アクセスはデジタルで | 偕楽園血圧日記

アクセスはデジタルで

 確定申告の準備をしていてなにが面倒だといえば「領収書の整理」。必ず「この帳簿の記載に対応するやつはどこだ?」が出てくる。
 マイナカードを使って税務署のサーバー内に「領収書データ」を保存できるようになったら便利なのに。
 政治資金の話で「一円から~」とか言っている人間は、自分で税金業務をしたことのない人間なのだろうな。


(2023/02/20の記事、ブレーキ踏んで停まっても「事故事故」と囃し立てるのだ)で書いた「それを失敗といいます」の一言で呆れられた「日本嫌いの共同通信」がまた、

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 デジタル政府指数、日本は31位 コロナ禍対応に遅れ急落

 世界の先進国が加盟する経済協力開発機構(OECD)がこのほど発表した2023年版「デジタル政府指数」で、日本は調査対象の加盟33カ国中、31位に落ち込んだ。新型コロナウイルスの感染拡大を教訓に、政府の電子化を強力に進める加盟国が目立つ半面、日本の対応は遅れ、前回順位の5位から急落した。
 首位は韓国。調査が始まった前回19年版から連続でトップを守った。次いでデンマーク、英国、ノルウェー、オーストラリアの順で上位5位に入った。OECDの全38加盟国のうち、米国、ドイツ、スイスなど5カ国は23年版の調査対象に含まれていない。(NNA=共同)
 共同通信 2/5(月) 14:51

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 こんな記事を書いていた。やれやれ(ため息)。

 確かに日本の行政ではいまだに「紙」の書類のやり取りが多い。外国政府はどうやっているのか知らないが、住民票が本人確認書になっているところなども影響しているのだろう。
 だがそういうならば、その「デジタル政府」のための「第一歩」であるデジタル本人確認書であるマイナンバーカードを普及させることにさんざん反対のネガティブキャンペーンを張ってきたのはどこの誰か、答えてもらおうか?
 マイナンバーカードの保険証利用登録の認証とは関係なく、保険組合などではマイナンバーによる本人確認のためのアサインは行われていて、「紐づけミス何件」というのはそちらで起きている問題だというのに、(2023/09/24の記事、自分で不便にしたいなら、どうぞ)で引用したような記事ばかり嬉々として発信して「カード貶し」に励んでいたのは、どこの誰だ?

 最近もまた、

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 マイナ保険証、公務員利用も低迷 推進側が4%、厚労相危機感示す

 マイナンバーカードに健康保険証の機能を持たせた「マイナ保険証」は、推進側である国家公務員の利用も低迷している。武見敬三厚生労働相は6日の記者会見で、2023年11月時点の利用率が4.36%だったと明らかにした上で「まだ低すぎる。率先して使うよう働きかける必要性をあらためて認識した」と危機感を示した。
 国内全体の利用率は同年12月時点で4.29%。個人情報の誤登録など相次ぐトラブルにより、国家公務員も利用に後ろ向きな人が多いとみられる。政府は現行の健康保険証を24年12月2日から廃止し、マイナ保険証に一本化する。
 共同通信 2/6(火) 9:55

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 こんな記事を書いて、

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「まだ低すぎる」っていうのはある程度達成していたり、成長が顕著な時に更に高みを目指す意味で使えば格好がつくけど、こんなほぼ0に近いような数字の時に使うのは「絶望的」とか「見直しが求められる」の方がふさわしいと思います。

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率先して使用すべきはずの公務員もが利用4%とは?政府が如何に進めようとしても肝心の医療機関では不便で使おうとしないのである。それを分かっての「まだ低すぎる」発言?たったの4%では廃止も検討すべき普及率である。

こんな事に2兆円も使ったのか?この責任を誰が取るのか?それでも従来保険証はこの秋に廃止され証明書などに500億、更にパスワード無しカード発行や整備に1800億円もかけるのである。
何をするにも責任を取らない政治、裏金問題もマスコミで公表されてた資料を書き換えただけの調査結果、国民の怒りにイヤイヤやってる姿勢が丸見えでこんな政治をいつまで許すのか?デジ相も厚労相もクビ、内閣総辞職して政治感覚の欠けた世襲政治家を一掃したいと思う。

