予約開始とほぼ同時にAmazonで予約した、「鬼滅の刃・無限列車編」のブルーレイディスクが無事に発売日に届いた。予約したのは、もちろん一番高い12980円もする限定版である。今では当たり前の限定版商法とは言え、さすがにほぼ13000円と言う価格はなかなか高いだろう、と言って良い。しかし、劇場に4度も足を運び、そして日本史上初の400億円超えの興行収入を達成した記念碑的映画ともなれば、そのぐらいはお布施しても当然、という事で何の躊躇いもなく予約した。さらに言えば、1980年代前半のセルビデオの黎明期は映画1本14800円とか普通だったのだから、それを考えたら安いものである。
ただ、さすがに3ヶ月も経つと私も冷静になってきたので、さすがに映画1本にこの価格、と言うのは払いすぎたかな、と若干後悔もしたものである。しかし、いざ届いてみるとそんな気持ちは一瞬で消えた。詳細は各所で公開されているので省くが、とにかくこれだけでも商品が成立すると過言ではないぐらいに豪華なものだった。
そして、メインの本編である。正直、YouTubeでも4Kが当たり前となりつつ時代に、1080pと言うのはいささか物足りなく、実際に55インチのテレビでは解像度の低さが気になったりもするのであるが、まあそれはあくまで仕様の問題であり作品の質とは全く関係ないので、ひとまず置いておこう。まあ、ULTRA HD Blu-rayも次第に普及はしつつはあるので、まあいずれ発売される事もあるだろう。
また、限定版のみにはサウンドトラックもついてくる。映画用に新たに書き上げられた楽曲群も非常に素晴らしいものばかりであり、もちろん現時点では単体販売もされていないので、これだけでも限定版を買う価値もあるかも知れない。
そして、購入後すでに2回もフル、早送りなしで鑑賞したのだが、前述のようにすでに劇場で4度も鑑賞したにも関わらず、やはり何度見ても面白い。元々のストーリーの素晴らしさに加え、それに完璧な声優の演技と最高のBGMが組み合わさったのだから、それはもう面白くない訳がないのだ。そして、毎回驚くべき事実として、ご存知のように「大長編ドラえもん」のように、元々映画化を前提として書かれた話ではなく、あくまで全23巻中のうちのひとつのエピソードにすぎない、という事だ。
連載当時は映画はもちろん、アニメ化も決定していない数年前の事でもあるから、さすがに作者も映画化を想定していたものではないだろう。それでいて元々映画化を前提としたようなクオリティであるのだから、そう言う意味でも奇跡的な作品と言ってもいいかも知れない。先述のよう、予約から発売までほぼ3ヶ月の月日を要し、またその間はすでに以前のように鬼滅の刃自体があまり語られなくなってきた事からも、そういう意味でお金を払いすぎたかな、という後悔的な念も生じたものの、今となってはもう買ってよかった、の一言である。本当に、13000円払っても全く惜しくない、それだけの価値がある作品、という事だ。