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今日は、お菓子の過食が止まらないお嬢様を脱出させるべく、
白砂糖を控える生活を始められたあずきさんからの質問にお答えしたいと思います。

ビックリマーク注意 2011年11月追記
※控える = ゼロにする、禁止する ではありません。  
※なるべく=絶対 ではありません。

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●質問1 白砂糖を控える生活の後、あやさんの場合は反動として、
何か後で症状がでましたか?

答 
まず、私の場合は、完全に砂糖を抜いたわけでなくて、
お料理に使う砂糖やみりんは使っていました。
市販のお菓子は控えて自然の食べものをオヤツの選択肢に加えてみました。。

反動は後で出るというよりも、
突然、沢山お菓子を食べたくなってしまうこともありました。

でも、これはぶり返したとい うわけではなかったと思います。

例えば10日大量の砂糖が体に入っていない期間があったのなら、
その期間は十分に体はきれいになっているはずで、
それが時々勃発する過食で、全部消え去ってしまうということではないのです。

ですから反動が出ても、オシマイじゃないんです。


●質問2 また、どういう所まで行けば砂糖を控える生活を
解禁する目安になりますか?


禁止にしていたわけではないので
特に「今日から解禁しよう」とした記憶はないです。

確かにお菓子をスッパリ買うのをやめて、
砂糖をできるだけ使わない生活をはじめたばかりの頃は、
口から手がでそうなほど市販のお菓子がほしくて
”我慢”していたし、コンビニやスーパーのお菓子コーナーに近づかない、
視覚に入れないようにといった努力もしていました。

が、段々とその場を通りすぎる事さえできれば忘れてしまう、
という事が分かるようになってきました。
(酷い時はそれすら出来なかった時期もあります)

できるだけ生の果物やドライフルーツ、芋やカボチャなどの自然の甘みを
楽しんでいるうちに、または時には
そういったものでお菓子を手作りしているうちに(混ぜるだけの簡単な物が多いです)、
心から欲しいと思うものが、段々そういったものに なってきて、
市販のお菓子への興味が薄れてついには欲しいと思わなくなってきました。 

体に良い食べ物の美味しさを知り、
食後の体と心の快適さが好きになり癖になった
、といった感じです。

砂糖を控えて自然の甘みがモノたりないと思う時期は、
空腹の時に食べてみると美味しく感じられて、
その記憶が脳裏に残って好きな食べ物になる、という事もありました


(三食食べることを怖れたり、栄養素差別をしていていて
体が飢餓状態にあったころは
空腹で食べると芋であっても止まらなくなってしまうこともありましたが、
好きになれたので最初はそれでも良かったのだと思います)

おそらく、我慢ばかりでそういう健康的な「美味しさ」を学ばなかったったら、
我慢のストレスはものすごく強くなるばかりだったと思います。

健康的なものが美味しいなあ~と思えるようになって来た頃に、
市販のお菓子を買ってみました。 

一人で買いにいくと前のように買いあさってしまいそうだったので
誰かと 一緒に買うようにしていたのですが、
久々に食べてみると昔大好きだったはずのものが
「う、甘!」「油くさ!」「しょっぱい!」 そんな風に思うようになりビックリしました。

前のように美味しいと思えないのです。 

 勿論やっぱり美味しい!と思えるモノもありましたが、
全部だべなくてもゆっくりと味わって食べる余裕ができてきていたので、
脳が満足する感覚がわかり、少しで止める事ができるようになりました。

徐々に自分一人で買っても食べたい時は食べる満足したら
終了するようになりました。 

     
勿論、最初からこんなにスムーズにいったわけじゃなくて、
時に一つ買ってみた市販のお菓子が美味しくて、
一人で買って食べてしまうようなこともありましたが、
これが先ほど書いた「途中で何度もあった、治る過程としての反動」です。

