香港旅行記・その7 アベニュー・オブ・スターズ!星光大道 Part1 | ONCE IN A LIFETIME

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フィリピン留学から人生が変わった一人の男のお話です。


この旅行で最も良く利用した地下鉄はチェンワン線と言って、
ネイザン・ロードの地下をまっすぐ通っているんだけど、
同時に地下道もずっと繋がっていて、
ちょうど新宿の丸の内線みたいな感じになっているんだよね。

アベニュー・オブ・スターズへの道のりも、
その地下道を辿っていったんだけども、
これが改札から結構な距離があって、
当日朝6時起きですでに疲労が溜まっていた俺としては正直しんどかった。

そして「出口→星光大道」の案内にしたがって延々と歩き続け、
日本では色々大変な目にあった「そごう」の横の出口を登り、
いよいよ今回の旅行最大の目的である「アベニュー・オブ・スターズ」へ。

もうすでに夜10時半、
いくら土曜の夜とは言っても
こんな時間に来る人なんているのかな、と思っていたら、
そんな時間であってもそれなりの客足が。

さすがにその辺りは香港随一の観光名所だな、と思ったものだけど、
こんな時間であってもそれなりに人が居るのでは、
一体昼間とかはどんなになってしまうんだろう、
そう思うと夜警も綺麗だし、夜来たのは正解だったかな、とも思いましたね。

そんな思いを馳せつつ、
歩道にはめられている
香港映画の偉人たちのプレートを順に見ていったんだけども、
結構皆普通に踏んでいるんだよね。

基本的に年代順に並んでいるし、
最初の方の人たちは俺でも正直良く分からない人ばっかりだったんだけど、
それでも歴史を支えてきた偉人たちなのだから、
それをまさに文字通り「踏みにじる」行為ははっきり言って不快だった。

だからモノによっては
もうすでに文字が薄くなっていたり、
足跡で汚かったりもして、
そういう意味では失望感のようなものも大きかったね。

まあそんな複雑な思いも抱いたりしてしまったんだけども、
最初に知っている名前を見付けたのは、
かつての香港映画の名門、
ショウ・ブラザーズを立ち上げた「ランラン・ショウ」。

もちろんそれは英語名なんだけども、
表記が「SIR RUN RUN SHAW」と尊称付き、
どれだけ凄いんだよ、と後で英語版Wikipediaを見てみたら、
「1907~」の表記が。

つまりまだご存命。

やっぱり香港映画と言えば、
今でもゴールデン・ハーベストのイメージが強いし、
俺自身もショウ・ブラザーズの映画は、
少林寺三十六房しか見た事ないんだけども、
やっぱり香港映画界を語る上で欠かす事の出来ない偉人だし、
そのプレートを見た時はさすがに「おおっ」と思ったね。

その後はしばらく知らない名前が続き、
わずかに知っている名前としては、
「燃えよドラゴン」のハン役であまりにも有名な、
シー・キエン、「少林サッカー」にも出演した、
ニコラス・ツェーの父親、パトリック・ツェーぐらいだった。

ウォン・フェイホンを長きに渡り演じ続けた、
「クァン・タクヒン」もリストを見るとあるはずなんだけども、
何故か見つける事は出来ませんでした。

それから70年代のスターであるジミー・ウォン、
80年代のジャッキー・チェンの映画のクレジットで良く見かけた
レオナルド・KC・ホー、
そしてそして、ゴールデン・ハーベストの創設者である、レイモンド・チョウ!

そして…李小龍、ブルース・リー!

Now or never ~今は、今しかないから~

もちろん死後30年が経ってから造られたプロムナードだから、
手形なんかあるはずもない、
しかし歩道に刻まれた
李小龍 BRUCE LEEの文字だけでも、
俺の心を感動させるのには十分だったし、
文字が少しもかすれていなかった事にもホッとしたね。

それからは、70年代後半以降の、
香港映画の黄金期を支えたスターたちの名前がずらりと。

日本ではMr.Boo!シリーズで知られる、
マイケル、サミュエルのホイ兄弟、
ポリス・ストーリーで体当たりの演技で魅せた
台湾出身の女優、ブリジット・リン、
そして日本でもお馴染みサモ・ハンにジャッキー・チェン!

偉人はまだまだ続き、
「マトリックス」でハリウッドにもその名を轟かせた、
香港随一の武術指導、ユェン・ウーピン、
名監督ツイ・ハーク、そしてアンディ・ラウにレスリー・チャン、
アニタ・ムイにトニー・レオン、マギー・チャンなど、
80~90年代からのスーパースターたちの名前が続いていたこの辺りは、
さすがに俺もすっかり興奮気味で眠気も覚め、
ひたすら記念撮影に励んでいったね。

そして現在活躍中のスターの中では最も敬愛している、
90年代以降最高のクンフー・スター、

李連杰ことジェット・リー、
英語名を頂くほどの大ファン、
周星馳ことスティーヴン・チャウ・シンチーらのプレートももちろんあったし、
彼ら二人とブルース・リー、ジャッキー・チェンの4人の前では、
敬意を払いつつ記念撮影を行いました。

Now or never ~今は、今しかないから~


Now or never ~今は、今しかないから~


そして…新旧スターの境目辺りに辿り着いた頃、
この旅行における真の意味での最大の目的である、
たったひとりで世界を変えた男の銅像と遂に対面を果たす事が出来たのです。