Xbox360を愛す・その4 | ONCE IN A LIFETIME

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フィリピン留学から人生が変わった一人の男のお話です。

前にも触れたように、Xbox360と言えばシューティングの宝庫であった事である。ぶっちゃけ、歴代ハードにおいてシューティングでミリオン超えというのは本当に僅かに過ぎないし、正直メーカー的に「うまみ」はかなり少ないとは思われるのであるが、それだけにXbox360はシューターに絶大なる支持を受けていたのだ。

 

最初に購入したパッケージのシューティングは、おそらく「虫姫さまふたり」であったかと思う。アーケードでは未プレイであったが、確かこれがケイブ自ら発売した360用ソフトの最初ではなかったかと思う。シューターの評価はいかほどであったのかは不明だが、私的には横画面でも見やすいHDの弾幕に非常に満足、かなり長い間プレイしていったゲームだった。

 

ただ、実はこれより前にケイブの看板シューティングがすでに発売されていた。もちろん、曰く付きの「怒首領蜂大往生ブラックレーベルX」である。詳細はWikipediaや、ゲームカタログを参照していただければ分かるが、なんとPS2のソースコードを無断で流用したというなんとも悪質な手口で作られた作品だったのだ。もちろん、当時はそれが割れており、もちろんそれを承知で購入したのであるが、確かにHDではなくアンチエイリアス処理のみらしき画面、そして異常なまでのロード時間の長さ、そして選択画面のバグなど、何も知らずにプレイしても怪しいと思わせる作りとなっていた。

 

なので、この360版に関してはほとんどプレイはしていない。かなり後になって、公式パッチが配信はされたものの、当時のパッチの容量は確かかなり制限があったため、多少はましになったとは言え劇的に改善、というほどでもなかったかと思う。

 

さて、話が前後してしまったが、Xbox360がPS3に比べて明らかに優位性を保っていたのはレスポンスの良さだった。いわゆる操作遅延であるのだが、これがPS3の場合はどうにも悪く、当時のアケコンはほぼ例外なくかなりの遅延が発生しており、そのためシューティングや格ゲーをプレイするには圧倒的に不向きだった。

 

原因はなんなのかは不明だが、この点が360の場合は優れていたという訳である。当時はパナソニックのプラズマテレビを使用しており、当然ゲームモードなどは存在していなかったのであるが、それでも大きな遅延を感じずにプレイする事が出来た。

 

実は、この初代TEのアケコン自体にも遅延が発生はしているのであるが、ゲーム自体に遅延が少なかったせいもあったのか、ほとんど違和感を感じる事はなかったのだ。PS3よりも圧倒的にシューティングの数が豊富なのは、実はこれが理由なのでは、と思っていたほどであるが、PS3のラグを体感してしまった後は360の優位性を肌で感じていたものだ。

 

しかし、皆が皆そうではなかった。同年、「ナムコミュージアムバーチャルアーケード」という、まさにレトロゲーマー御用達のタイトルが発売された。もう一体何本出てるんだよ、とも思わせたこのシリーズであったが、当時、おそらく今でも収録作品は最高であり、しかも定価も割安と、これは買うしかないだろう、というタイトルであったのだ。

 

が、発売後のAmazonのレビューは極めて悪く、バグやら遅延やらでまともに遊べる代物ではなかった。その上、過去のミュージアムで売り物だった資料や筐体の再現などもなく、ただ単にゲームを詰め込んだだけ、という代物ですらあり、すぐに棚の常連となってしまったものだった。もちろん、これは360というハードのせいではないものの、個人的にも苦い思い出のひとつである。