ストリートファイターIIハイスコアアタック | ONCE IN A LIFETIME

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フィリピン留学から人生が変わった一人の男のお話です。

カプコンアーケードスタジアム(CAS)にはハイスコアアタックモードなるモードがあり、やはりこれがあるのとないのとでは結構違う。というのも、以前発売されたストリートファイター30thアニバーサリーコレクションなどは、スコアアタックどころかハイスコアも記録されなかった仕様であったので、本当に毎回「それっきり」のプレイに終始だったのだ。なので、少なくともレトロゲーマーにとって、やる気を起こさせるためにはスコアという要素は必須である。

 

なので、私も久々にリュウでスコア狙いでプレイしてみた。さすがにオールパーフェクトを狙うまでには固執はしなかったが、それでも120万は超える事が出来た。その最中、パーフェクトを逃した際には久々にダブルKOなども狙ってみたのであるが、そこで思い出したのは初代ストIIはそれを繰り返す事によって、ラウンド10まで持ち込む事が可能という事である。当時、ワンプレイするだけでも何十分も待つのが当然だったストIIにおいて、スコアラーの長時間プレイは当然のことながら問題視された。それが発端となり、ダッシュからはラウンド4がファイナル、しかも通常技のスコアすらも全く入らないように変更され、後のシリーズでは必ず3ラウンドで決着がつくようにもなった。

 

以上のように、一般プレイヤーからは悪評を買ったこのストIIのスコアアタックではあるのだが、まあ純粋にスコアだけを語れば、オールパーフェクトを記録した場合大体135万点ぐらい、1ラウンド落とすプラスアルファで140万点行くか行かないか、というのが基準だった。最もハイスコアを記録したのはガイルであり、ガイルだけが持つ2000点空中投げという荒技のおかげで、最終的には200万点超えという規格外のスコアを記録したものだった。

 

ただ、自分的にはさすがにハイスコアを狙ったことはなかった。後のネオジオなどは別であったが、当時のアーケード基板は一度電源を切ってしまうと全てのスコアはリセットされてしまう仕様だったし、スマホはもちろんの事デジカメすらもまだ発売されていない時代であったので、ゲームのプレイはもちろんスコアですら容易には残せないという代物だったのだ。なので、ゲーメストのハイスコア掲載店のような特殊なお店を除いては、ハイスコアに執着するような輩は皆無だった。

 

以前にも触れたように、このCAS版ストIIシリーズは、ほんの一部のグラフィックや国旗の変更など、オリジナルを尊重しているという出来ではないのは正直納得のいかない部分もあるのだが、それでもSteam版においては入力遅延の改善もあり、少なくともプレイ感覚においてはアーケードと同等な感じでプレイ出来る。アニコレ版をプレイした時、どうもコンボが繋がりにくいな、と感じた事もあるが、私がプレイした限りSteam版CASにおいては一切感じない。同時にもちろんスコアアタックも存在するので、そういう意味からでもこのCAS版はアニコレ版よりもお勧めである。