すでに5年以上前の情報となるが、アケコンユーザーには著名な下記のサイトには当時のアケコンの遅延一覧表がある。
この表を見るだけでもアケコンマニアとしては楽しめるのであるが、こちらのPS3の表を見た時に、PS3とPS4のコンパチ機であってもモードによって遅延が異なる事が分かるだろう。その中には、先ほど紹介したTE2+も含まれているのだが、これを思い出した私は早速試してみた。そうすると、確かにモードによって明らかに遅延が異なる。例えばグラディウスVをプレイしている際、PS4モードの場合はブラウン管よりも若干遅延があるか、ぐらいであり普通にプレイする事が出来るレベルなのであるが、PS3モードにすると一瞬で分かるぐらいに遅延が発生しているのだ。
それ以外のアケコンでも試してみたが、全てのPS4アケコンが対応している訳ではなく、さすがにライセンス管理のしっかりしているHORIなどはコンパチ機であっても反応はしなかった。PS4専用の刃やVictrixしかりである。という訳で、手持ちのアケコンでPS4モードで動作したのは、上記TE2+と、QanbaのObsidianとPearl、旧Panthera、そして最新のFSαだけだった。うちTE2+と旧Pantheraは新品では入手不可能だし、αはPSボタンが反応しないので、実質現行ではQanbaの2機種のみと言える。もちろん、こちらもTE2+同様、PS4モードの方が明らかに反応が速いので、PS3での使用も考えるのならQanba1択という事になる。また、旧PantheraはPS4モードで動作こそすれ、遅延の改善はみられなかった。
しかし、これで判明した事実として、PS3で起こる露骨な遅延は、ほぼコントローラーに起因していたという事だ。もちろん、初代PSなどはHDMI出力に変換する際の遅延もあるだろうが、それでもモードを切り替えればほとんどがアケコンによるもの、という事がはっきりする。どうりで購入当時、純正コンだと普通なのに、アケコンに変えた途端異様に遅延が発生するのか疑問であったが、やはりこういう事だったのだ。
なので、ほとんどのハードで最速を誇るUFBであっても、PS3接続時には自然とPS3コンパチモードとなってしまうため、PS4モードを使用できるアケコンには遅延の面で劣ってしまう。よって、PS3に最適なアケコンは上記で挙げた通りとなる。これにより、ようやくゲームアーカイブスもゲームによっては実機とほぼ同じレベルでプレイする事が出来る、という訳だ。もちろん、元々PS3用のゲームはほぼ遅延を感じずにプレイ出来るようになったのは言うまでもない。PS5が出ている現状においてもPS3の価値はまだまだ高いので、これは朗報というしかない。