泰然自若の体でいよう | 偕楽園血圧日記

泰然自若の体でいよう

 暖かないい天気。
 だがまた明日から雨なんだよなぁ。


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 FIFA、平壌で開催予定のW杯予選北朝鮮対日本戦中止…日本は3-0で不戦勝

 FIFAは24日、「日本と北朝鮮のW杯アジア2次予選第4戦を中止した。今回の日程は再調整されたり再び開かれたりはない。北朝鮮が代替会場だけでなく延期にともなう新たな試合日程を用意できなかった」と明らかにした。
 これにより日本は平壌遠征試合で3-0の不戦勝となった。勝ち点3を加えた予選リーグ1位の日本は勝ち点12となり、2次予選の残り2試合の結果と関係なく最終予選進出を確定した。勝ち点3の北朝鮮は予選リーグ3位にとどまった。FIFAはまた、北朝鮮を懲戒委員会に回付する。
(後略)
 中央日報日本語版 3/24(日) 10:59

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 ワールドカップ予選としてピョンヤンで開かれるはずだった北朝鮮戦が、突如中止になった。

 なんなのだろう?
 まあ、日本としては「朝鮮サッカー」で怪我人が出る可能性がなくなるのは歓迎するところ。

 サッカーはこういう場合「3-0」になるのか。知らなかった。
 野球の没収試合は確か「9-0」にされたと思うのだが、その伝でいうなら「11-0」でもいいのだが。
 「得失点差」勝負になった時に俄然有利になるぞ(笑)。


 さてその北朝鮮、(2024/02/16の記事、犯罪者にはまず裁きを)で取り上げたようにいきなり「岸田総理のピョンヤン参内を許す」と言い出したかと思えば、今度は、

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 金与正氏「日本側とのいかなる接触や交渉も拒否」…岸田首相の意向は「政治的な目的」


(写真、読売新聞より。金与正・朝鮮労働党副部長=AP)

【ソウル=依田和彩】北朝鮮の金与正(キムヨジョン)朝鮮労働党副部長は26日、「日本側とのいかなる接触や交渉も無視し、拒否する」とする談話を発表した。
 与正氏は、林官房長官が25日の記者会見で「拉致問題がすでに解決されたとの主張は全く受け入れられない」と述べたことに触れ、「新たな朝日(日朝)関係の第一歩を踏み出す勇気が全くない」と述べた。その上で、岸田首相が北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党総書記との会談に触れたことについて、「政治的な目的によるものだ」と主張した。
 与正氏は正恩氏の妹。25日に岸田首相が早期の日朝首脳会談開催の意向を北朝鮮側に伝えてきたとする談話を発表した。
 読売新聞オンライン 3/26(火) 19:43

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「もうあんたたちとは口もきかないからね!」と昭和の少女漫画キャラのようなことを言い出した。

 なんなのだろう?(二度目)
岸田首相が北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党総書記との会談に触れた」もなにも、日本側は安倍政権の頃からずっと「扉は開かれている」と言い続けている。
 当然「会談を持とう」というメッセージは折に触れて送っているだろうに。今回いきなりそれを表に出したと思ったら、勝手に「お前たちが悪いから拒否」と言い出している。
 なんだこの「ひとり相撲」は?
 朝鮮文化の「約束を変えられるのは『上』のものの特権」というマウント取り意識がこじれているのかもしれないが、そもそもそんな文化のない日本相手にこんな行為は通用しない。
(2014/10/23の記事、相手を図に乗らせるのは最低の愚策)の時には安倍政権が彼らのその「文化」を満足させてしまうようなことをやってしまったが、今度はこんな「ひとり相撲」などしっかり無視することを、岸田総理には望みたい。


 それにしても、韓国の新聞ですら、

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 日本と北朝鮮、双方から首脳会談への言及が継続して出てきているのは、それぞれ望んでいるところがあるからだ。内閣支持率がどん底の岸田首相は、突破口を模索するため外交的成果が必要な状況だ。一方で北朝鮮は、日本との関係を改善して韓米日3カ国密着に亀裂を入れようとしているものと分析されている。また北朝鮮は、「兄弟国」であるキューバが電撃的に韓国と国交を結んだことに対応する必要もある。ただし、拉致問題などで双方の立場の差があまりに大きいことから、すぐに日朝会談が実現する可能性は高くない-と分析されている。韓国政府の消息筋は「北朝鮮が水面下での接触内容を公に言いふらしていること自体、別に進展はないということの傍証」と指摘した。
 キム・ミンソ記者
 朝鮮日報日本語版 3/26(火) 10:55配信「金与正氏『日本が首脳会談を提案』…岸田首相『承知していない』」より

