少し前、ある水泳選手が「努力は必ず報われる」的な発言をして、「じゃあ勝てなかった人間は努力が足りなかったとでもいうのか」と、若干炎上気味になった件があった。最近トレンドのひろゆき氏にもこの質問がぶつけられ、彼の結論としては「努力は才能には勝てない」との事だったのであるが、私も完全同意である。
その昔、週刊少年ジャンプにおいて4年間ほど「県立海空高校野球部員山下たろーくん」というその名もずばりな漫画が連載されていた。その主人公のコンセプトのひとつが、とにかくひたすら「努力」であり、ある対戦高校の野球部員にも「努力人」と呼ばれている人がいるなど、とにかく「努力すればなんとかなる」というのが一貫してその作品の流れとしてあった。
草野球の経験でもあれば分かると思うが、野球などのスポーツに関しては努力よりもまず才能ありきである。一般人がイチローや大谷翔平の十万倍努力したところで、決してあのような突出した人たちのような存在にはなれない事ははなっから分かりきっている。大体、ドラフトにかかる時点で並外れた才能の持ち主であり、しかしそんな連中であってもプロで成功するのは本当に一握りである事からもそんな事ぐらいは小学生のうちから分かるはずなのだ。
しかし、世の中報われない努力ばかりでもない。その最たるものが筋トレである。筋肉が入れ替わるには最低でも3ヶ月は継続しなければならない、との事であるが、その間やり遂げさえすれば努力は必ず結果となって肉体に現れる。肉体は決して嘘はつくことはないのだ。もちろん、それでお金が入る訳ではないものの、まず努力が実った時点で自分自身に大きな自信と達成感がつく。
そして、これからは若干物騒な話になるが、最近TwitterでみつけたTestosteroneという方も語っていたのだが、筋肉を身に纏った事により、どんな嫌な奴に会ったとしても「こいつなら力で制圧できる」という心の余裕が芽生えるので、恐怖心というものがなくなっていくのだ。ひろゆき氏も語っていたが、人間、特に男であれば筋肉のある奴には本能的に恐怖を感じてしまうものである。つまり、こちらの方が肉体的に上回っていれば、それだけで相手に威圧感、そして自分には「いざとなればこいつをボコボコに出来る」という心の安心感が芽生えてくる。それだけでも、このストレスの社会で生きていく事への大きな優位性が生まれるのだ。
そしてこれは前にも触れたが、基本的に女性に対しても受けがいい。YouTubeでも見れば分かると思うが、世の中には筋肉好きな女子というのが男が思っている以上に多いのだ。確かに、重いものひとつとっても、女子が持ち上げられないものを片手で軽々持ち上げられたら、それだけでも尊敬の眼差しで見られる事も多い。そう言う面も含めて筋トレするメリットはあってもデメリットはほぼないに等しいので、「努力が報われる」という快感を味わいたいのであれば、筋トレは必須である。
それ以外にも、英語力なども決して努力なしでは身につかないものだろう。しかし、私も最初は勉強さえすれば誰でも身につくもの、と信じきっていたが、これまでの経験を振り返っていくとそれは決してそうではないかもしれない、と言うのはこれまでにも述べた通りだ。よって、世の中努力ではどうにもならない事の方が圧倒的に多いのは確かである。しかし、そうではないものも確かにあるにはあり、その最たるものが筋トレであると言う事だ。