【ツイート①】
記事「「本当の親」でなくても子は育つ 子育てが辛ければ相談を」
「親が必死に努力をしても子どもが努力してくれない。躾のために“叱る”と『本当の親じゃないくせに』と言われてしまう」との指摘。
それは「叱る=怒る」になっているからだと思います。「良くないことをすれば直ぐに怒る」では子どもは居場所を失くします。司法に「執行猶予」と言う言葉があるように、「注意猶予」による段階的指導が必要です。
さいたま市で小学4年生の我が子を殺害した進藤悠介容疑者は「子供が帽子をなくしたと言うので探すように注意したら、子供の態度が悪かったので言い争いになり、その後に『本当のお父さんじゃないのに』と言われたから腹が立った」とも話しているとのこと。
仮に次のようなやり取りがあったとしましょう。
子「帽子失くしちゃった」
親「何やってんだ。早く探せ!」(命令形)
これだと、子供は反発心を抱いてしまい、態度が悪くなることもあるでしょう。そこで、
子「帽子失くしちゃった」
親「(穏やかに)そうか、じゃあ、探そうね」(父親なら「探そうな」でも可)
と声をかけます(勧誘形「let’s ……」の言い方)。
こう言っても、探そうとしない時に、こう叱ります。
親「もう一度言う。(真剣な表情で、しかし怒鳴らず)探しなさい。」
「怒鳴らずに」と言うのは、感情的になった親の大きな声は子どもの脳に悪影響を及ぼすと言われているからです。子どもの前での夫婦喧嘩でさえ、暴言DVを目撃した方が、身体的DVの目撃より6倍も子どもの脳に悪影響を及ぼす(⇨https://ameblo.jp/stc408tokubetusien/entry-12333571701.html)と言うのですから、直接浴びせられた時は尚更だと思います。
但し、事前に「一度言われても直さない時は叱る」と言うことを予告しておくことが必要条件です。
【ツイート②】
記事「《さいたま小4男児殺害》「人にやさしく」と綴った高校時代 義父は保育の仕事を目指していた」
「大人しいタイプ。ハンディのある同級生にも分け隔てなく接していた。コンピューターやゲーム等の話をしていた」(進学校同級生)
「大人しいイメージで家賃の支払いも毎回できていた」(不動産関係者)
更に、「近隣との付き合いも無く自宅にひきこもっていた」というこの容疑者は、感覚過敏の傾向が強いタイプだったのかも知れません。しかも、この容疑者がとった行動を考えると、かなり強いタイプだったのではないか?と考えられます。
もちろん断定はできませんが、「おとなしく心の優しい平和主義者」「環境さえ整っていれば社会のルールも守る」「人との関わりが苦手」と言う特徴から考えると、少なくとも“感じやすさ”と言う尺度上では十分考えられると思います。仕事に就けないでいたのも、職場の人間関係に馴染めなかったのかもしれません。
感覚過敏の傾向が強いタイプは、強い外部刺激があると、反射的にリアクションが強くなり、突発的な行動に出ることがあります。母親は「2人(夫と息子)の間にトラブルは思い当たらない」という趣旨の話をしているとの報道がありましたが、あの日のトラブル1回だけで、あれだけの事件が起きるとは考えにくいです。感覚過敏についての考え方が周知されていれば、母親が夫と息子の関係により気を配っていたのかもしれません。
【ツイート③】
記事「目黒虐待死、母親に懲役8年判決」
検察側の求刑11年に対して懲役8年を言い渡した東京地裁。判決では「結愛ちゃんは母親から苛烈な食事制限を受け、重篤な状態になっても医療措置を受けられず死に至った」と指摘。そのうえで「夫からのDVで心理的影響を強く受けていたことは否定できない」と説明しました。
この3年の意味は、夫からのDVによって、本来なら、我が子を守ろうとする「所属・愛情の欲求(誰かと愛着=愛の絆で繋がっていたい)」よりも優先されるはずの「安全性の欲求(戦争、DV、いじめなどが無い安全な環境の中で生活したい)」が脅かされていたことへの配慮ではなかったでしょうか?(これらの欲求については「 マズローの五段階欲求説」を参照)
それでも「懲役8年」が、母親の責任の大きさを物語っています。これから親になろうと考えている方々には、その意味と覚悟をこの事例からくみ取っていただけたらと思います。
【ツイート④】
「1日に家事にあてる平均時間は、妻が平日263分に対し夫は平日37分と、妻が家事に追われる時間は夫の7倍以上だった。今回初めて調査された『ごみの分類』や『食事の献立を考える』などの毎日必要な作業、いわゆる『見えない家事』についても、およそ9割の家庭で主に妻が担っていた」との記事。
「家事は妻がするもの」という考えは専業主婦が多かった昔の遺物。小学校でだって「家庭科」は男女平等に習っているのに、それはおかしい。
「現役世代は収入の9割を税金として納めなければならなくなる」(⇨https://ameblo.jp/stc408tokubetusien/entry-12320825244.html)と内閣府が予測する33年後の日本にあって、食事を外食か買食ばかりに頼っていると、家計は破綻するかも知れません。
その時代を生きる子ども達、特に男の子の家事分担に対する意識考え方を変えさせないと、自炊能力も掃除能力も欠落したまま大人になり、手取り収入が激減する中で出費がかさみ、ゴミ屋敷に住む可能性もゼロではないと思います。
子どもの考え方を変えるかどうかは他でも無い、今の親世代の手本にかかっていると思います。
【ツイート⑤】
私の近所にあるスーパー。店内のレジには、側から見ていても、ひときわ惹きつけられる、なんとも言えない魅力的なオーラを発している店員さんがいます。私の足は、数あるレジの中から自ずとその女性のレジへと進んでしまいます。
「一体他の店員と何が違うのか?」と考えてみると、その訳は直ぐに明らかになりました。それは、その女性が常に微笑みながらレジ作業をしている、つまり常に口角が上がっているのです。「微笑む」は「安心7支援」の行為の一つですが、そのことだけで周囲に対して圧倒的な“安心感オーラ”を醸し出すことができるのです。
これが母親であれば、それを見た子どもはきっとその母親に抱きついて、目を輝かせて色々なことを話しかけているのだろうと思います。「母親の笑顔が子どもにとっての最大のエネルギー」と言われるのはもっともだと思います。
なお、「安心7支援」では、「子どもを見る時には子どもに微笑む」としていますが、この店員さんのように、たとえ相手と目が合っていなくても、例えば、子どもと同じ部屋にいる時に常に微笑みを意識していると、子どもが受ける安心感は倍増するのだろうと、この日の経験から感じました。