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 と、「これは北朝鮮の陽動工作だ」と看破しているというのに、我が国の「ジャーナリズム」の中に、

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〈北朝鮮が“極秘交渉”を暴露〉「核とミサイル開発を認めろ」「拉致を問題視するな」北朝鮮にマウントをとられた岸田首相…W杯予選ドタキャンでも垣間みえた金正恩ホントの狙いとは

 北朝鮮の金正恩総書記の妹、与正氏が、岸田文雄首相が日朝首脳会談を求めてきたと主張、実現したいなら核戦力開発を容認し、拉致問題を取り上げるなと日本に要求する談話を出した。非公式交渉を行っていることを匂わせつつ要求を突きつける体裁だが、交渉を行う意思があるのかどうかはあやしく、岸田政権を外交で翻弄しているとアピールすることが目的の可能性もある。ロシアとの関係強化もあり、日本とは当面関係が築けなくとも失うものはないという強気も垣間見える。

過去には韓国との秘密交渉も“暴露”した北朝鮮
 朝鮮中央通信が25日伝えた談話は「最近も岸田首相は異なるルートを通じ、できるだけ早く朝鮮民主主義人民共和国国務委員長(金正恩氏の国家の役職)に直接会いたいという意向をわれわれに伝えてきた」と“暴露”。
 そのうえで、日朝関係で活路を開くには日本が「政治的決断」をする必要があると釘を刺し「日本が今のように、われわれの主権的権利の行使に干渉しようとし、これ以上解決すべきこともない拉致問題に依然として没頭するなら首相の(日朝関係改善)構想が人気取りにすぎないという評判を避けられなくなる」と主張した。
 大手紙外報部記者が言う。
「主体的権利の行使、とは自衛力向上のための努力、具体的には核・ミサイルの開発を指します。談話は、友好関係を築くなら、これに口出しせず拉致も問題視しない『政治的勇断』を下せと求めています」
 金与正氏は2月15日にも、核・ミサイル開発を問題視せず、拉致問題を両国間の障害物としないなら「首相が平壌を訪問する日もあり得る」との談話を出している。今回の談話は、その後に岸田氏が首脳会談開催を求めてきたが日本は依然態度を変えていないとして、この姿勢を改めることを求める形になっている。
「この談話によって、日本政府は極秘の提案をぶちまけられた形になりました。談話が伝えられた直後、首相は参院予算委員会で『承知していない』ととぼけましたが、否定はしませんでした。
 北朝鮮は、これまで死亡したと主張してきた拉致被害者8人に関しては『解決済み』として全く譲歩しておらず、日朝が接近しても、まずは8人以外の北朝鮮にいる邦人の一時帰国の合意などから始めるしかないと見られてきました。今の状況で本当に首脳会談を極秘提案していたとしたら、相当危うい外交ですね」(政治部記者)
 さらに同記者は、北朝鮮が水面下の接触を暴露することは、対話相手に政治的打撃を与える意図を持つ可能性がある」とも指摘する。
「かつて韓国保守派の李明博政権(2008~2013年)が南北首脳会談開催の可能性を探り、秘密交渉を行いましたが、条件が合わず膠着すると北朝鮮は交渉の事実を暴露し、李明博政権が行ったとする秘密提案の内容も国営メディアで報じながら韓国を非難しました。その後、李明博政権と北朝鮮との間の首脳会談へ向けた交渉はなくなりました」(同前)
 とすれば、今回北朝鮮は日本との関係改善を見限ったのか。
「談話は日本への敵意をむき出しにしているわけではなく、日本が態度を変えれば交渉は可能だとほのめかしているので、本当の意図がどこにあるのかはわかりません。気になるのは北朝鮮が最近、日本での感染症の流行を問題視し、これを理由に26日に平壌で予定されたサッカーワールドカップ2次予選の日朝戦開催を拒んだことです」(同前)
(中略)
 岸田首相は金与正氏の談話が伝えられた後の25日午後、記者団に「相手のある話だ。何も決まっていない」としながら「北朝鮮との間で諸懸案を解決するには金正恩氏とのトップ会談が重要だ。私直轄のレベルでさまざまな働きかけを行うと言ってきた」と、依然交渉に意欲を持っていることは隠さなかった。
 一方の金与正氏は談話の末尾で「自分が願うから、決心したからといってわが国家の指導部に会うことができるのではないということを首相は知るべきである」と強調し、会談開催を欲しているのは岸田首相で、自分たちは請われる立場だとマウントをとっている。
 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
 集英社オンライン 3/26(火) 17:34