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勝手が良すぎるよね、都合のいいとこ取りしようとするからなのでは。まずは全議員から紐づけ、全公務員が続いて手本を見せないと。国家公務員の数パーセントとはなんとお粗末。任意とはいえ国の推奨なんだから、公務員さんたちから始めないと広がらないかと。本気でマイナに取り組むつもりならだけど。

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使いたくないと思っているから全国民の利用率が低くなっているのに、ゴリ押ししようとしないでください。
利便性がない。
メリットが目に見えない。
何らかのトラブルに巻き込まれる可能性がある。トラブル回避のために、結局保険証も持っていかなきゃいけない。
5年、10年ごとの更新がある。更新しなければ資格を失う。
メリットはほぼ見えないのに、デメリットはたくさんあると思います。

これ、いつまで自分で管理できるんでしょう?
更新年齢は上がっていきます。65歳くらいまでは元気であれば問題ないでしょう。では75歳は?85歳は?その後は?人間、どんな方でも年齢により衰えていきます。自分でできることが減っていく。結局子世代が親の分の負担も背負うことになる。子は自分の分と親の分の管理をしなければいけなくなる。マイナ保険証は、そのへんのことがまったく見えていない方が制度設計したようにしか見えません。

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現実を認めず、内閣総理大臣の命令従い上から目線で「タミ」に素晴らしいことをしているといつも自分に言い聞かせ、政治主導だと言い、馬に人参ぶら下げるようにポイント(カネ)を付けて「タミ」に強引に押し付けるバカげた政治しかできない国会議員は、今後立候補せず議員年金で静かに暮らしてください。国民からの切なるお願いです。

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マイナカード利用率低下
霞ヶ関職員も流石に使用場面の少なさと医療機関でのミス、トラブルを受ければ利用したくないだろう。
国民の声は殆どが同様の意見総意だろう。
引出しに眠っているマイナカードは、この際
ハサミを入れて廃棄も検討する事が肝要だ。

 上記記事コメント欄より

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 こういう人たちを釣っているが、ちゃんと記事を読めば、「ん?」と思う人もいることだろう。
 なんとなれば、この「利用率が4.36%」が何に占める割合なのかがここには示されていないのだから、
 これが「保険診療を受けた人間のうち4.36パーセント」ならばずいぶん低い事にもなるが、「登録者のうち4.36パーセント」ならば、「そもそも登録している人間のうち何パーセントが保険診療を受けたのだ?」という話にもなる。

 実際のところ、厚労省が発表しているこの資料を(厚生労働省「マイナンバーカードの健康保険証利用について」)で見てみると、


(表、(厚生労働省「マイナンバーカードの健康保険証利用について」より))

 この利用率の算定方法は「マイナ利用割合(オンライン資格確認を利用した件数のうち、マイナ保険証を利用している割合)=マイナ利用件数/オン資利用件数(オンライン資格確認の利用件数)」だという。

「オン資利用」という聞きなれない単語が出てきて厚労省のサイトでもわかりやすい説明がされていないのだが、これはいわゆる「電子カルテ」のオンライン利用などをした人間だということで、なるほど「医療機関利用者」の数にはなるのだが……よく見ると共済加入者2,152,522人に対して、「オン資格利用者」の数が2,717,382人になっている。
 ということは、この母数は「延べ人数」ではないのか? 重複している人間がかなりいる。この中でマイナ保険証を使う人は繰り返し使うだろうし、使わない人はずっと使わない。
 これでは正確な利用率は出てこない

