これまで何度か述べてきた通り、美しい逆三角形の身体を作りあげるには広背筋の広がりが必須である。しかし、この部分は器具なしでは非常に付けづらく、それなしで作り上げるにはほぼ懸垂しかないのであるが、これが室内だとなかなか出来る場所がないのだ。
まあ、これまでの通り私の場合はたまたまヒクソン・グレイシーが帯を使った懸垂をしている画像を見たので、それを参考にして鍛えていたのであるが、実際に帯をかける場所自体も限られているのが確かである。また、昔からぶら下がり健康機なるものがあり、とりあえずそれを買えば手っ取り早いのであるが、それなりに高い上場所もとり、またその割りにそれ以外の使い道がないのでもし飽きてしまったら邪魔でしかない。
しかし、近年私の知らない所で、それらの問題点を一気に解消してしまう画期的なアイテムが発売されていた。あるガジェット系ブロガーでそれを知ったのであるが、それがこのタイトルにあるドアジムというものである。もちろんこれは完全な和製英語であり、正しい英語だとPull Up Barと言うのが適切らしい。まあ、面倒なのでここではドアジムで統一するが、その物自体はもうAmazonで見ての通りである。
ちょうどこの前のAmazonタイムセール祭りで購入したのであるが、うまく取り付ける事自体は出来たものの、やはり成人男性が思い切ってぶら下がって大丈夫なのか、という懸念があった。しかし、一応それなりに良いものを購入した事もあり、今のところ全く問題なしである。そこで、久々に懸垂を試したのであるが、正直ウォーミングアップなしでいきなりやった事もあったせいか5回こなすのもしんどかった。まあ、一般男性より体重があるのと、おそらく一回も出来ない人もいる事を考えるとそれでも出来る方かも知れないが、もう少し出来るかなと思ったのでこれはわりかしショックだったものだ。
その後、上腕二頭筋を効率的に鍛えられる逆手持ちでもやってみたのであるが、かろうじて10回はこなせた。当たり前であるが、ベンチプレスのように押す力よりも、引く力の方が遥かに力がいるので、まあとりあえず10回というのは及第点であるかも知れないが、これで広背筋のみではなく、同じく自重トレーニングでは付きづらい上腕二頭筋にも効果抜群である事を十二分に理解出来た。
ブルース・リーはもちろんの事、映画「ロッキーIV」のトレーニングシーンにも出てくるぐらい、懸垂というのは筋肉作りに欠かせないトレーニングである。腕全体はもちろん、広背筋や僧帽筋のトレーニングにもなり、イコールパンチ力もつくという、単純な運動ながらこれだけでマルチな筋肉を鍛えられるので、まさにドアジム様様である。