陸奥国周遊の旅 ~三陸鉄道で久慈へ~ | 果てなき旅路

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今、こうして振り返ると、この度の旅の目的は、この列車に乗ることが、本当の目的だったのかもしれない🤔





かつて三陸鉄道は、JR東日本の山田線の釜石駅~古駅間を挟み、盛(さかり)駅から釜石駅までの「南リアス線」と…





宮古駅から久慈駅までの「北リアス線」の2路線を運行していました。





そう、私が以前この列車に乗車したのは、まだ北リアス線と呼ばれていた頃で、車窓からの風景も随分変わったことでしょう。




こちらの車窓からは、岩手県宮古市北部の田老地区(旧田老町)の現在、最も大きな被害を受けた地域のひとつ。


津波は巨大防潮堤を乗り越え、同地区の中心部を壊滅させるほどでした。





田老駅にて…


駅は築堤上にあり、海(田老港が)眺められる長閑な駅でしたが、3東日本大震災時、当時の北リアス線は全線不通…





駅前一帯は津波で大きな被害を受け、駅舎は破壊され、線路上に瓦礫が散乱するが、ホームの倒壊は免れたと言われています。





そしてこの辺りは島越…


津波と地震によって、駅舎も線路も跡形もなく消えてしまった地域です。





東日本大震災で発生した地震と津波の影響により、田老や島越の地域ばかりではなく、三陸鉄道の駅舎や線路、橋が次々に崩壊。





復旧の見通しすら困難な状況に陥ったが、「このような時にこそ、地域の足としての役割を果たそう」と…





わずか5日後には、被害の少なかった北リアス線の一部区間で運行を再開し、三陸鉄道全線が復旧を果たしたのは2014年の4月。





2019年3月23日には、震災以降、長らく不通だったJR山田線の釜石駅~宮古駅間が運行再開すると同時に、三陸鉄道に移管されました。





これにより、盛(さかり)駅~久慈間の全長163㎞を縦断する「三陸鉄道リアス線」が誕生。





現在、第3セクター鉄道としては、日本最長を誇っています。





さらに、ラグビーワールドカップ2019日本大会🏈では、フィジー VS ウルグアイの試合が…




 

新たに整備された釜石鵜住居(うのすまい)復興スタジアムにおいて、2019年9月25日に開催されました。





リアス線鵜住居駅に近いスタジアムなので、大変多くの人々が「三陸鉄道」で試合観戦に訪れたそうです。





海や道路を見下ろすように、爽快に走る「三陸鉄道リアス」ビックリマークビックリマーク





けれども、要所要所の車窓では、まるで海を拒絶するかのように、目の前に広がる防潮堤が城壁の如く…





宮古駅からのんびりゆったりと、「三陸鉄道リアス線」に揺られること1時間40分、久慈駅へと到着DASH!





この久慈駅において、「三陸鉄道リアス線」全長163kmの旅が終わり(始まり)ますビックリマークビックリマーク





三陸鉄道の “北の玄関口” である久慈市は「琥珀とやきものと海女の町」として知られており…





久慈市をはじめとする北三陸(洋野町、野田村、普代村、田野畑村)は、NHK連続テレビ小説『あまちゃん』のメインロケ地となりました。

※2013年4月から9月放送





『あまちゃん』では、架空の “北三陸市” として登場しているとのこと。





久慈駅に降り立った瞬間から『あまちゃん』で見た世界が飛び込んでくる興奮、ロケ地を巡り数々のシーンが思い出されてくる感動を作品の世界に浸りながら、ドラマの先の物語を見つけてみてください。


との観光アピールですが…





私、申し訳ないのですが、全く『あまちゃん』を見ていた訳ではなく、って言うか、普通は仕事をしていれば通勤の時間帯だったりで…


まぁ~録画して視聴する方法もありますが(笑)





こちらのレトロな建造物は、地上4階、地下1階建てのビルとして、1965年に完成…


かつては、駅前デパートとして賑わっていたようですが、テナントが相次いで撤退し、現在は美容院1軒のみが営業しているとのこと。





『あまちゃん』では、架空の「北三陸市観光協会」が入る建物という設定で登場し、外壁には撮影に使われた「北の海女」などの看板が当時のまま飾られており…





今もロケ地巡りに訪れるファンが後を絶たない人気スポットだそうです。





と言うことで、三陸鉄道で釜石から北上し、岩手県の北部・久慈市へとたどり着き、さらに北へと目指すため「JR 八戸線」に乗り換えとなりますが、少々、時間があるため…





昭和の懐かしい光景に、再開できる場所へひらめき電球ひらめき電球


この岩手県の旅、最後の目的地となりますグラサン