「通信の秘密」、守られてる? | 偕楽園血圧日記

「通信の秘密」、守られてる?

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 プーチン時代30年へ 強権ロシアの「民主主義」 不安排除、ルールなき選挙〔深層探訪〕


(写真、時事通信より。公邸で大統領選の電子投票を行ったロシアのプーチン大統領=15日、モスクワ郊外(AFP時事))

 2000年の就任以来、ロシアを強権統治するプーチン大統領が通算5選を決めた。有権者から新たに託された任期は30年まで。ウクライナ侵攻中の言論弾圧で圧勝は予想されたが、不安要素を徹底的に排除し、西側諸国から見ればルールなき選挙戦を展開。この国のシステムが「民主主義」たり得るのか、大きな疑念を残した。

◇欧米より未熟
 勝つか敗れるかではなく、いかに勝つか―。15日付の独立新聞は社説で、政権がプーチン氏に従順な野党候補との「無風選挙」をお膳立てしたことを踏まえ、ロシアではいまだに圧勝か否かが関心事になっていると指摘。51%対49%の勝利でも「正統性」を保証する欧米の民主主義と比べて未熟だと、暗に批判した。
 そうした風潮が、プーチン氏の「過剰防衛」につながっているもようだ。政権は18年の前回大統領選で反体制派指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏の出馬を認めず、20年の毒殺未遂を経て翌21年に投獄。今年2月に死に至らしめた。
 今回も中央選管は「反戦」を唱えるリベラル派のナジェジディン氏らの出馬を却下。国営テレビに公正な選挙報道の姿勢は見られず、プーチン氏の地方遊説だけを「公務」として放映し続けた。
 ロシアの選挙の実態は、共産党独裁のソ連時代と実質的には変わらない。体制が決めた候補を承認するだけの「信任投票」という意識が強く、今回の選挙でも国民の多くはプーチン氏に一票を投じた。モスクワ中心部で16日、朝の散歩がてら投票所に足を運んだ中年女性は「もちろんプーチン氏に入れた」と目を輝かせた。

◇組織票固めに宝くじ
 ただ、事前に勝者が分かっている選挙は有権者の関心と投票率の低下をもたらし、結果の正統性を損ないかねないジレンマも生じる。政権はこの大統領選から初めて電子投票を併用。期間も平日からの3日間に延ばし、組織票がフル稼働する仕組みとした。
 初日の15日朝には、電子投票が集中しシステム障害が発生。「前例のない数の投票希望者がいる」。当局は誇らしげだったが、不正に目を光らせる民間選挙監視団体「ゴロス」は「職場で強制的に投票が行われた」証拠だと非難した。
「当選350万本」。予算が潤沢なモスクワでは、電子投票でポイント(金券)が付与される「宝くじ」を実施した。有権者700万人強の半分に行き渡る数で、初回は1000ルーブル(約1600円)の獲得を保証。買収まがいのキャンペーンを展開した。
(後略)
 時事通信 3/21(木) 7:00

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 ロシアの大統領選で、予想通りプーチン氏が「圧勝」した。

 別に不正などしなくとも「選挙前」の時点で圧勝のおぜん立てをしてあるから、普通に選挙をして文句をいうやつには「不正などしていない」といえばいいのに。
 それでもいろいろやらなくては安心できないというのは、囁かれているように「実は小心者」ということなのだろうな。まあ、独裁者などそうなっていくのが習いだが。

 ところで、上の時事通信の記事の中で書かれているように、今回のロシア大統領選では電子投票システムが導入され、投票所に足を運ばなくても投票ができるようにされた。そして案の定、これが「不正の温床」になっているという。
 前回のアメリカ大統領選挙では郵便投票が「その役目」を果たしたともいわれているし。やはり「本人の確認」というのは大切だ。
 わが国では郵送されてくる投票入場券が確認書になっているが、ここはマイナンバーカードを使うようにしていった方がいいのではないだろうか?


 それにしても、このロシア大統領選挙の電子投票など、「オンライン選挙」の危うさが「目に見える」ようになっているというのに、

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 全国的にも珍しい投票事務をLINEで効率化 熊本・玉名市、知事選から活用

 熊本県玉名市は24日に投開票される県知事選から、投票者数を集計する事務に無料通信アプリ「LINE(ライン)」を活用する。市が取り組んでいるLINE公式アカウントを使った業務効率化などの一環。市によると、投票事務に使うのは全国的に珍しいという。
 市選挙管理委員会によると、投開票日に各投票所から男女別の投票者数を1~3時間おきに定時報告する際の電話を、LINEに変更する。これまでは47投票所から一斉に電話が掛かってくるので、市役所で連絡を受ける職員が10人近く必要だったが、LINEへの変更で集計担当職員が直接、投票者数を確認できるため、大幅な省力化や事務効率化につながるという。
 市は昨年春の県議選の投票事務で、実務に支障が及ばない範囲で実証実験を行い、効果が確認できたため、本格導入を決めた。
 西日本新聞 3/22(金) 17:10

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 こんなことをしようとしている自治体があることに驚く。
 データをハッキングされて改竄されたり、漏洩したもので「動員」やら「投票妨害」につなげられたりしたらどうするのだろう?

