Facebook普及率 | ONCE IN A LIFETIME

ONCE IN A LIFETIME

フィリピン留学から人生が変わった一人の男のお話です。

世界におけるFacebook普及率が7億5千万人、
いよいよネット人口の半分に迫ろうか、と言うこの2011年において、
未だに3パーセントと先進国中でもダントツの普及率の低さを誇る日本、
つまりユーザー数で言えば人口わずか700万人の香港と変わらない訳でして、
さすがにこれはまずいんじゃないか、と思わされてしまう。

これはまあ昔で言うなら、
世界はすでに80年代からIBM-PC互換機でほぼ統一されていたのに、
日本ではWindows95が登場するまで、
国内では各社が独自仕様のPCを発売していた事、
つまり日本だけが「デファクトスタンダード」の蚊帳の外だった事が思い起こされるんだよね。

まあ、過去の日記でも色々Facebookについては書いているんだけども、
何故普及しないか、と言う点で言えば、
やっぱり実名主義、英語が出来ない、すでに他のSNSが普及している、などでしょう。

匿名で他人を攻撃するのが
半ば当然となっているこの日本において、
実名を晒す、と言う行為は、
物凄くリスクが高いものではあるな、とはさすがに思います。

自分も留学前は実名、顔写真を晒すなんて考えようもなかったし、
後者に関しては始めてからしばらく載せる事はしなかった。

しかし、考えてみるとアクティブユーザーのほぼ全てが実名であり、
それはほとんど人間が匿名の中で実名を晒すのとは意味が違う、
つまり、実名主義のFacebookにおいて実名を晒せないとなると、
「何か実名を晒す事で後ろめたい事でもあるのか?」と勘ぐってしまう方向になる訳なんですよ。

さらに、実名、顔写真を晒す、と言う事は、
それなりに自分の投稿や情報にも責任を持たなければならない、
と言う意識も自然と強まる訳だし、
その分いわゆる「炎上」なども少なくなり、
結果的に他のSNSよりもかなり秩序が保たれている空間でもあるな、とも感じます。

あとはやっぱり「英語」ですよね。

正直言って、世界的に普及しているFacebookにあって、
国産SNSに絶対に存在しないものと言えば、
それはやはり「国境を越えた人々との繋がり」に尽きると思う。

これは本当に感動的なもので、
何千キロも離れた国境も国籍も人種も違う人間と、
ネットを通じてリアルタイムに交流、
そしてわざわざ互いにメールを送らなくても、
近況が分かる、と言うこのシステムは素晴らしく、
逆に言えばこれに気付かない限り、
Facebookの真の魅力に引き込まれる事はないのではないでしょうか。

それにはもちろん「英語」が必須な訳ですけども、
学校ではやたらと難しい専門用語も習わせられるはずなのに、
未だに簡単な会話もこなせない、
間違った英語教育に支配されてきてしまった日本人の英語力では非常にハードルの高いものがあり、
やはりそれも日本における普及を妨げている大きな要因である事は間違いないでしょう。

もちろんそれを抜きにしたローカル言語同士でのやりとりであっても、
優れたコミュニケーションツールである事は間違いないので、
その結果高普及率の国においてはすでに名刺代わりにもなっているみたいなんだけども、
そこでも日本では相変わらずケータイのメールでしょう。

そういう部分でも、
日本は相当他国に遅れを取っている、と言わざるを得ないし、
自分もその辺りのギャップをどうしても感じてしまって、
しょっちゅう「Facebookの方が遥かに優れているのに!」と思って仕方がないんだよね。

おそらく劇的に日本の英語教育が進化でもしない限り、
この状況は変わらない、と思うんだけどね、
でも何かやっぱり相変わらず「日本の常識は世界の非常識」なんだなと、
実感せざるを得ないので、純粋な日本人としては正直残念に思えて仕方がないのです。