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過食症と戦う毎日だった頃、
私の頭の中はカロリー計算、おしゃれしかなかった。
つまり食べる事と外見ばっかり。
そんな時に、私がいつも
キレイだな、素敵だな～って
憧れていた人が言ったんです。
外見ば～っかりに
お金とか体力とか
時間とか使ってる人って
ほんっと、格好悪い。
火事になって
服もバッグも全部なくなったら
どうすんだろうね？
病気の副作用とかで
太っちゃったらどうすんだろう？
ほんとになんもない、
空っぽの自分になるなんて
怖くないのかな～。
ぐざ。
っときました。
だって、まさに、私のコトだったから・・。
（彼女は別に私のコトを
いってたわけじゃないのです）
その時まで、
中身がどうこうと言われても
ピンとこなかったんです。
そのとき初めて
自分が空っぽだった事を自覚したの。
私は空っぽの自分をごまかすために、
痩せっていう一番手っ取り早かった方法で
自分を変えようとしてたんだって。
その言葉を言った彼女は、
ホントにキラキラしてる人でした。
ダイエットもほどほどに、
「別にモデルじゃないし～」
なんていいながら
おいしー♪って笑顔で食べてて、ほんとにかわいい。
パッと見も、おしゃれだった。
ただ、当時の私と違うのは、
服に無理やり自分を合わせようとしてないの。
体型も完璧なわけじゃないけど、
それも見事に魅力に変えるセンスがある。
そういうのがホントのおしゃれっていのかもしれない。
目からウロコの思いでした。
それに何より、
彼女は人にどう思われるかとか関係なく
自分が好きなことを楽しんでる。
だから笑顔が自然。、
彼女の中には
彼女が笑顔で語り続けられることが
たっくさん詰まってる。
ってかんじた。
私が食べ吐きして
運動と食事のことだけ考えて
それ以外何も変わらなかった年月で
彼女は色んなこと経験して
技術や知識と話題を
どんどん身につけていっててね。
私は何もないから
無理に笑顔つくってニコニコ笑ってるか、
人をさけてるしかなかった。
それ以来、
よーく周りに目を向けてみたら
彼女みたいに、
中身が詰まった魅力的な人って一杯いた・・・・。
やばい・・・・
それから
中身を磨こうと決意したケド
ずっとカロリーと体型ばっか考えて
生きてきたもんだから
いきなり自分が好きなこと探そうったって
何をすればよいか、
何をしたいのかも分らなかった。
どうしよう、どうしよう。
不安になって、
決意とは裏腹に
過食と嘔吐に逃げ込んじゃったり
症状が悪化した時だってあったのだけれど
あれは、私にとってはじめての
好転反応
だったと思う。
すぐに変わることが
できないのは当然だよね。
でも、少なくともその時初めて
自分のために生きる
という方角に向かって
一進後退してこうって覚悟きめたわけだから、
食事と体重をコントロールでないことが
辛いんだからそれだけ
なくなれば問題ないはず、、
と信じて疑わず
ダイエットしてるか
運動してるか
過食を我慢してるか
過食してるか
食べたことを後悔してるかだけを
繰り返していた時とは違ったの。
痩せること、
過食のニセの安堵感や快感が
ニセだと気づけたことは、
確かに大きな進歩だった。
あの彼女の言葉と
自分がダイエットで失ったものに
気づいたときは
非常にショックな出来事だったけど。
でもだからこそ、
痩せたいとか過食だけ止めたいっていう
意味での治したいじゃなくて
本当の意味で治したい
って気持ちが
そだってきたのだと思う。
今苦しんでいる人たちも、
その苦しみが、「治したい」と思えるようになったからこその葛藤なら、それは好転反応だって思っていいと思うよ。
たとえ、
結果がすぐには伴ってこなくても。
自分を磨くって、自分にムチうって、頑張ることじゃないよ。
自分が何を見て、聞いて、どう感じる人間なのか知っていくこと。
そのためには頭で何をすべきかって考えておしつけるんじゃなく
全身の感覚と、心がどんなことで「心地良いな、好きだな」
って感じていけばいい。
それを知っていくことでみんなが素敵になれるよ。
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