シューティングゲーム on ゲーミングモニター | ONCE IN A LIFETIME

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フィリピン留学から人生が変わった一人の男のお話です。

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BenQのゲーミングモニターなど、昨今のもの、特に上位機種はほとんどがFPS向けを売りにしており、つまりはゲーミングモニターそのものがFPS専用機、みたいな風潮すら生まれつつある。しかし、当然ながらそれは決してそうではなく、ゲーム全般をプレイするのであればゲーミングモニター一択である。特に、その中においても、「これだけはどうしてもゲーミングモニターでなければ無理」というのがある。もちろん、私が最も愛するジャンルであるシューティングゲームにおいてである。

 

常に自機と敵弾が動き回るこのジャンルにおいて、応答速度が速いモニターというのはまさに必須である。しかし、CRTの時代が終わりを告げ、世の中液晶一択になった時、それはもうそれで仕方がないものだと割り切らざるを得なかった。私が当時使用していた液晶ディスプレイの応答速度は不明であるが、20年前かつゲーミング特化でもなんともなかったため、おそらくかなり遅かったと思われる。当時のエミュレータ解説本に、それなりに高額なモニターですら「応答速度が15msとなかなか高速だ〜」とあったので、私が使用していたものなど押して測るべきである。当然、怒首領蜂などをプレイすれば画面が残像で埋め尽くされたものだったが、それはもうそういうものとして割り切るしかなかった。

 

そのような経験から、初めての薄型テレビは当然プラズマを選択した。2008年頃の液晶はまだまだ残像感が酷く、おそらくゲームモードも搭載していないのがほとんどだったはずなので、最初っから選択肢はなかった。もっとも、私が選んだパナソニックのテレビもゲームモードは搭載していなかったのであるが、幸いほとんど操作遅延は感じるレベルになかったので、PS3からPS4の時代までそれだけでプレイしていたものだった。

 

すでに廃棄してしまったので、今となってはダイレクトに比較する事は出来ないのであるが、ほとんど残像感は気になる事はなかったかと思う。操作遅延に関しても、普通にXbox360のシューティングゲームを違和感なくプレイ出来ていたので、当時としてはかなり優秀なモニターであったに違いない。しかし、今ではほぼ液晶一択である。ゲームモードを売りにしたLGにおいてでさえも、やはりシューティングゲームをプレイする上で残像感は避けられなかったので、それが人生初のゲーミングモニターを購入するきっかけとなったのだ。

 

ただ、ゲームだけのモニターを導入することに多少の抵抗感もあったため、出来るだけ安いのを選んでいく事にした。そこで目に入ったのが、IOデータのギガクリスタである。遅延が0.02フレームというのが決めてとなり、実際遅延は皆無に等しく、それは当時使用していたハイセンスのゲームモードよりも遥かに優れていたものであったのだが、それ以上に画質に唖然としてしまった。どんなに調整しても納得のいく画質にはならなかったので、結局ゲーミングPC導入後に、現在のVG259へと買い替えた。

 

画質に関してはもう大満足であったのであるが、やはり残像感は気になった。一応オーバードライブも可能ではあるのだが、前にも触れたようにそれをマックスにしてしまうと逆残像が絶えなくなってしまうので、とても実用に耐えれるレベルではないのだ。画質には納得しても、やはり肝心のシューティングゲームにおいてでそうだと次第に不満が募ってしまっていったので、とうとうVG258QRの購入を決意したという訳である。

 

その概要については前回触れた通りであるが、PS4の「ケツイ」や「エスプレイド」をプレイするとその違いは一目瞭然だ。IPSでも十分プレイ出来るレベルであるのだが、やはりその後にTNパネルのVG258QRでプレイすると明らかに敵弾がはっきり見える。そして、オーバードライブをマックスにしても、ゲームにもよるのだがほとんど逆残像が気にならないのも凄い。その設定でプレイすれば、もうほとんどブラウン管レベルに近いと言っても過言ではなく、その見易さに思わず笑ってしまうほどである。

 

アーケードアーカイブスなど、エミュレーションを基本としているレトロゲームなどは残像感やスクロールに違和感を感じてしまう事もあるとは言え、そうではないゲームに関してはTNパネルの威力は抜群である。そして、TNという事で画質に期待はしていなかったものの、それでもIOよりも1万円ほど高い製品だけあって、これも既出であるものの、少なくともゲームの画質に関してはIPSと比べてほとんど遜色ないものだった。

 

こんなに綺麗であるのなら、同じAUOのパネルという事で、HDMI端子が3つ、そして黒挿入のレベルも存在しているBenQのXL2411Kでもいいかな、と思ったものであるが、まあとにかく、少なくともゲームをプレイするのであればTNである、という結論に改めて至った。私のように2Dシューティングをプレイしないのであれば、別にIPSでも十分だとは思うのであるが、そうでないのであれば、いくらIPSが進化しているとは言ってもやはりゲームはTNパネル以外はないと言うのが私の結論である。