【ツイート①】
「姉妹を育てていると、ささいな理由で二人がケンカをする場面に出くわすことがあります。そんなとき、つい感情的に『こらっ!』と怒ってしまうこともしばしば。でも、そういうときの夫は私とはまったく正反対で、けっして感情的にはなりません。まず、冷静に『どうしてケンカをしたのか』と二人に理由を聞きます。そして、聞き出した内容から状況を把握し、どういけなかったのか、どうすればよかったのかを娘たちに淡々といいきかせます」との記事。
 始めに両者からそれぞれの言い分を聞く(但し途中で相手に口を挟ませない。挟んできたら、にっこり笑って「後で聞くからちょっと待っててね」と伝える)と、「自分の気持ちを聞いてもらった」という満足感が生まれ、当事者達の怒りはかなり収まります。その状態で「どうしていたらよかったと思う?」と聞くと、案外自覚した答えが返ってきます。返ってこなくても、親から穏やかに教えてやると子どもは納得します。
 親がそういう指導方法についての“見通し”を持っていると、いざという時に親自身も感情的にならずに済むと思います。

【ツイート②】
‪    テレ朝「スーパーJチャンネル」。一斉休校で子どもがずっと家にいて家の中が散らかってしまうため、有料家事代行サービスが行われているとのこと。‬
 賃金を払って他人に片付けてもらうこのサービス。子どもが散らかしたものは、散らかした本人に片付けさせるのが筋だと思うのですが、これでは本末転倒なような気がします。
‪   また、こんな時だからこそ、時間を持て余している子どもに手伝いをさせて生活力を身につけさせ、更に感謝の言葉をかけて自己有用感を育むチャンスにしたら良いのではないかと思います。
 なお、手伝いを始めるチャンスは今回のような不慮の一斉休校の時だけではなく、夏・冬休みのような長期休業でも同様です。

【ツイート③】
 別報道によると、この男性の「持病」とは癌だったとのこと。
 であれば尚更、ウイルスと戦う免疫力を上げるために療養に当たるべきだったと思います。
 癌に蝕まれた時に、治療に努めるか、自暴自棄に陥るかは、人によって異なると思いますが、愛着の考え方に立てば、その“心の安定性”の違いは、乳幼児期の養育で安心感を与えられ、「第二の遺伝子」とも呼ばれる愛着が安定したものになっていたかどうかによるものだと考えられます。

【ツイート④】
「朝、家を出るときに『計画帳を持って帰る。計画帳を持って帰る…』等のように声に出して10回言わせる」「朝出かける時に『自分が帰りの仕度をしているところを思い浮かべてごらん。机の中を探して計画帳を見つけてごらん。机の中の右の方にあるかな左の方かな?』等とその情景になった時のイメージトレーニングをさせる」「(忘れないように)付箋や紙に書かせる」との指摘。
 忘れ物に限らず、応用行動分析学上、不適切な行為が続く背景には、その行為が行われた後に、その行為者にとって有益な結果が起きているから。例えば、子どもがその日忘れた物を、親が学校に行って取ってきてやる等した場合。先ずはそれを取り除いて、子ども自身が不利益を被らないと治りません。
 因みに応用行動分析学では次のような法則があります。
①好ましい行動を増やす、維持するために有効な手続き「強化」〜利益を与える(褒める、自分が楽になる等)ことで良い行動を増やす。

問題行動を減らしたい時の基本となる手続き「消去」〜利益を無くす(忘れ物を親が代わりに取ってきてくれる、学級で騒ぐと皆からの注目を受けることができる等)ことで問題行動を止めさせる。

③問題行動を減らしたい時の手続き「弱化」〜不利益(厳しい現実や注意、罰等)”を与えることで問題行動を減らす

(②ができる場合は③よりも優先するのが望ましい)


