アドベンチャークイズ カプコンワールド・ハテナ?の大冒険」である。1992年10月、アーケードにて「カプコンワールド2」が発売されたのであるが、私はこれが大のお気に入りであり、友人たちと一緒になってコイン注ぎ込みまくりでクリアまで達成したほどである。一体いくらかかったか分からないが、このインカムのおかげでそのゲーセンにおいてはかなり延命したはずである。

 

実は、この「カプコンワールド2」は未だに移植がされていないのであるが、この流れで初代もプレイしたくなったため、上記PCE版を購入していった。任天堂ハードに比べて、CD-ROM2のゲームはかなり入手性が良くないのであるが、当時相模大野駅前に存在した「サトームセン」がかなり扱いが良く、マイナーゲームも置いてあったので、PCEで欲しいゲームがあるとまずそこに向かっていったのだ。