時期によっては、コンビニによらない、残り物は捨ててしまう、とか
そんなことすら出来ない最悪の時期もありました。


こういうときって、誰かに甘えられていなかった時なんです。。。
過食代に困って夜のバイトしようと思ったけど駅で過食しちゃって
それすらできず・・・という状態です。

やめようって頑張れないし、頑張っても出ちゃうしで凄く苦しい。

そんな時は、過食を止めることより、
過食をする自分を受け入れること、
過食はあっても大丈夫と思える情報を探して、
心の支えにしていくことに力を入れました。 

その努力すらしたくないときもありますよね。。
でも、いずれは腰を上げないと、辛いままなんです。

あずきさんのお嬢様も、炭水化物や脂質を毛嫌いせずに
3食食べて嘔吐はとまり、
それからまだ続いていたお菓子の過食をとめるために
今砂糖を控える生活をはじめられて大分落ち着いてきたのですが、
ここまで来られたのはお母様であるあずきさんが、
過食症のお嬢様を過食症ごと受け入れようとする
そういう気持ちがお嬢様の心に響いたからだと思うんです。


あずきさんのメールで
>夜になって  甘い物が食べたい・・・・・  とイライラして私に訴えました。

この部分でそう思いました。
過食したい時に素直にSOSを出せる関係です。 

こうやって素直に泣つける場所があると、ほんとに頑張ろうって気持ちになれます。

 
>それから 自分でも 生理前だから
やたら甘い物が欲しくなるんだろう という分析をしていました。
>冷静に自分の体を感じる余裕も出てきたみたいです。
>外出も少しずつ増えてきているし、特定の古い付き合いの友達との交流もあります。ずいぶん明るくなった姿を見てとてもうれしいです。

そうやって、身近な家族や特定の親しい人と少しずつ関わりながら、
ちょっとずつよくなっていくのだと思います。


これを読んでいるみなさんも、ひとりで抱えこまないでね。
一人で抱え込む事は全く強さじゃないから。

どんな人間でも一人で抱え込んでたら、いつか壊れちゃう。

強い人は自然に誰かに頼りながら時々手を抜いて、
心のバランスがとれて、強くいられるんです。

 このブログを見ていらっしゃる患者さんのご家族の方がいらしたら、
心を開き易いように、甘えるべきときに甘えられるように、
ご本人の心を引き出してあげてください。

話を聞かずに食べ物を取り上げようとしたり、
過食を責めたりしないであげてほしいと思います。



話がずれたけど、こうして自然に健康的な物を欲するように
味覚を変えるためには、きちんとした食生活は必要です。

あずきさんのお嬢様も、三食きちんとバランスのとれた食事したうえで嘔吐が止まり、
それからこうした砂糖を控える心がけをされています。

差別の思考で、食事を抜いたり油や炭水化物やタンパク質を抜きすぎたりしていたら、
砂糖をどれだけ抑えたところで脳は栄養を求めて
食欲信号を発信し続けちゃうから食欲は止まらない。

特に炭水化物を極端に減らしてい ると、
脳の直接の栄養である糖(甘い物)を求めるため、味覚が変わるどころか
異常な食欲信号は一層強まってしまう事もあります。


いつも書いていますが、甘い物に依存している人が我慢をするということは
少なからずストレスが付きまといます。

我慢によって中毒体質が変わってしまえば楽なのですが、
それまではそのストレスとバランスをとれるように、
快感や癒し(食もそれ以外にも)を増やしていかないと辛いです。

 ”夢中になれるコト”はなかなか見付からなくても、
生活の中に香りや音楽や入浴やマッサージなど
全身の感覚をフルに活用して感じられる小さな快感
を散りばめておくと、
半年、一年、場合によっては数年かかっても必ずいつか効果が出てくるはずです。 

食べることを 楽しむ ことが大切。
同時に、食以外の快楽の選択肢を増やすことも大切。

そうすればいつか今は唯一ストレス解消の方法となっている「食」が、
数ある選択肢の1つになってきます。

美味しいものがほしいな、ばかりだったのが、
ヒノキの香りのお風呂に入りたい!という具合に欲求の対象がひろがっていくわけです^^

こういう小さなことも含め、「好きなこと」についての悩みは
「拒食・過食を受け入れる」シリーズの続きに、のちほど書いてみますね。

なるへそ!と思っていただける部分がありましたが2回ぽち↓↓っとお願いします!

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