Switch版から遅れる事2週間、ようやくPS4においてもゼビウスを初めとする、アケアカナムコゲームがリリースされていった。パックマンはアケアカ以外でもプレイ出来るので、ひとまずゼビウスと、そしてもうひとつの待望のタイトルであった源平討魔伝を購入したが、真っ先に気になったのはやはり前者の遅延である。
すでにTwitterでも報告があるが、やはりPS4版だけあって遅延は皆無。ケツイなどに比べたら若干重いような気がしないでもないが、現在オリジナルのブラウン管とは比較のしようがないので、普通にプレイする分には全く問題のないレベルと言える。これで、ようやく現行最新ハードでこの名作が完璧な仕様でプレイ出来るようになったという事である。
なので、このPS4版についてはこれ以上語る必要もないので、ここではゼビウスの移植とプレイ歴を紹介していこうかと思う。私が最初にプレイしたのは、なんとオリジナルのアーケード版だった。熱海に家族旅行に行った際に筐体を発見し、父親にワンプレイおねだりしたのが最初であった。ただ、当時はゼビウスという名前そのものも知らなかったはずなのに、何故かその緑色に輝く画面を見た瞬間にプレイしたい衝動に駆られたという事なのだから、やはり何も知らない子供さえも惹きつける魅力があったという事なのだろう。
同時に、初めてプレイした縦画面、かつ縦スクロールシューティングでもあった。翌年の旅行の際にも、ゼビウスそのもののゲームがホテルのロビーに置いてあったのだが、文字をよく見ると「バトルズ」だった。それがコピー基板である事を知ったのは、数年後のゲーメスト増刊「ザ・ベストゲーム」においてである。
そして、多少前後するが、1984年11月、遂にファミコン版ゼビウスがリリースされる。当時、国産PCにも多く移植されていたらしいが、家庭用ユーザーに対しての知名度を一気に高めたのはファミコン版である事は間違いはない。群雄割拠の家庭用ゲーム時代において、すでにファミコンが一人勝ちな様相を呈していたが、このファミコン版はコロコロコミックなどでも大々的に紹介された事もあり、ますますファミコン一強という様相が強まっていったものだ。
翌年、遂にファミコン本体を購入した私であったが、コロコロコミックに影響された私は、ゼビウスよりかの「スターフォース」を先に購入する事となった。のち、ゼビウスもプレイはしていったのだが、前者をプレイしたあとでは画面も爽快感も今ひとつに思い、どうしてもゼビウスの面白さが理解出来なかったため、ほとんど先に進める事は出来なかった。当時、コロコロコミックには「20万点への道」と称した全16エリアのマップが掲載されていたが、たかだか20万点でも私には到底到達の出来ないスコアだった。
それから数年後、中古ながらPCE版の「ファードラウト伝説」を購入した。音源の関係からBGMの再現性はいまひとつであったが、ファミコンよりも遥かに綺麗な画面、そしてもちろんアンドアジェネシスもしっかり動くなど、当時としては最高レベルの出来であった。横画面という事もあって、自機の移動も心なしか速かった気もするので、初めて16エリアも突破する事が出来た。
そしてそれからまもなく、神田のマルゲ屋に訪れた際、近くのゲーセンで久々にアーケード版をプレイする機会に恵まれ、数年ぶりのプレイながら13エリアまで到達する事が出来た。その後、地元のゲーセンにレトロゲームが入荷するようになり、ゼビウスも入ったため1000万点を目指そうかな、とも思ったものの、さすがにそこまでやる気にもならず16エリアもままならなかった。