まだ32Pだけど・・・ | わたしとランと

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2006年より走り始めランニングをライフワークにするはずが、2013年から体調崩し、2015年3月に関節リウマチの診断おりる。6月〜9月中旬まで3ヶ月休職。復帰へむけて一歩ずつ・・・

Photo やっと、買った。



村上春樹の「走ることについて語るときに僕の語ること」



そして読み始めたのだが、もう、ひとつひとつの言葉が響きます。



はっ!としてばかり。



走らない方からよく聞かれる例の質問。



「走っている時に何を考えていますか?」



わたしは、いつもうまく応えられなかったのだけど、



春樹様もその質問には考えこんでしまうらしい。



でも、さすがは世界の村上春樹です。言葉力がぜんぜんちがう。



こう例えている。「走るときに浮かんでくる考えは、雲に似ている。形をかえ、さっていく。で、そこには必ず空が残る」と。



で、その空のことも、また的確に書いてらっしゃるのだが、まあ詳しくは本をよんでください。(手ぬき)



それにしても、たった32Pでムチウチになるくらい頷いてしまった。



仕事もあるのに、読みきりたい衝動にかられてきた。困ったものだ!!



わたしが高校生の頃、「ノルウェーの森」がでた。小説家志望だった高校生の私は、とても感銘したと同時に、自分の居場所をみつけたようでほっとした。



村上春樹なら私のことわかってくれる・・・と、なんだかわからないけれど、深く共感し、それから20年弱、彼の本を読み続けている。



でも思春期を通り越し、大人になるにつれ、わたしは、少しずつ、春樹ファンではなくなっていった。なんだかもっと現実的なものを好むようになった。



けど、今、久しぶりに、この本にであったら、女子高生だった頃のわたしが、顔をだし、



「ほら、いったじゃない。春樹はわかってくれるよ」と言っている。



わたしが言葉にしたいのにできなかった、走る世界が、活字ですらすらと表現されていく。



勝手に運命を感じてしまう。・・・って、これって、ただのファンってことか。