【ツイート⑤】
「抵抗したとはいえ、関わったものとしての責任をどう取るかずっと考えてきました」「事実を知っている者として責任を取ります」との手記。


 関わった人達の中で、この方は責任を取らなければならないと強く感じ自死に至りました。感じ方には個人差があり、過敏な人は正義感が強いです。
 この方は不運な結果になりましたが、こういう正義感が強い人達がいるからこそ、世の中は誤った方向へは進みにくいし、時には前進します。事実、歴史上の偉人には感覚過敏が著しい自閉症スペクトラム障害(=アスペルガー症候群)の人が多いのです(⇨https://ameblo.jp/stc408tokubetusien/entry-12232208623.html)。

【ツイート⑥】
 関西の人気番組「探偵ナイトスクープ」。不登校の中3男子が見つけたある橋の不思議の調査。自分が見つけた「?」が気になって、それを追い求める並外れた追求力は多分“感覚過敏”タイプの子どもさんだと思いました。外部刺激に過敏に反応してしまう“シャイ”、“ナイーブ”な性格の為に不登校になったのではないでしょうか?(おそらく強すぎる叱責等に遭ったのでは?)その事に周囲(特に担任)が気が付かないでいるケースは少なくありません(⇨https://ameblo.jp/stc408tokubetusien/entry-12274054374.html)。
 決して本人の怠けではなく、逆に追求力や決断力に優れた学者肌タイプです。

【ツイート⑦】

 NHK「すくすく子育て」(314日放送)で「子どもの一時保育」がテーマに取り上げられました。その中で次のように指摘されていました。

「子どもはママなど特定の大人との愛着関係を作っていくことと同時に、特定の人以外との人間関係を作って社会性を育てていくことも大切。この2つを繰り返して成長していきます」

 この ①「特定の大人との愛着関係を作ること」と、②「特定の人以外との人間関係を作って社会性を育てること」とが、どちらも子どもの成長にとって大切であることは言うまでもありません。しかし、「この2つを繰り返して」という表現には注意が必要だと思いました。ややもすると同時進行というイメージを与えかねないからです。まだ母親との愛着(愛の絆)が十分に形成されていない段階の時に、保育所に預けられると、子どもの成長にとって不可欠である安心感が大きく阻害されることになります(具体的には「母親から離れられず大泣きする」等の症状)。そこで子どもが「お母さんは安心感を保証してくれない」と認識してしまうと「回避型」愛着不全になってしまう可能性もあるのです。やはり預けるまでに、愛着形成のための「安心7支援」によって意図的・効果的に安心感を育み、養育者が子どもの意識の中に「内在化」され、養育者と離れても意識内の温かい眼差しが子どもに安心感を与えるようにしておくことは必要です。

 因みに、 上記の「①特定の大人との愛着関係を作ること」とは、子どもを受容して安心感を育む母性の働きにあたり、「②特定の人以外との人間関係を作って社会性を育てること」は、子どもを見守りながら社会への自立を促す父性の働きにあたります。


【ツイート⑧】

 TBS「報道特集」。子どもが新型コロナウイルスに感染した場合の看護の仕方について紹介していました。世話をする大人には当然マスクと手袋の着用を進めていました。

 体調を戻すために必要なものは免疫力ですが、具合が悪い子どもの場合、気持ちが不安定になっています。「病は気から」という諺もあるように、子どもの体調を改善するために一番大切なのは“安心感”です。それだけ、安心感を与える「安心7支援」が大切になりますが、その中でも親から“安心感のオーラ”を出すうえで最も効果的な行為は“微笑み”です。しかし、親がマスクをしていると、口角が上がる口が隠れてしまうので、子どもに伝わる安心感が半減してしまいます。そこで一層大切になるのが“目”。もちろん口はそのままで目だけ微笑むことは不可能ですから、マスクだけでも安心感を伝えるためには、より意図的な意識が必要になります。今こそ安心感を与える支援の力を身につけるに相応しい時期といえるかも知れません。

 因みにこのことは、子育てに限ったことではありません。今は普段の仕事の際もマスクを着用する仕事が多いと思いますが、目が相手に与える印象は大きいです。「目は心の窓」という諺もあります。意識してみては如何でしょうか?