「英絶」における最初の第1ステップは、
音が聞き分けられるまでひたすら聞き続ける、と言う、
わりかし単純なものだったんだけども、
意味の分からない言葉を聴き続ける、と言うのは非常に睡眠効果が高く、
それを1日2回として2時間、と言うのはなかなかしんどいものがありました。
しかし、それでも何日もこなしていくと、
もちろん初級編と言う事があるとは言え、
次第に意味が分かってくるようにはなっていったんだけども、
よく聞くように「ある日突然耳が開く」と言う感覚はなく、
あくまで徐々に、と言う感じだったように思う。
ある程度聞き取れたら、書き取り、
いわゆるディクテーションにとりかかるんだけども、
分かる人は分かると思うけども、
この作業は非常に時間と集中力を必要とするため、
それをCD1回分書き取る、と言うのは、
それこそ何日がかりにもなってしまうのです。
それが終わると、
出来上がった文章を使い、
声を真似しつつ読んでいくんだけども、
初級編は話し方に非常に特徴がある人ばかりだったので、
そういう意味でも読んでいて楽しかった、と思います。
そんな訳で、初級は難なく終わったのですが、
それでは飽き足らなかったので、すぐに通常版も買って行きました。
こちらは読む速度もかなり速く、
発音もバリバリのネイティブだったので、
話している内容こそある程度掴めてはいたものの、
やはり遥かに難易度が高く、
書き取りには相当苦労させられましたね。
それだけに効果はあったと思うし、
特に発音に関しては相当レベルアップを果たせたと思うから、
まあこなしていった価値はあったかな、と思います。
それらが終了すると、
次はいよいよ英英辞典を使用しての書き取りと発声をこなす、
第3ステップに取り掛かっていきました。
これを続けていくと、
「英語を英語で理解する」脳が出来上がる、と言う事だったので、
とにかくがむしゃらに引き続け、書き取り続けていきました。
そうしていくうちに、
次第に英語のまま意味は汲み取れるようになったのは
間違いないと思うんですけども、
正直これだけで英文法まで完全に理解出来るか、と問われると、
それはさすがに苦しいだろう、とは思いましたね。
さらに、意地でも英和は使わなかったので、
どうしても英語だけの説明文では理解出来ない単語もいくつもあったし、
このステップだけは鵜呑みにするのは厳しいな、とは思います。
さらに、自分が使っていたのは、
推奨のコウビルドだったんですけども、
重箱の隅をつつくぐらいに説明が細かい、
つまり英語ネイティブか上級者用向け内容だったので、
それも今思えば失敗したかな、と言う感じでしたね。
何で、数ヶ月続けても完璧に英語は理解出来なかったので、
ある程度の所で止めてしまいましたけども、
後にたまたま見つけた「Longman」を見たら、
とても簡潔に説明がなされていて、
See, look, watchなどの違いもとても明瞭に解説がなされていたから、
今でもこれは愛用はしています。
そんな感じで実践していったんですけども、
これだけが全てではないとは言え、
それでも「英語を英語のまま理解する」ようになるメソッドとしては、
非常に有益なのは間違いないので、
本気でこれから学んでみたい、と言う人にはお勧めしたい所です。