香港旅行記・その5 言葉の壁 | ONCE IN A LIFETIME

ONCE IN A LIFETIME

フィリピン留学から人生が変わった一人の男のお話です。

展望台を降りた時点ですでに9時過ぎ、
彼女と会ってからすでに3時間以上、
すっかりお互いに慣れた感じでいたんだけども、
その辺りから「言葉の壁」って言うのを痛感し始めましたね。

ピークからの夜景を見ている最中は、
ホント「おおー」とか、「すげー」とかの
感嘆詞しか出てこない訳なんだけども、
それだと彼女にはどう伝わっているのか分からない訳ですよね。

だから「独り言も英語で話さないといけない」訳だったんだけども、
当然英語だと「Wonderful!」とか「Beautiful!」とかしか言えないものだから、
それが俺的には物凄くまぬけに思えてしまい、正直ホントそれは嫌でしたね。

そしてもちろん、
英語だと細かい表現も、
冗談で笑わす事も出来ないし、
下りのトラムに乗る頃には完全に話す事もなくなり、
もう苦し紛れに「How did you learn Mandarin?」なんて、
ピークにも人形にも何の脈略もない質問を出す羽目になってしまった。

当然「What?」みたいな感じで返されたし、
口にこそ出さなかったけど、
こいつはつまらない男だな、
みたいな印象で絶対見ていたと思うね絶対。

まあぶっちゃけ言うとその時点ですでに、
フェイスブックの写真で思った印象とのギャップをすでに感じていたし、
何か性格キッツイ感じだなぁ~みたいな印象も受けていたから、
そういう意味での話しかけ辛さもあるにはあったんですけどね。

それに、ネイティブや先生らのように、
多少適当な文法を使っても理解してくれそうな人たちには、
一気にガーッと話す事が出来るんだけども、
彼女はそこまでの印象は受けなかったし、
となるとこちらの表現も限られ、
スピードもゆっくりとなってしまう訳なんですよ。

そういう意味でも言葉の壁、
と言うのを嫌と言うほど実感しましたし、
同時に自身のボキャブラリーのなさも痛感していきました。

そんな俺の様子に感づいたのかどうかは分かりませんが、
彼女の方からは一生懸命話題を振ってくれたし、
好きな日本の芸能人も教えてくれたりしたんですけども、
日本人にも関わらず芸能界には全く興味のない俺としては、
そこから話題を広げる事も出来ず、
はっきり言って俺の力ではもうどうにもならなかったですね。

そう思うと、
昨年9月にポールと食事を共にした時は、
ほぼ3時間休む事無く英語で会話し続けたと言う事ですから、
今考えるとホント良く持たしたな、とすら思えます。

もちろん同じ敷地内で4週間勉強した仲だし、
まったくもって今回のケースとは一緒には出来ないんだけどね、
まあでも、この辺りの時間帯、って言うのは
本当に「言葉の壁」って言うのを強く実感した、そんなひとときでありました。

Now or never ~今は、今しかないから~