アーケードスティックのお話・その27 現行機お勧めアケコン。 | ONCE IN A LIFETIME

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フィリピン留学から人生が変わった一人の男のお話です。

最近、また色々新作格ゲーの発売、そしてストVの大型アップデートなどもありアケコンの需要が高まっているという。ここでも2回ほど個人的にお勧めアケコンを紹介しているが、旧Pantheraなどはほぼ新品の在庫が枯渇しており、購入するにはプレミアム価格で中古を購入するしかないので、ここでは新品で購入可能な商品のみを改めて紹介していこうと思う。

 

まず、アケコン選びで大事な事は、「価格は完全に性能に比例する」という事。日本では安くてもそこそこ良い製品が出回っている国なので、「安くて良いもの」を消費者は選びたくなってしまうのだが、「安物買いの銭失い」とう諺があるように、安いには必ず安いなりの理由があるものである。アケコンはゲームパーツの中でもかなり価格の幅が広い製品群であるが、安いのはとにかくおもちゃ並みの作りであり、高いものはやはり高いだけあって非常に完成度が高く、所有欲を満たせてくれるものであるのだ。

 

もちろん、それなりに耐久性も高い訳であり、という訳で予算が許す限り高いものを購入するのが後悔しないコツである。

 

第5位 HORI リアルアーケードPro.V HAYABUSA ヘッドセット端子付き for PlayStation®4/PlayStation®3/PC

 

2016年リリースの製品なので、設計上はすでに古いものとなってしまったが、少なくともここ日本においてアケコンの最低基準を満たしている最もリーズナブルな製品がこれである。現在、ノアール配置のNとは価格差がほぼなくなりつつあるので、ビュウリックスに拘りが無い限りはそちらの方がお勧めである。理由としては、前にも触れたようにオプション系ボタンが右横にあり、ぶっちゃけ使いづらい事、下面に滑り止めがないために安定感、そして膝置き時に冷たい事などが挙げられる。

 

ただ、フォルム的に膝置きよりも机置きの方が安定するため、前者を望むのであればNの方が安定するのでそちらの方がいい。Hayabusaパーツ、応答速度などはNと全く同一である。いずれのパーツも三和、セイミツに簡単に換装可能であるが、HORIの弱点としてガワ内部の空間が広く、天板も薄いので海外製品よりも音が響き、それによって生じる操作感覚も異なってくる事である。アケコンの価格が最も影響するのはそこなので、価格帯を考えれば妥協せざるを得ないのであるが、そこに拘るのであれば上位製品を狙うべきであろう。

 

 

 

第4位 HORI リアルアーケードPro.N HAYABUSA for PlayStation®4/PlayStation®3/PC

 

膝置き時の安定感は抜群であるが、反面上記でも触れたようにガワ前面が直角なので、机置き事に手の付け根が痛むのが難点。また、重量も高級感もあるものの、そんな見た目に対して天板が薄く、内部が広いので音が響いてしまう。特に、デフォルトのHayabusaレバーとボタンは静穏性が皆無なので、特にレバーなどは「ゴトゴト感」が凄いだろう。なので、隣人が居る場合の夜使用は十分留意するべき。それ以外は大きな欠点もなく、現在価格を考えればコスパは高い。

 

 

 

第3位 HORI ファイティングエッジ 刃 for PlayStationⓇ4/PC

 

非常に天板が広いので、膝置き机置きいずれも安定する。また、金属製でもあるので高級感がある事、手汗も簡単に拭き取れるというのも思った以上のメリットである。そして前面もななめになっているので、机置き時の手首への負担も軽い。それらメリットに対して、ガワ内部の広さや天板の薄さにより、やはり音が反響してしまう事、そして他社フラッグシップよりも若干剛性感に乏しい事だ。また、こちらもオプション系ボタンが右に設置されており、さらにこちらはボタン表記もないため、上記RAPV以上に使いづらい。PSボタンが左上にあるだけマシではあるが、それらは大きなデメリットと言える。

 

 

第1位 Qanba Obsidian and Pearl

 

そして同率1位のひとつめは、プロ使用率も高いQanbaのObsidianとPearlである。どちらを選ぶかは、デザインもしくはボタン配置次第と言える。ただ、前者はこれまでも述べてきたように、レバー部分が若干長め、そして金属製レバーボールが重い事から違和感を感じるだろう。なので、それを解消するためには自力でどうにかするしかないのが難点。反面、後者はその欠点が解消されているため、無改造で何事もなく使用する事が出来る。そして、ガワの剛性感も高級感も素晴らしく、レバーを操作した時のフィーリングも素晴らしい。旧Pantheraが廃盤となった今、現行機では最高レベルと言える。また、これ以外に新品でフル三和パーツのライセンス品と言うと4万超えのVictrixしかないため、コスパを考えるとほぼこれ一択になる。

 

 

 

第1位 GUILTY GEAR™ -STRIVE- ファイティングスティックα for PlayStation®5, PlayStation®4, PC

 

そして今年8月、HORIが満を持して発売したのがこのファイティングスティックαである。2月にXSX版が先行して発売されてはいたのだが、ユーザーの絶対数の関係からやはりこのPS4版が本命とも言える。プロトタイプが発表されてからすでに2年ほど経つ製品であるが、それだけの期間寝かせただけあって完成度は素晴らしい。前回詳細に解説したばかりであるが、HORI初の開閉式のメンテナンス性、ほどよい大きさと重量、そしてそれまで最大の欠点とも言えた剛性感と静穏性が高レベルで実現と、欠点を見出すのが難しいほど素晴らしい製品である。

 

三和電子がデフォルトのユーザーにとっては、やはりオリジナルのHayabusaパーツがネックとなるかも知れないが、それでもガワの性能向上により、以前のRAPよりも遥かに操作感が向上しているので、三和に拘りがなければ十分そのままで行けるはずである。