何の徒労もなく無事故宮まで着いた自分は、
そのまま受付と荷物を預けるのを済ませると、
まあせっかくだからと有料にも関わらず
「英語版の」音声解説まで借り、いよいよ博物館内へと入っていきました。
まあぶっちゃけ大して中国史にも、
磁器や陶器類などにも興味のない私にとって、
これといってそそるものは目に当たらず、
しかしそうは言っても世界4大博物館な訳ですから、
時間と体力の許す限り内部を見てまわって行きました。
そんな私でも、
後漢末から三国時代にかけて
造られたと思われる陶器などに関しては、
これらが劉備や諸葛亮と同時代に生きたのか、と思うと、
さすがに熱いものがこみ上げてはきましたね。
結局2時間ほど見て周り、
その後は外の広場でしばしの休憩を取っていったのですが、
そんな時にたどたどしい日本語で話しかけてくる中年の男が現れました。
「これからどこ行くの?」、「自分はお茶の会社のオーナーだよ。」
「淡水行くの?じゃあ連れてってあげるからお店まで来てよ。」と散々口説いていったのですが、
当然そんな口車に乗せられる訳もなく、
しばらくしてどこかへ去り、
自分も駅へ向かうためにバス停へと向かいました。

最初はタクシーで帰るつもりだったのですが、
念のためインフォメーションに行ってみると、
流暢な英語でバスの方が安いし、Easy Cardも使えるから、と言われたので、
しばらくの間バス停で指定のバスを待つ事にしていきました。
因みにそのインフォメの方は、
前述のようにかなり流暢な英語だったんですけども、
日本でこういった施設の受付で、
こんなに綺麗な英語を話せる人はいるのかな、と思ったものです。

基本的に台湾ではあまり英語は通じた印象はないんですけども、
それでもこういった場所では必ず話せる人がいたし、
やはり日本よりかは通じるのかな、さすがだな、と感心する事しきりでしたね。
で、バスを待っている最中、
北京語で話す集団が「No Smoking」の場所にも関わらず、
突然煙草を吸い出したのですが、
すぐに数人のおばさん連中が「止めなさい!」と注意していたのが、
自分には凄く感心しましたね。
まあこんな所で煙草を吸うなんて、
やっぱり大陸の連中かな、とか思ったりもし、
台湾に来て初めてローカルな路線バスへと乗っていきました。
Easy Cardが使えるのかどうか不安にもなりましたが、
下車時に無事それで清算でき、
そのままMRTに乗ってSueの薦め通りに、
日没が非常に綺麗だという淡水の街へと向かったのです。