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 こんな「したたかな北朝鮮に翻弄される無能の岸田」的な見出しの記事を書いてくれるのだから、北にしてみれば「なんてちょろい」。

 ヤフージャパンで配信されているこの「集英社オンライン」の記事は、同社の発行媒体からのものなのかネット独自のものなのかよくわからないのだが、とにかく「日本貶し」がまず頭にあるようなものばかり。レベルとしては「日刊ゲンダイ」と同じようなものなのだから、「天下の集英社」も情けない。

「秘密交渉暴露」もなにも、上で書いたように日本はずっと北朝鮮にオファーを続けている。そんなことは誰でも承知だと思っていたのだが、この「集英社オンライン編集部ニュース班」や「大手紙外報部記者」さんには初耳だったようだ。
 それで彼らが「ひとり相撲」をしているのが「マウントとられた」ように見えるのならば、メンタリティが「朝鮮文化」に染まりきっているから、気を付けた方がいい。嘘をつくことを「正当な行為」という文化のあるものが言うことをうのみにして「日本は秘密交渉に失敗してなんたら」と批判するなど、あまりに愚かすぎる。


 明日以降内閣府の「中国企業ロゴ」を取り上げる時に絡めて書くつもりだが、岸田内閣では北朝鮮の工作に対して注意を払っているようではある。
(2024/02/15の記事、感情にまかせて騒ぐ人間は「絶好のカモ」)などで書いたように、政界にも「北朝鮮とのつながり」が見える人間がいる。
 そして「メディアもまた」とくるとなれば、「いちいちあたふたしない」が正解だ。


 本日の完成。

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 サグラダ・ファミリア聖堂、2026年ついに完成 スペイン


(写真、CNNより。バルセロナ中心部にそびえるサグラダ・ファミリア聖堂)

(CNN) スペインのバルセロナにあるサグラダ・ファミリア聖堂が、着工から140年あまりを経て2026年、ついに完成する。
 6つの塔のうち最後の塔の建設が完了すれば、サグラダ・ファミリア聖堂は完成を迎える。
 サグラダ・ファミリアは23年の年次報告書発表の声明で、「聖母被昇天の礼拝堂は25年に、イエス・キリストの塔は26年に完成が見込まれる」と発表した。
 26年に完成予定のイエス・キリストの塔(高さ172.5メートル)は、最後に高さ17メートルの十字架を設置する。
 サグラダ・ファミリア聖堂が完成すれば、ドイツのウルム大聖堂を抜いて世界一高い教会となる。
 カタルーニャの建築家アントニ・ガウディが設計したサグラダ・ファミリア聖堂の建設は1882年に始まった。聖堂は、それぞれ聖書の登場人物(12使徒と4人の福音書作家、聖母マリア、イエス)を象徴する18の巨大な尖塔で構成される。
 ガウディが1926年に死去した時点で建設はまだ10~15%しか進んでいなかった。
 ただでさえ遅れていた建設は、1930年代のスペイン内戦で中断した。ガウディ(サグラダ・ファミリアの地下に墓がある)が手がけた建築物などのほとんどは、この戦争で破壊された。
 1984年には国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界遺産に登録され、2010年には当時のローマ教皇ベネディクト16世が正式に教会として認定した。
 実はこの聖堂が137年の間、違法建築だったことも分かり、19年にバルセロナ市が建築許可を出した。当局は16年に初めて、建築計画が許可されていなかったという「異常」を認識していた。
 CNN.co.jp 3/26(火) 13:36

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 サグラダ・ファミリアが違法建築物だった話は聞いたことがある気がする。
 そうか、とうとう完成するのか。
 昔は誠しとやかに「スペイン人はあくせく働かないから」といわれていたが、実際のところはガウディが亡くなった後火事で図面が全部燃えてしまい、「衣装の解析から完成予想をする」というマイナスからのスタートだったからというのが分かり、俗説を信じていたことをスペイン人に謝りたい。

 しかし、あれは「未完成」というのも一つの「売り」だったのだが。それが無くなってしまうのは、少し残念な気もする。
 日本の神社仏閣に見られる「一部の装飾を逆さまにつけるとかして『まだ完成はしていない』と言い張る」のは、文化が違うから無理かな?