「他人事」意識があるのだろうな | 偕楽園血圧日記

「他人事」意識があるのだろうな

 正月三が日が明けたが、なんだかもう一年分の「ひどいニュース」を見たような気分になっている。
 今年の御籤は私あてではなく日本国のことをいっていたのだろうか。


 目と鼻の奥になんだか変な違和感と痛みがあるのだが、なんだろう。
 今日はちょっと簡単に。

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 断水、9.5万戸 輪島・珠洲・能登のほぼ全域で水道管損傷


(写真、毎日新聞より。倒壊した家屋で拡声器を使って呼びかける神奈川県警の警察官=石川県珠洲市正院町で2024年1月3日午後1時、川地隆史氏撮影)

 能登半島を襲った地震の被災地では3日、行方不明者の捜索が続いた。4日夕で発生から72時間。これを過ぎると被災者の生存率が大幅に低下するとされている。降雨と強い揺れの中で救出活動が続くとともに、避難者からはライフラインの復旧を求める声が相次いでいる。

◇「雪を食べてしのいでいる」
 石川県によると、3日午後3時現在、14市町計約9万5000戸で断水の被害が出ている。1日の地震で大きな揺れに見舞われた輪島市で約1万戸、珠洲市で約4800戸、能登町では約6200戸で水の供給がストップ。これらの地域では自衛隊の給水車の派遣を受けるなどしているが、十分行き渡っていない。3市町によると、ほぼ全域で水道管が損傷しており、復旧のメドが立たないという。
「水と食料が底を突きそうだ。利用者の衰弱も始まっている。頼むから市で確保してもらえないか」。3日午前、輪島市役所には高齢者施設からひっきりなしに電話が入った。健康福祉部の職員によると、その多くが市に飲み水などの提供を求める内容だったという。市内の小学校に避難している住民からは「水がないので、雪を食べてしのいでいる」と窮状を訴える声も届いた。市内では至る所で道路が寸断され、行政でさえ容易に対応できない状況だ。職員は「本当にもどかしい」と声を絞り出した。
 高齢者や障害者ら60人以上が身を寄せる同市の福祉避難所も、断水に頭を悩ませる。男性職員によると、事務所にあったウーロン茶やジュースで備蓄米を炊いているという。「近所の人が米を持ってきてくれるが、生米を食べるわけにもいかず、今日の晩ご飯をどうしようかというところだ。トイレが不衛生なのも困っている」と嘆く。

「オペ(手術)も透析もできない」。公立能登総合病院(七尾市藤橋町)の土倉洋一・診療支援課長は、疲れた様子で語った。地震直後から負傷者らを受け入れているが、断水したままでは治療にも限界がある。透析が必要な患者約100人は別の医療機関につないだものの、手術が必要な救急患者は他院に転送せざるを得なかった。
 公立宇出津総合病院(能登町宇出津)は1日から医師5人でけが人などの対応に当たる。帰省中に被災した人もいて、外来患者は普段の3~4倍に上る。上野英明事務局長によると、約60人の入院患者の食事は、備蓄していたペットボトルの水で調理しているが、持ってあと2日ほどだという。「1日から町に給水車の派遣を求めているが、町内はどこも断水していて病院だけ特別扱いはできないというニュアンスだった」と困った様子だった。【二村祐士朗、井手千夏、斉藤朋恵、東久保逸夫】
 毎日新聞 1/3(水) 19:38

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 余震が続いている令和六年能登半島地震。被災地ではまだ水が通らず、難儀しているところがあるという。
 東日本大震災の教訓として、我が家では風呂の水は常に張っておくようにしてあるが、家屋が倒壊してしまうと、そんな程度の心掛けは役に立たなくなってしまうことにもなる。

(2022/09/28の記事、「どこか人ごと」で見ていなかったか?)で書いたように、わが水戸市ではあれ以来「災害時生活用水協力井戸」システムを構築している。

 水戸市民の方ならば、街を歩いていて、


(画像、水戸市サイトより)

 こんな看板の出ている家を見たことのある方も多いだろう。

 水戸市のサイトには市内の登録井戸の住所がPDFで示してあるので、自宅近くのどこかにあるかを調べておこう。

 で、上記エントリーでも指摘したことだが、他の自治体でこれに準ずるシステム整備をしているところは、いったいどれぐらいあるだろう? 水戸のやり方を見て「これは役立ちそうだ」と視察に来た自治体は、どれぐらいあるだろう?