 LINEは(2020/10/28の記事、自治体はもっと神経質になれ)で書いたように何年も前から情報漏れが問題視されていたというのに、昨年にもまた。
 そしてつい先月も、

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 LINEヤフー、新たな漏洩を確認 従業員の個人情報など5万7千件

 LINEヤフーは14日、同社従業員の個人情報など、最大計5万7611件の漏洩(ろうえい)を新たに確認したと発表した。同社と子会社が業務を委託していた韓国企業2社の従業員ID情報が外部に流出し、不正アクセスに利用されたとみられるという。同社は昨年11月末、利用者情報など計44万件の流出を発表していた。この調査のなかで、別のルートでの不正アクセスが新たに発覚したという。
 流出したのは合併前の旧LINE社の従業員情報で、氏名やメールアドレス、電話番号のほか顔写真なども含まれるという。昨年10月から11月にかけて、不正アクセスの可能性が分かったとしている。
 同社は昨年11月に発表した漏洩事案についても、新たに利用者の情報42件、取引先など106件、従業員7万8962件の流出を確認したことも明らかにした。「スラック」など社外のサービスを通じて流出した情報もあった。
 LINEヤフーは一連の情報漏洩問題を受け、社内のシステムに入る際にスマートフォンのアプリを使った2要素認証を必須にするなど、再発防止策を発表した。(渡辺淳基)
 朝日新聞デジタル 2/14(水) 18:32

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 こんな問題が明らかになっているほど管理が杜撰な会社である。

 こんなものを公共業務に取り入れるなどありえない

(2020/10/28の記事、自治体はもっと神経質になれ)で取り上げた奈良市といい、いったい情報の保護をどう思っているのだろう、こういう自治体は?
「コンピューターコンプレックス」がおかしな方向に発露しているのだろうか?


 アメリカでは、

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 米下院、TikTokのアメリカでの利用禁止できる法案を可決

 米連邦下院は13日、動画投稿アプリ「TikTok」のアメリカ国内での利用を禁止できる法案を可決した。中国の親会社バイトダンスに対し、6カ月以内にTikTokの議決権株式を売却しなければ、アメリカでのアプリ販売を禁止するとしている。
 正式名称「アメリカ国民を外国敵対勢力管理アプリケーションから保護する法律」は超党派で可決されたが、施行されるにはなお、上院での可決と大統領の署名が必要となる。
 アメリカの政治家らは長らく、中国政府がTikTokにおよぼす影響を懸念している。 
(後略)
 BBC News 3/14(木) 11:41

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 中国企業のネットアプリが「選挙干渉の恐れがあるから」と禁止する法律ができようとしている。
 このTikTokもまた「バックドアが仕込まれている」という噂が絶えない。

 ことあるごとに「GAFAのようなすごい会社が産まれないダメダメな日本」とはしゃぐ「ジャーナリスト」が出てくるそのアメリカでは、

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 米港湾の中国製クレーンに通信装置、スパイ活動懸念 米議会調査

(CNN) 米連邦議会下院の国土安全保障委員会などは10日までに、米国内の港湾に導入されている中国製の荷役クレーンの一部に用途が把握できない通信装置が見つかったとの新たな調査結果を明らかにした。
 これらのクレーンが監視や妨害工作用に用いられる可能性があるとの懸念をかき立てる調査内容となっている。
(後略)
 CNN.co.jp 3/10(日) 17:30

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 こんなところにまで神経質になっているのに、比べて我が国の自治体はあまりにものんき過ぎる!


 本日の花粉症。

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 東京の夜空に「巨大な目」…目の健康について考えて、500機のドローン使用


(写真、読売新聞オンラインより。目の健康について考えてもらおうと東京・豊洲の上空に現れた「巨大な目」(22日午後、東京都江東区で)=鈴木竜三氏撮影)

 東京・豊洲で22日、約500機のドローンが夜空に巨大な目を描いた。花粉症シーズンに目の健康について考えてもらおうと、ロート製薬(大阪市)が企画。発光ダイオード(LED)を搭載したドローンが一斉に飛び立ち、縦約100メートル、横約110メートルの空間に目を浮かび上がらせた。
 読売新聞オンライン 3/23(土) 0:03

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「ガンQ」?
(2023/03/14の記事、品性がないからそうなるのか、そうなったから品性がなくなったのか……)で取り上げた「光の巨人」呼んでこないと(笑)。

 この頃花粉がものすごいのか、家の中にいても目が痒くなってくる。
 鼻もグスグズするし。
 早く収まってくれないかな、花粉。