さらに大規模な交通規制がかかってしまっていたものだから、
初めて来た俺として一旦道を間違えたらもう大変、
ほんの3メートル向こうに渡るのに、10分近くも時間を費やしてしまった。
「そごう」の横にある、
コーズウェイ・ベイ駅から下に回っていこうにも、
こちらもエスカレーターは順番待ちがかかるほど混雑していたし、
地下道の抜け方も良く分からないものだったから、
前述のように素直に待つしかなかったんだよね。
しかし全くランナーたちの切れ目がないし、
しまいには地元の人たちも切れ始めて、
警備の人たちと何やら口論おっぱ始めていた。
あれだけ待たされたら怒るのも無理ないし、
さらに思いっきり生の広東語を堪能出来た、と言う意味もあるから、
それはそれで面白かったんだけど、
それでもさすがにあんな狭い道幅を渡るのに、
それだけ待たされてはたまらなかったね。
そして何とか向こう側に渡ると、
ここでの目的であるレッド・ペッパー・レストラン探し、
しかし当然どこがどうなのか良く分からず、
ここでも軽い迷子になりかけた。
その途中、タイムズ・スクウェアなる大きなビルを見かけ、
せっかくだから、と中に入ってみたのは良いものの、
中は俺には縁のないブランド物ばかりで、
3階ぐらいまで登った所ですぐに外にでました。
そこからはもう目的地を探す事に終始したんだけど、
同じような路地ばかりで、
それどころか自分がどこにいるのかすらも良く分からず、
また数十分も費やしてしまったんだけども、
何とかここでの目的である「南北樓 Red Pepper Restaurant」に辿り着けました。

周辺は30年前当時と多少変わっているようなものの、
入り口と上にある看板はほぼそのまんま、
さすがに「ああ、ここが死亡遊戯のロケ地かぁ~」と感動しましたね。
Where is the Doctor?
Red pepper...
Red Pepper Restaurant!?
Yes...
もちろん撮影された当時は、
すでにブルース・リーはこの世にいなかったから、
彼自身がここに来て撮影した、と言う訳ではないんですけども、
それでもロケ地である事には変わりはないし、
海外のロケ地の訪問、そのものも初めての事だったから、
しばらくはその場から動けませんでした。

願わくばこれが夜であったなら、
看板のネオンも付く事だろうし、
よりいっそう「死亡遊戯」の雰囲気に近かったんでしょうけども、
まあそれは次の機会、と言う事で。
そこからはさすがに疲れたので、
一旦ホテルまで戻って休もう、と思い、
再びワンチャイ方面まで戻っていったのですが、
普通にMTRで戻っても味気ないので、
ここは香港らしくトラムに乗ってアドミラリティ駅まで向かう事になりました。