回想22・Marian | ONCE IN A LIFETIME

ONCE IN A LIFETIME

フィリピン留学から人生が変わった一人の男のお話です。

ショッピングに行った週にスピーキングのクラス替えをしたので、
4週目からはMarianと言う先生のクラスに変更になった。

正直、その時点では新しい先生云々と言うよりも、
とにかくErrieと会わなくて済む、と言う安心感の方が大きかったので、
Marianへの不安などはほとんどなかった。

また、DanielにErrieの印象はどうだったのか、と
クラスを変えた直後ぐらいに聞かれたんだけども、
「態度が悪い」と言う意味の説明が上手く出来ず、
Strictと言う表現を使ってしまったため、
俺の真意が伝わらずErrieのクラスにしてしまった、と言う出来事もあった。

案の定、彼もその態度に激怒し、
たった1週で変えてしまう羽目になったから、
ちょっと悪い事したな、と思ってしまったけども、
印象の悪さは皆同じなんだな、と改めて実感もしたものだ。

そしていよいよ初のMarianとのご対面なんだけども、
女性の先生とすれば当然それなりに容姿には期待してしまうものだ。

それは男とすればまあ当然なんだけども、
実際目の当たりにしたものは、
まるで力士、さながら昔WWEに居たヨコヅナ、
日本ではグレート・コキーナと呼ばれたレスラーを彷彿とさせる、
割腹の良い巨大な先生だった。

一瞬言葉は失ったものの、
話してみるとすぐに打ち解け、
Errieとはまるで対照的な明るい先生であり、
すぐに変えて正解だったな、と思ったものだ。

で、案の定と言うべきか、
すぐに変えた理由などを聞いてきたんだけども、
やはりこの辺りは国は違えど女性は女性、
そういうのを知りたがり、またすぐに言いふらすんだろうな、と
思ったものだ。

ここでも基本は2冊の教科書を利用し、
曜日ごとに発音、スピーキングと分かれていたんだけども、
後者に至っては教科書を使うのはまれであり、
あらかじめ用意された質問などをランダムに引き、
それに答えていく、みたいな形式が主流だった。

発音はErrieのクラスでも行ったけども、
Marianの方が教え方が面白く、
発音と言う比較的面白みのない授業であっても、
とても楽しく行えたものです。

で、それまで多くの日本人が苦手とする発音も、
このクラスにおいて徹底的に矯正されていき、
特にLとR,、そしてTHの発音などは、
ちょっと自分でも自信を持ってしまったぐらいに、
結構上手くなっていったんじゃないかな、と思う。

日本にはカタカナと言う便利がものがあるから、
簡単に外来語をそれに変換出来てしまうんだけども、
そのせいで本来の発音とはかけ離れたものも多いのだから、
やはり発音は発音記号を見てしっかりと練習すべきだな、と実感したものだ。