偕楽園血圧日記 -1428ページ目

贋金

 年末の一万円札に続き、五百円玉の偽造事件が起こっている。容疑者は偽造五百円玉で自分の口座に大金を振り込んだというが……自販機詐欺ならともかく、口座を使って足がつかないと思っていたのだろうか? 中国からの国際郵便で受け取ってという情報もあるが、中国が絡むとなると、その背後に国家として偽札作りを行っていると噂されている某国の影までがちらつくが……
 しかし造幣局のホームページに硬貨の合金組成が載っているとは驚いた。

 素材 ニッケル黄銅
   品位(千分中)
     銅     720
     亜鉛   200
     ニッケル 80
 量目 7g 直径 26.5mm
 発行年 平成12年
 (参考、造幣局ホームページhttp://www.mint.go.jp/operations/page01.html)

 う~ん。偽造してくれといっているようなものだな。


 それにしても、南セントレア市はないだろう。どこの国の市だよ。(変換できないし)

二輪車? 三輪車?

 昨晩、テレビ東京の夜のビジネスニュースの中で、安定した二輪(?)車ということで、前輪のタイヤを二本並列にしたものを紹介していた。いわゆる大型スクーターのカウルをはずして、小口径のままの前輪を二つ並べたとてもかっこ悪いデザインはいかんともしがたいのだが、問題は、試乗したレポーターの、「安定していますね。ぜんぜんふらふらしません」という言葉である。このような場合、普通の二輪車と乗り比べなければ、安定性などは議論できないのだ。私は十五年来のバイク乗りで、妻とのタンデムなどもよくするのだが、普通に走っていればふらふらすることはない。四輪しか乗らない人間は、すぐにバイクは転ぶようなことを言うが、バイクが不安定になるのは発進時と停車時だけ、主に停止時なのである。特に曲がっているときに停車させると、まず転ぶ。よくバイクと交通事故を起こした四輪車側が、「前でバイクがいきなり転んだ」というが、ほとんどが嘘で、車が引っ掛けないか道に穴でも開いていない限り、走っているバイクがいきなり転ぶことはない。
 ほかにも、「タイヤが二本になったので、斜めになっても接地面積が変わらず」といっていたが、バイクのタイヤは四輪と違って断面が円に近いので、斜めになっても接地面積の減少はほとんどない。
 この例に限らず、どうもこのごろ思考が浅いマスコミが増えている。それが行き着くと、朝日がよくやる決め付け取材になるのだろうか。

「タイヤが三本なので普通免許で乗れるので、一般のドライバーにもバイクの挙動をわかってもらうのにいい」という考えはすばらしいものだが……前輪が二本になっただけで普通免許でいいのなら、二輪の免許試験は何のためにあるのだろう? 特に以前から疑問があるスラロームや一本橋は。スラロームなんて暴走族しかやらないし、一本橋の低速安定性など、低速で不安定になったら止まって足をつけばいいだけではないか。短制動と波状路は、飛び出しや未舗装路への対処能力ということでわかるのだが。

不審者

 昨日の夜九時過ぎ、いきなり家のチャイムがなった。
「こんな時間に誰だろう?」
「怖いから出てよ」と妻がいうので面倒くさいが出てみると、中年のひげ男が一人。
「こちら、越してきて一年ぐらいですか?」
「はあ? 違いますが」
 うちはここに住んで十年にはなる。
「そうですか。失礼しました」
 帰っていくひげ男。なんだったんだろう……

電話アンケート

 NTTからアンケートの電話が来た。電話料金の払い方について、クレジットカード払いを導入することについての意見を聞くというものだった。携帯各社が何年も前に取り入れているものなので(私が使っているボーダフォンは、加入した七年前のJフォン時代からやっている)遅きに失した感はあるが、サービス改善の姿勢が出るのはいいことだ。DoCoMoもカード払いの導入は遅かったのだが、NTT系のこの腰の重さは企業の巨大さと無縁とはいえないであろう。そもそもNTTは他のテレコムとかKDDIなどと違って、電話線の設備を持ち、それの敷設や保守点検をしながら、一方では通信サービスを行っている。ひとつの会社の中に二つの会社があるようなものである。