 確かに低いことは低いが、それを政策としてなんとかする時にはもっと正確な数字が出るようにデータ取りをしないと。
 私のような心臓に持病があって毎月通院が必要な人間がそのたびマイナ保険証を使い、「あまり医者にはいかない」人がたまに「紙の保険証」を使えば、この「利用率」は上がる。逆に私以上に頻繁に通う人が「紙の保険証」ばかり使っていれば下がるし。
 なにより、マイナ保険証利用のデータとして厚労省が出した数値でいうならば、そんな「延べ人数になるオン資利用での割合」ではなく「共済加入者数に対するマイナカード保険証登録率が六割程度」というところの方をこそ問題視すべきだ、武見大臣は。
「組合」を相手にしなくてはならなくなるだろうが。


 総務省の方から、

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 救急搬送に「マイナ保険証」活用、通院歴や処方薬の把握を容易に…搬送先選定の迅速化にも期待

 総務省消防庁は、マイナンバーカードに健康保険証の機能を持たせた「マイナ保険証」を活用した患者搬送を5月中旬にも開始する。これまで搬送の参考とする患者の医療情報は、口頭で聞き取ることが多かったが、マイナ保険証を利用することで、通院歴や処方薬などの情報を把握することが容易になり、救急活動の迅速化や円滑化につながると期待している。
 救急現場では、隊員が患者から通院先の医療機関や処方薬などの情報を聞き取って搬送先を決める際の参考にしている。しかし、詳細な情報を覚えていない人も多く、症状によっては会話が困難なケースもある。こうした状況を踏まえ、同庁は患者がマイナ保険証を所持している場合、その場で医療情報を閲覧できるシステムを導入する。
 具体的には、患者に同意を得た上で、隊員が専用のカードリーダーでカードを読み取り、レセプト(診療報酬明細書)処理を担う厚生労働省所管の「社会保険診療報酬支払基金」に情報照会するシステムを構築する。このシステムにより、救急車内に設置したタブレット端末で患者の氏名や住所のほか、医療機関の通院歴、処方薬、手術などの情報を閲覧できるようになる。
 このシステムの導入によって、患者から救急隊員への詳しい説明が不要になる上、隊員にとっても、正確な情報に基づき、迅速に搬送先の医療機関を選定することが可能となる。受け入れる医療機関側も事前に既往歴や処方実績などを把握することで、円滑な救命処置ができる。
 同庁は、全国の47消防本部の500隊程度で、実証事業としてこの取り組みを始める考えで、今月上旬まで参加を公募している。実際に現場でマイナ保険証を活用した救急搬送を実施する時期は大型連休明けの5月中旬を見込んでいる。将来的には意識のない重体患者のような場合でも、医療情報を閲覧できるようにすることも検討している。
 読売新聞オンライン 2/6(火) 15:00

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 こんなことができるようにしたいというプランが出てきている。

 記事の最後に「将来的には意識のない重体患者のような場合でも、医療情報を閲覧できるようにすることも検討」とあるから、これは「今の段階では自力で救急対応ができる患者」を対象にした話であることが分かるのに、記事が読めないのか日本語が読めないのか「救急車運ばれる時にマイナカード持ってというのか」といちゃもんをつけている人間もコメント欄にいる。
 そこまで意識混濁していたら「紙の保険証」だって持ち出せないだろうに。

 ただこの総務省のプラン、マイナンバーカードでレセプト情報にアクセスできるということが大前提なので、厚労省との連携がどこまでできるかという「縦割り解消」がネックになる。
 武見大臣はそのあたりきちんと対処するだろうか。

(2023/07/30の記事、素性を隠して医者に行く理由は……?)で引用した記事にあるように、政府は「2030年までにカルテ情報共有」という目標を立てているが、

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 電子処方箋進まず、開始1年で導入6%…都内院長「お薬手帳で確認しておりメリット感じない」

