台北・その18 Samとの再会 | ONCE IN A LIFETIME

ONCE IN A LIFETIME

フィリピン留学から人生が変わった一人の男のお話です。

3日目、実質台北の最終日となる9月29日は、
昼の12時に石牌と言う駅でSamと待ち合わせる事になっていました。

しかし、さすがにそこまでホテルに居る訳にも行かないので、
途中駅に孔子廟などがある事を知り、
時間までその辺りをしばし探索していく事にしていきました。

この辺りでは特に変わった事もなく、
境内に居た警備員が英語ペラペラだった事ぐらいでしたかね。

ただ、中には願い事を書く場所があったので、
分かる人は分かっている、
今の自分において「最高のお願い」をしておきました。

また、前日28日は「教師の日」だと、
Sueに言われたんですけども、
その時はその意味があまり把握出来てなかったのですが、
当日夜に指摘された所、
その日は孔子の誕生日だと言う事で、その日に指定されたと言う事です。

その近くにも、また大きな寺院があったものの、
時間が迫ってきたので再びMRTに乗り、
石牌へ付きしばらく待っているとSamが現れ、
こちらも13ヶ月ぶりの再会を果たす事になりました。

久々のSamは弱冠肌が焼けており、
また背も多少伸びた感もあって、
どこか大人びた雰囲気になっていましたが、
これまた久々の父親とも再会し、
彼が運転する車に乗り大学近くの台湾式レストランへと連れて行ってもらいました。

台北3日目にしてようやく、
台湾料理を食べる事になったのですが、
価格を見てもそんなに安い訳でもないのに、
Samは容赦なく注文しまくり、
結局1100NT$、つまり3000円!分の料理を食べる事になりました。

当然の事ながら3人でもそんな食べられるはずも無く、
結局は残す羽目となったのですが、
香港などでは多少残すのが礼儀らしく、
同じ中華圏の台湾でもそうじゃないか、とも思ったので、
これはこれで良いのかなと思いつつ食べていきました。

とは言うものの、
やはり日本人としては残すのは礼儀ではないので、
弱冠複雑な気持ちにはなりましたけどね、
しかしこんなおもてなしは逆の立場だったら出来るかどうか分からないし、
何て台湾人は情に厚いのだろう、と思いつつ後にしていきました。

その後は目の前にある大学に連れて行かれ、
しばしの間内部を案内され、写真なども撮り、
再び車に乗り今度はアイスクリーム、コーヒーなどもおごられ、
別れ際には何とパイナップル味のおみやげまで頂いてしまいました。

Sueの所でも触れたけど、
俺が台湾人に感謝を言いに行ったはずなのに、
また借りを作ってしまうほどの大歓迎をされるなんて、
嬉しいを通り越して複雑な感情さえ生まれてしまいましたが、
きっとこれが「台湾人」って言うものなんだろうな、と改めて感動を覚えましたね。

午後は場所的にも「故宮博物院」に行く予定を立てていたのですが、
それを話すと何と父親が連れて行ってくれる、と言うので、
お言葉に甘えつつ入り口の目の前まで連れて行ってもらい、
非常に丁寧な案内までされつつ、
「きっとまた台湾に戻ってくる」と思いつつ父親とも別れを告げていきました。