アーケードスティックのお話。 | ONCE IN A LIFETIME

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フィリピン留学から人生が変わった一人の男のお話です。

レイディアントシルバーガンを最後に、本気でゲームをプレイする事はほとんどやめたものの、それでもレトロゲームを中心にゲームへの関心は完全には途絶える事はなく、2001年以降も一部任天堂ハードを除き、メジャーな据え置きハードはほぼ所有している私。

 

そこで今でも絶対に譲れない点として、4年間程度だったとは言えアーケードゲーマー、元ゲーメスト読者でもあった自分にとって、いわゆるアーケード系のシューティングや格ゲーは、必ずスティックでプレイしないと気が済まないと言う点がある。

 

一応今でも、いくつかのメーカーがリリースはしているものの、やはり日本人にとってはファミコン時代以来親しまれてきたHORIがまず筆頭に上がる。ユーザーも絶大な信頼を置いている訳で、当然2016年12月にPS4を購入した時にもほぼ同時にHORIのスティックを購入した。

 

PS2時代、一時期限定も含めてやたらと乱立していたものの、現行はシンプルであり、最低限のアーケードクオリティが保証されているのは15000円以上のハヤブサシリーズからとなる。その当時はノワール配置のNが未発売だったため、すでにお馴染みの横長筐体であるスタンダードのハヤブサを購入したが、ご存知のように現在は三和電子のパーツではなく、スティックもボタンもHORIオリジナルのハヤブサとなっている。

 

Xbox360が自身のメインハードだった時は、思い切って3万円のプレミアムまで購入したほどであるが、それも含めて、アーケードクオリティのスティックは全て三和電子と言うのは当たり前だった。自分がゲーマーの時は、シューティング向きであるストロークの短いセイミツが主流であり、実際PS2にセイミツバージョンのRAPが発売された時も迷わず購入したものだったが、現在は三和電子が圧倒的なシェアを占めているので、自身のメインも当然それだ。

 

なので、現行のHORIスティックが全てオリジナルなのは気にはなったものの、かつての鉄拳4スティックなどよりかは遥かに進化しており、アーケードアーカイブスなどをプレイする上では特に気にはならなかった。筐体のレイアウト的に、メインボタン以外が右横に並べられているのが使いづらくて仕方なく、今もノワールのNの購入を検討しているほどであるが、買ったところで操作性は同じなので実行には至ってはいない。

 

また、HORIのサイトによれば反応速度も向上しているとの話だが、おそらく本当だろう。と言うのも、PS3接続時に感じた遅延が、ハヤブサにした事でかなり改善されていると感じたからだ。実は、先代の40GBバージョンは父親にプレイヤー代わりに譲ってしまったので、今年になって最後の500GBに買い直した、と言う経緯があるので、もしかしたらハード的に改善がなされていたのかもしれない。なので正確には分からないが、少なくともPCエンジンアーカイブスに関しては遅延は皆無に等しかったので、スティック自体に遅延が少ないのは確実だろう。

 

正直、アーケードアーカイブスのグラディウスや沙羅曼蛇では多少のもっさり感があるが、グラディウスIIや斑鳩では皆無に等しい感じであるし、もしPS4でも遅延を感じるのであればそれはソフト側のせいだろう。

 

レバーやボタンの換装自体は簡単に出来るが、昔ほどガチなゲーマーでもないので今更そんな手間やお金をかける事はないと思っていたし、操作性自体にもさほど不満は抱いてもいなかったので、この2年以上は無改造で使用してきた。しかし、4月にXbox One Xを遂に購入し、コンバーターを介して360用のスティックを久々に使用した所、圧倒的な操作性の良さに圧倒された。そこで、わざわざ一部ソフトをそれ用に購入し、一時期Xboxがメインになった時もあったものの、しばらく使い続けて立ち上がりの遅さやメニューのもっさり感に辟易し始め、結局同月下旬にPS4PRO2TBバージョンも購入してしまった。

 

こちらはネイティブ4Kではないので、その部分ではXboxOneXの方が遥かに上回っていたものの、それ以外の操作性に関してはやはりサクサクしておりノーストレスだ。エンハンス対応以外は両ハードに変わりはないし、前者の利点もあって結局PS4メインに戻ってしまった感じであるが、そこで気になったのがハヤブサスティックだ。

 

最初は気にならなかったものの、やはり三和電子のレバーを使用した後だとかなり気になるものがあり、特に言われる意識しないと斜めに入りづらい、と言うのも本当だった。横長の筐体やボタン配置も微妙で、Nの購入も検討したほどだが、スティックやレバーは同じで反応速度も変わらないのでは、15000払う価値があるかどうかも微妙だ。ただ、メルカリを見ていた時、三和電子のレバーに換装済みの出品を見た時に、若干触手が動いたものの、そこで10年前、マッドキャッツのスティックをセイミツに換装した時に余った三和電子のレバーがもしかしたら残っているのでは?と言う事に気付いた。

 

すぐに探した所、ほとんど未使用に近い状態で残っており、他のボタンなども見つかった。ネットで検索した所、ドライバーだけあれば容易に換装可能、と言う事も分かり、早速試した所、昔とは考えられないぐらいにあっさり交換可能し、ファストン端子のボタンも簡単に付け替える事が出来た。そして、すぐに何本かプレイしてみた所、これがもう信じられないぐらいに操作しやすい!ボタンはおそらくセイミツだったので、すぐにアマゾンで三和電子のボタンを購入し、昨日の夜に換装させたが、こちらもやはり非常に押しやすく、実に格ゲーがやりやすくなった。

 

ハヤブサレバーとボタンはかなりHORIの自信作だったようだが、実際に変えてみたらやはりその差は歴然だし、遂にアーケードと同じパーツでプレイ出来るようになった、と言う満足感も何物にも代え難い。なので、余計に出費はかさんではしまうものの、シューティングや格ゲーメインでプレイするのであればそれなりの価値がある事は絶対に間違いはない。