回想21・久々のショッピング・その2 | ONCE IN A LIFETIME

ONCE IN A LIFETIME

フィリピン留学から人生が変わった一人の男のお話です。

アヤラモールでも扇風機は見つけたんだけども、
やはり前にも書いたように荷物になってしまうので、
次の目的地であるSMモールでも探す事にした。

SMは当然初めてだったので、
それなりに期待して行ったんだけども、
第一印象としてはとにかく綺麗、
そういう意味ではアヤラよりも遥かに近代的に思えたものだ。

大まかな感じで言うと、
AV機器やPC関係、
一流ブランドショップ、中央のデパートメント、
そして地下のスーパーマーケットと、
ひととおりエリアごとにまとめられてはいたので、
ひとまず2階に上がりPC関係のエリアを一通り回っていった。

日本の一流企業を始めとし、
アップルストアやレノボなどが名を連ねていたんだけども、
この辺りはアヤラでも同じとはいえ、
やはりその並びが非常に綺麗であり、
周辺を歩いているだけでも満足感を得られたものだ。

ソニーなどはブルーレイや薄型テレビ中心のディスプレイで、
ウォークマン関係は申し訳程度に置いてあっただけだったから、
あいにく日本に忘れてきたUSBケーブルは買えずじまいだったんだけども、
当然相場的には日本と変わらない訳であり、
中にはほとんど客はおらず、たまに白人の旅行客がいるぐらいだった。

アップルは対照的にいつも賑わっており、
当然iPod関係は一通り揃っていたものだから、
万が一ケーブル等が壊れても大丈夫だな、と思っていたんだけども、
こちらも当然相場は変わらないものだから、
こんなのを一括で買える現地人は相当裕福だろうな、と思ったものだ。

前にも書いたよう、
直前に日本でiPod touchの第3世代を35000円弱で買ったんだけども、
それってEFスクールの先生方の給料のほぼ3倍だし、
日本人の感覚からしても、
高級ノート1台分ぐらいの相場に匹敵するぐらいだと思う。

だから当然、教師でアップル商品を持っている人なんていなかったし、
たまにMP3プレイヤー持っている人がいても、
中国かどっかのバッタ物に過ぎなかった。

それを思うと、日本でも学生ならちょっとバイトすれば買える金額だし、
長く不況とは言われているものの、
まだまだ恵まれているんだな、と思わざるを得なかったものだった。

そんな思いを馳せつつ、
しばらく歩き回っていたんだけども、
もうあまりにも広すぎて位置が掴めず、
さらに日本みたいに丁寧な案内板やマニュアルもないものだから、
とにかくどこに何があるのか全く掴めなかった。

歩いても歩いても全部を回りきる事は出来ず、
さすがに歩き疲れた俺は、
諦めてデパートに行き目当ての扇風機を探す事にしていった。

これは割とあっさり見付かり、
ちょうど700円ぐらいで小型の扇風機もあったので、
それを購入していきました。

CDショップにも寄ったので、
そこでも何本かDVDを買ったとは思うんだけども、
さすがに今では何を買ったのかは覚えては居ません。

ただ、まだ日本円の感覚が強かったので、
それを思うとやはり圧倒的に使う金額が安くて済むな、
とは実感しましたね。

20ペソからお札なんですけども、
大体それを10倍したものが日本円の感覚に近くなるので、
100ペソ、つまり200円が1000円に相当するような感じなのです。

例えば一般的なDVDが150ペソ、
ちょっと高い最新物が375ペソですから、
それを10倍すれば確かに日本の感覚に近くなりますよね。

しかし、実際払うお金はそれぞれ300円、750円に過ぎない訳ですから、
お金が減る感覚が遅いな、と思うのも当然なんですよね。

そういう意味では、
しばらく日本でお金を貯めてから、
フィリピンに旅行すれば、ホントお金持ちになった感覚で、
買い物が出来るんだな、とも改めて思いましたし、
それだけでもこの国に来た甲斐があったかな、とも実感していったものです。