 薬の処方箋をデジタル化した「電子処方箋」の普及が伸び悩んでいる。政府は来年度末までにほぼ全ての医療機関や薬局での導入を目指すが、運用開始から約1年たった先月28日時点で導入率は6%にとどまる。重複投薬を防ぐ利点はある一方、システム導入費の負担が足かせになっている。政府は補助金支給に加え、来年度の診療報酬改定で普及を後押ししたい考えだ。
 電子処方箋は、医師が患者に処方する薬の情報を専用システムに登録し、薬剤師がその情報を見て調剤する仕組みだ。患者は薬局でマイナンバーカードや健康保険証を提示すると、薬を受け取ることができる。
 昨年1月26日に運用が始まったが、厚生労働省によると、全国約20万6500の医療機関や薬局のうち、導入済みは約1万2500施設と少ない。普及が進まないのは、専用システムの導入費用がかかることも要因だ。最新システムだと、大病院で約600万円、診療所や薬局で55万円程度かかり、導入するメリットがないとの声も聞かれる。
 導入が進めば、患者一人ひとりの薬の処方履歴が一元管理され、複数の医療機関や薬局が情報を共有できる。飲み合わせが悪い薬は自動的に警告が表示され、無駄な薬の処方もなくなり、医療費の圧縮につながる。ただ、都内の診療所の院長は「服薬情報はお薬手帳で確認しており、導入するメリットを感じにくい。患者は情報管理に不安があり、病気の情報を共有されたくないのでは」と語>る。
 厚労省の担当者は「サイバー攻撃を受けても情報が漏れないような安全性の高いシステムを構築している。メリットと併せ、周知していきたい」と説明する。
 読売新聞オンライン 2/4(日) 5:01

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 カルテを元に処方される薬のデータの方がこんな具合では、それは「利用する意味がない」と思ってしまう人も増えるのもむべなるかな。

「デジタル化が遅い」というならばこういうところで「紙でいい」といっているような者たちにこそ批判の矛先を向けるべきではないのか。
 そういうことをしないのならば、「デジタル化が送れている」ことも良しとしなければ。


 まあ、彼らはただ 「行政のデジタル化」の足を引っ張って「反政府ごっこ」を楽しみ、「デジタル化が遅い!」とい罵倒することで留飲を下げているだけなのだが。


 本日の願掛け。

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 天井にもびっしり…合格祈願の「落書き堂」 油性ペン用意で推奨


(写真、毎日新聞より。壁や床、鈴に合格祈願の文字が書き込まれた乙文殊宮の上宮=佐賀市で2024年1月22日午前11時25分、吉田航太氏撮影)

 JR佐賀駅(佐賀市)から20分ほど車を走らせた国道263号沿いの山あいに、知恵をつかさどる仏「文殊菩薩(もんじゅぼさつ)」を祭る神社「乙文殊宮(おつもんじゅぐう)」がある。そこから急な山道を500メートルほど上ると、開けた土地に合格祈願の「落書き堂」として知られる上宮が姿を見せる。
 8畳ほどの広さの上宮には、壁や床、天井だけでなく、鈴やさい銭箱にまでびっしりと合格祈願の文字が書かれている。油性ペンまで用意され、落書きが「推奨」される珍しい神社だ。
 神社を管理する地元自治会の久我幸雄さん(70)によると、落書きの起源は定かではないが、願いを書くと消えず「落ちない」ため縁起が良く、口コミで広まったという。週末を中心に全国から受験生が訪れ、高校野球部の生徒もトレーニングで走って上ることもあるといい、「合格」だけではなく「甲子園出場」の文字も書かれていた。
(後略)
【吉田航太】
 毎日新聞 2/6(火) 14:00

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 昔から神社や寺の山門に千社札を貼ることはやられていたから、そういう感じかな。

 佐賀テレビの(kachi kachi plus「乙文殊宮のお宮に落書きが始まったのはいつから?」)によると「詳しい資料は残っていないそうなのですが、合格を祈願する落書きは少なくとも90年以上前からあるそうです」ということだが、合格祈願の文字を「落書き」といってはいかんな。


 この頃文化財にもなるようにものにいたずら書きを入る人間がちょくちょく出てくる。
 そういう人間はこういうところにいって発散すればいいのだが、ああいう輩は「禁止されているから楽しい」という歪んだ心根を持っている者も多いから、誘導するのは難しそうだ。