カプコンアーケードスタジアム on PS4 and Steam | ONCE IN A LIFETIME

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フィリピン留学から人生が変わった一人の男のお話です。

今年2月にSwitchにて発売された、カプコンアーケードスタジアムが遂にPS4、XboxOne、そしてSteam向けにも発売されたので、早速PS4版を購入してみた。わざわざSwitch版を持っているのに改めて購入した理由は、もちろん前者で気になった遅延が解消されているか否かである。これはレトロゲーマーにとってはかなり重要な問題なので、どうしても期待せざるを得なかったのだが、結論から言うとほぼSwitch版と変わらない遅延だった。

 

つまり、これはSwitch版のマシンパワーの問題ではなく、ソフト側の問題であった、という事がこれで証明された訳なのであるが、Switchよりも遥かに強力なマシンパワーやPS5やPS4Proでも起動できる、という期待があっただけに、これは非常に残念な事実であった。もちろん、前者向けにオプティマイズされている訳でもないので、どの本体で起動しても変わり映えはしないのであるが、まあこれまでの前例からいってもPS4向けの方が遅延が少ない、というのが半ば常識であったので、これは本当に残念だった。

 

よって、他機種にも期待を望めなくなってしまったのであるが、Twitterを眺めていた所、Steam版であれば遅延が解消されているというTweetをいくつか拝見した。同時に、Steamだとアケコンが使えないとか、バグがあるとかの書き込みもあったので、それには不安を駆られたものであるが、とりあえずメインとなるソフトと1943は無料でプレイ出来るので、検証がてらにDLしてみた。

 

PC環境のセッティング項目があるのがさすがSteamだと感じたが、やはりPC版だけあって心なしか家庭用よりも画面が美しく感じる。そして、一応現在はノアール配置が好みという事もあって、PS4用のファイティングエッジ刃を接続しているのであるが、特に何の設定もする事なくそれで操作する事が出来た。それで早速1943をプレイしてみたのだが、心なしか家庭用版よりも操作が軽い。これは気のせいではなく明らかに軽いな、と思った私は、すぐにPS4版を起動させて試した所、こちらはやはり明らかな遅延が感じられた。

 

そしてSteam版を再起動すると、やはりこちらは圧倒的に軽い。これは気のせいではない、と確信した私は、結局4080円払って全タイトルを購入した。そして、家庭用で特に遅延が気になった1941やプロギアの嵐などを起動してみた所…もう笑ってしまうぐらい軽い。ブラウン管の感覚、とまではいかないかも知れないが、それでも家庭用と比べると圧倒的な快適さだ。少なくとも、前に紹介した遅延検証ソフトで1フレームの違いも当てられる人であれば、その違いは一瞬で気づく事だろう。

 

もちろん、シューティング以外のゲームでもそれは顕著に感じる。アニコレ版では明らかな遅延があったストリートファイターIIシリーズなども、Steam版ならアーケード基板と同等とも思えるほどの遅延のなさだ。個人的に、家庭用でこれだけの快適さでプレイ出来るのは、Xbox版のストリートファイターIIHDやハイパーストリートファイターII以来ではないかと思う。当然、技もアーケード版の感覚でバンバン決まる。CAS版では物議を醸した一部グラフィックの変更があるので、これでストIIをプレイする事はないだろう、と思ったものだが、この感覚でプレイ出来るのであればいまやSteam版CASしかない、と言った感じだ。

 

と言う訳で、現状ではSteam版一択と言える。今回だけでも8000円払う羽目となってしまったが、まあPS4版はPS5でプレイ出来るという利点もあるので、ケースバイケースとして割り切るしかない。まあそれでも、ゲーミングPC環境があるのであれば、前述のようにSteam以外の選択肢はないだろう。