 ツィッターでは、


https://twitter.com/tsuisoku777/status/1742404863974392033

 東日本大震災時の岩手の画像を「韓国のものだ」といって日本たたきをしようと思ったら逆に「デマ屋」と散々叩かれている「反日勢力」もいるが、そんなことで「ネトウヨという案山子作って叩いて溜飲下げ」をする前に、自分の住むところの主張に「水戸市はこんなことをやっているが、うちはなにか断水対策を講じているのか?」といってみたらどうだろうか。

 視察などがあれば本市としても外部の意見が聞け、システムの改善に役立てることもできる。
 くだらないことで「バトル」して遊んでいるよりは、ほど社会のためになる。


 本日の「サイレントランニング」。

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 アングル:人型ロボットを宇宙で活用へ、米NASAが研究


(写真、ロイターより。12月27日、米航空宇宙局(NASA)の人型ロボット「ワルキューレ」(写真)は身長188センチ、体重136キロと、堂々とした姿だ。テクサス州ヒューストンのジョンソン宇宙センターで11月撮影(2024年 ロイター/Evan Garcia))

[ヒューストン/オースティン(テキサス) 12月27日 ロイター] -     米航空宇宙局(NASA)の人型ロボット「ワルキューレ」は身長188センチ、体重136キロと、堂々とした姿だ。
 北欧神話に登場する女性にちなんで名付けられたワルキューレは、テキサス州ヒューストンのジョンソン宇宙センターで試験の最中。NASAによれば、自然災害に見舞われた地域など「劣化または損傷した人間工学的環境」で動作するように設計されている。
 しかし、彼女のようなロボットはいずれ、宇宙で活動する日が来るかもしれない。
 ヒューマノイド(人形ロボット)は通常、人と同じく胴体、頭部、2本の腕、2本の脚を持つ。エンジニアらは、適切なソフトウエアがあれば、ヒューマノイドもいずれ人間と同じように機能し、同じ道具や設備を使えるようになると考えている。
 NASAの「器用なロボットチーム」のリーダー、ショーン・アジミ氏によると、ヒューマノイドは宇宙でソーラーパネルの清掃や、宇宙船の外にある故障した機器の点検といった危険な作業を担うことで、宇宙飛行士が探査や発見に優先的に取り組めるようにする可能性を秘めている。
「人間の飛行士に取って代わらせようとしているのではない。退屈で汚く、危険な仕事から飛行士を解放し、より高度な活動に集中できるようにしようとしているだけだ」とアジミ氏は語った。
(後略)
Evan Garcia
 ロイター 1/1(月) 7:47

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(2011/03/03の記事、お前の手にあるものを見ろ!)て国際宇宙ステーションに運ばれた「ロボノート2」は、ちゃんと働いているだろうか。

 ただ、(2023/12/14の記事、福島差別で商売するな!(怒))で「ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡(JWST)メンテロボ」のことで書いたように、宇宙空間で使う「ロボ」は必ずしも人型である必要なはないんだよなぁ。むしろ多椀多脚型の方が役に立つ。
 モビルスーツのように「人が動かす」ものならば、人の感覚で操縦できる「人型」も有効なんだけど。
 なにしろ「八本の腕」を効率よく動かすようには、人間の脳はできていないから。
 センサーも「頭部」に集中しているほうが感覚的に自機とまわりの関係把握がしやすい。

 逆にAI制御ならば、そういう「人間の感覚」にこだわる必要はなくなるわけで。
 ただ、自分の「手足」となって働いてくれる「部下」は、やはり人型の方が指示はしやすい。
 が、「等身大」では空間を占拠するので邪魔だなぁ。
 30センチぐらいのやつが三体ぐらいで「一体」として動くようなプログラムがいいんじゃないだろうか?