 ここは思い切って電話設備の会社を独立させて、NTT自体は他の会社と同じようにそこから回線を借りる形で通信サービスを行うべきにするべきではないだろうか。
 電話設備の会社は、今のNTTのように国営(?)株式会社でもいいと思うが、国のインフラと考えれば、現業でやってもいいだろう。
 すべての通信会社が回線を借りる形で競争すれば、通信費のコストダウンも進むだろうし、シェアの再配分もうまくいくであろう。今はNTTだけが自前回線なので使用料を払う必要がない、にもかかわらず第二電電各社より通信費が高いのが現状である。
 携帯電話やIP電話の普及で電話会社の形態も変わる時期に来ていることを、各社も考えなくてはならないのだ。
 また、電話線設備会社を独立させることによって、問題になっている加入権料のことも解決するだろう。債権として新会社に委譲してしまえばよいし、新会社はそのまま保持していればいいし、基本料の割引という形で償還してもいい。

 それにしても、そもそも72000円という価格はどこから算出されたのだろう? うちの場合、加入権だけではなく、自宅までの回線引き込み工事費を別途に取られたのだが……

豪雪と温暖化

 関東は相変わらずの晴れ続きだが、日本海側は大雪が続いている。山形県尾花沢市では、170センチも積もったとかで、地元の人も「経験したことがない」大雪だそうだ。

 このような異常気象になると必ず言われる地球温暖化だが……マスコミが騒ぐほどのものではない。
 そもそもマスコミは文科系の人間ばかりで、きちんとした科学的検証がほとんどできていない。(ほんの二、三人の被験者で一週間程度の実験をして、「○○はこんなに効果がある!」とうたうのをみるだけでわかるであろう。そもそも日本の文系は、文科系科目が好きだから文系というより、数学が嫌いだから文系と名乗っている人間がほとんどである)
 先にアメリカが離脱したことで話題になった京都議定書にしても、実行すれば100年後の平均気温を0.6度下げ、温暖化を三年伸ばすことができる、という程度の効力しかないと計算されているもので、まあ、やらないよりはやったほうがいい、という程度のものである。
 もっともそのためにコストが上がるというのなら、やらないほうがいい。

 コストとはつまり、エネルギーの無駄遣いのこと。気温上昇を抑えるために余計なエネルギーを使うというのは本末転倒である。余計なエネルギー消費が増えれば、それだけ無駄になるエネルギーが出るということになるのだ。
 今もてはやされている燃料電池にしても、確かに最終反応では二酸化炭素を出さない。しかしそれ以前の水素を作る段階で二酸化炭素が出る。たとえばメタンから水素を作る場合、エネルギーを使って水素と二酸化炭素に分解するわけだから、直接メタンを燃やせばすむところに余計な一段階を設けて、さらにエネルギーを消費している。無駄以外の何者でもない。
 また、家庭用太陽電池発電システムがある。「導入したら電気代がゼロになりました」という。しかし導入コストがおよそ400万円かかるという。電気代400万円とは、はたして一般家庭が何年使えばそんなになるのだろうか? ましてやこのシステム導入には国が補助金を出すという。税金の無駄遣いである。
 エネルギーは一ヵ所で大量に作るのがもっともコストが下がるのである。本気で二酸化炭素の削減を考えるならば、燃料電池や太陽発電ではなく、原子力発電で大量に電気を作って、電車やトロリーバスを走らせるのが一番なのだ。

 そもそも温暖化というが、五千年前は今より暖かかったという地質学調査の結果が出ているのだが。ヨーロッパやシベリアに人間が住めるようになったのはそのためだという。そして1600年から1900年あたりは逆に気温が低く、江戸時代の飢饉などはその影響だという。
 温暖化対策などは、記憶の隅にでもとどめておいておく程度で、必死になって推進するほどのものではないのである。

 ところで、温暖化の話から外れるが、道路公団が高速道路の建設費の償還に50年かけるといっているが、彼らは50年後に車が今のように走っていると考えているのだろうか?