【今回の記事】

【記事の概要】
   今回ご紹介するのは、すべてのママたちに贈る、密着ドキュメンタリーフィルム。(子育てに)たくさんの理想を抱いていたけれど、家事や仕事の忙しさから理想に遠い日々を送るママさん達。これでいいのかな?と自問自答を繰り返す日々、子どもはママのことどう思っているんだろう…?
   4組の母子に迫った、約4分間のドキュメンタリーショートムービー、早速ご紹介します。(上記「【今回の記事】」のサイトにてご覧ください。)

【感想】

   笑顔よりも叱ることの方が多いと悩んでいたお母さん達。自分はこれでいいのかな?」と自問自答していましたが、その答えを教えてくれたのは子供達でした以下はショートムービー中での子供達の言葉です。

「(お母さんは)笑ってる人」

「笑ってる顔が好きなの」

「ぜんぶすき。やさしいから。」

「お父さんに叱られている時、かばってくれる。」

「お母さんはやさしい」

「顔が好き。ニッコリしてるとこ。」

「やさしい」

「お母さんみたいになりたい」


   子供達が母親に一番求めているもの、一番大好きなもの、それは“笑顔”だと思いました。最後のエンディングロールに登場するメッセージがそのことを物語っています。

「家族の幸せはママの笑顔で出来ている」

ママの笑顔のそばに」


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   母親は、お父さんに叱られている時、かばってくれる子供の「安全基地」。
   いえ、母親の「笑顔」そのものが子供の「安全基地」なのです。

   愛着を形成する上で最も効果的なのは「スキンシップ」ですが、日常生活の中でいつもできる支援は「微笑み」や「笑顔」。子供はそのお母さんを見ているのです。「こんな笑顔が素敵なお母さんみたいになりたい」と思っているのです。

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   しかし、「笑顔が大切」と言われても、なかなか実践するのは容易ではないかも知れません。子供が親に対して反発心を感じている時にはさすがに笑顔にはなれません。反対に、子供が素直な行動をしている時であればお母さんも笑顔になれます。「🐓が先か?🥚が先か?」と聞かれると答えに困りますが、「“子供の素直な行動”が先か?“お母さんの笑顔”が先か?」と聞かれた場合には、「“お母さんの笑顔”が先」という事になると思います。子供は親に愛されて初めて成長するのですから。
   しかし、お母さんにいつも楽しいことがある訳ではありませんし、何もない普通の時に笑顔でいると「お母さん、だいじょうぶ?」と心配されかねません。😅

   私事で恐縮ですが、子供と一緒にいる時は「安心7支援」を意識しています。特に気をつけているのは、子供を見ている時の“微笑み”です。つまり、子供と会話せず単に子供の様子を“見守っている”時です。
   実はこの“微笑み”こそが、子供の素直な行動を引き出すコツだとこれまでの経験上思っています。
   子供は何か別の事をしながらでも時々こちらを見ます。その時、こちらの“微笑み”による柔らかな“見守り視線”(「見て微笑む」〜「安心7支援」支援)に出会うと、親との心の繋がり、つまり愛着(愛の絆)を感じます。そうすると不思議なもので、子供は自ずと素直な行動を見せるのです。
   中京大で退官された教育学の大家である鯨岡峻先生はこんな言葉を残しています。それは、「子どもの『ある』を受け止めれば、子どもは『なる』」です。意味は「子供の『ありのままの姿』を肯定的に受け止めれば、子供は自分から進んで『あるべき姿になろう』とする」という事です。私はこれまでの教師生活の中で数多くの子供達と出会った経験から、この「子供の『ありのままの姿』を肯定的に受け止める」という行為を「愛着7」で大人が子供と愛着(愛の絆)で繋げる行為と捉えるようになりました。子供と愛着(愛の絆)を形成できた時、その絆”が「あなたのありのままが先生は好きなんだよ」という気持ちを子供に届けてくれる、そう思うようになったのです。そして「うん、先生とどいたよ」と、その考え方の正しさを嬉しそうな笑顔によって教えてくれたのが子供達でした。
   大人が「微笑み」を中心とした「安心7支援」の接し方で穏やかで温かなオーラを出していると、子供はその優しいオーラに包まれていい気持ちになり余計な力が抜けるのです。
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この問題、もう一度がんばってみようか?

そんな時に、これも「安心7支援」の一つですが、優しい語り口調で、この問題、もう一度がんばってみようか?😊」とでも言ったものなら、子供は喜んで言う事を聞きます。「うるさいな!お母さんあっち行ってて!」とは絶対に言いません。するとお母さんは嬉しくなって「ありがとう!」「えらいね!」「すなおだね!」等の言葉とともに、子供達が大好きな太陽のような「笑顔」になるのです。