だから「今のままでは時間の無駄」だといったじゃないか | 偕楽園血圧日記

だから「今のままでは時間の無駄」だといったじゃないか

 党首討論が行われたのだが、(2021/05/28の記事、「党首討論」なのだから政党の話をしようよ)で危惧した通り、「総理大臣に文句をつける野党代表の図」がそのまま展開されただけの、まるで意味のないものにしかならなかったな。
「総理は」と呼び掛けて政府の新型コロナ対策を問う野党代表たちも0点ならば、「今の私は自民党総裁なので政府の施策を答える立場にない」と返さない菅総裁もまた0点。
 いや、台湾を「国」といった分ぐらいはポイント上げてもいいかな?

 いいかげん、こんな「息子の進路面談に来たトヨタの社長に新車の開発方針を聞く」ような頓珍漢なことはやめよう。
 そんな「まったく意味のないやり取り」で、

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 64年五輪の思い出語る首相、「いまそれ聞いてない!」

 首相と野党党首が一対一で向き合う党首討論が9日、2年ぶりに国会で開かれた。丁々発止のやりとりは少なく、質問と答えがかみ合わない場面もみられた。若者にどう響いたのか。
 若者の政治参加を促す団体「NO YOUTH NO JAPAN」の代表で、東京五輪・パラリンピック大会組織委員会の森喜朗前会長の女性蔑視発言に抗議する署名活動を率いた慶大院1年の能條桃子さん(23)は「まず、出てくるのは全員男性なんだなと改めて感じた。見慣れた光景だが、慣れてはいけない。多様性のなさを指摘し続けなければ」と話した。
 今回、注目していたのは「コロナ対策の総括と今後の方針、そして東京五輪をどうするのか」。
 だが全体を通じ、「聞きたいことが聞けなかった」。質問に正面から答えず、1964年東京五輪の思い出をとうとうと語る首相の姿に「いまそれ聞いてるんじゃない! とびっくりした」という。「持ち時間5分の党は短すぎたし、30分あった立憲民主党も冗長だったと思う」。
 同世代からは「声をあげても無駄」という政治に対するあきらめを感じる。「いまどんな課題があってどう解決していくのかを語ってほしかった。生活を制限され、補償も限られ、それでも前を向いてがんばろうと思えるメッセージを期待したが、それもなかった」
 それでも「党首討論は大事だと思った」という。首相が「国民の命を守る責務がある」と言っている以上、普段の国会では大臣が答弁するような質問に、自ら考えを述べる機会があるべきだと考えるからだ。「もっと時間を長くし、2年に1度とかではなく頻繁に行ってほしい」(伊木緑)
 朝日新聞デジタル 6/9(水) 19:18


 菅首相、五輪もコロナもゼロ回答 無関係の思い出話にしらけ切った党首討論

 菅義偉首相VS野党4党代表による「党首討論」が9日、行われた。菅首相は東京五輪・パラリンピック開催、新型コロナ対策の補正予算、国会の会期延長など、すべてゼロ回答だった。議論とは直接関係しない1964年の東京五輪の思い出を語るなど、終始しらけた党首討論となった。これを受け、立憲民主党の枝野幸男代表は会見で、内閣不信任決議案決議案の提出を、野党党首会談を開催して協議するとした。
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 注目の党首討論は盛り上がるどころか、しらけ切っていた。菅首相は、五輪開催の強硬姿勢を崩さず、立民の枝野代表から五輪を契機とした感染拡大の懸念を指摘されたが、お決まりの「安心安全な大会」を繰り返す。さらに、本題と関係ない前回東京大会の思い出を振り返り、「当時、高校生でしたけど、いまだに鮮明に記憶している」と、女子バレーボール東洋の魔女の回転レシーブ>など、延々3分も語り倒して、野党から批判が飛ぶ。枝野氏は「残念ながら57年前の思い出話は分かりましたが、あの時は平時のオリンピックだった」と切り捨てた。
 さらに、菅首相は五輪開催、補正予算案、16日に会期末となる国会会期の延長という重要課題は、いずれもゼロ回答だった。共産党の志位和夫委員長から「国民に長期間の我慢を強いながら、そうまでして開催しなければいけない理由を」と重ねて追及され、「国民の命と安全を守るのは私の責務。そうでなければできないと、申し上げているじゃないですか」と気色ばんだが、理由は最後まで答えずじまいだった。
 党首討論を終えた枝野氏は、論戦に応じない菅首相の姿勢に枝野氏は「国民の命と暮らしを守る政府をつくるためには政権を代えるしかない」と、今後は野党党首会談を開催し、内閣不信任決議案について協議することを明らかにした。菅首相の後ろ盾である自民党の二階俊博幹事長は、内閣不信任決議案の提出されたら「ただちに衆院解散総選挙の決意は変わらない」と明言している。2年ぶり党首討論のデビューを果たした菅首相。その冷め切った討論が、逆に熱い政局への引き金となる気配が漂ってきた。【大上悟】
 日刊スポーツ 6/9(水) 20:36

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 一生懸命「菅貶し」をしているこれらの新聞の記事も意味がないし、

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 党首討論 首相が57年前の東京五輪回想…野党が批判

 9日の党首討論で、菅義偉(すが・よしひで)首相が自身が高校生だった昭和39年の東京五輪について回想を続けたことについて、討論終了後、野党側から批判が相次いだ。
 立憲民主党の枝野幸男代表は国会内で記者団に「57年前の思い出話は十分わかったが、あのときは平時の五輪だった。このパンデミック(世界的大流行)下で国民の命と暮らしを守れるのか、全く回答いただけなかったのは残念だ」と述べた。
 蓮舫代表代行は自身のツイッターに「党首討論は、思い出を語る場面ではない」と投稿した。
 共産党の志位和夫委員長は記者会見し「枝野氏は首相の五輪への思いを聞いたのではない。五輪を契機に国内で感染拡大するのではないかと聞いたわけだが、答えがなかった」と指摘。「他党のことだが、義憤を感じながらひどい答弁だなと思った」と批判した。
(後略)
 産経新聞 6/9(水) 21:56

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 そこに噛みついている野党議員の行為も「噛み合っていない」。

 自民党総裁という立場でそこに立っている菅氏には、総理大臣という政府の人間ではないという立場を「わきまえ」てもらう必要があるのだから、政府の施策についての質問に「ゼロ回答」は当たり前。

「感染拡大するのでは?」と聞いても「そういう可能性をいう人もいます」以上のことなど科学者ではない菅総裁に言えるわけがない。志位氏はウイルスが人間の指示通りに動くとでも思っているのだろうか?
 そういう立場だから「五輪に思うこと」を問われて自分の思いを語るのも「あり」。
 これで騒いでいる人間は、「党首討論」がどういう意味を持つのかを理解せず、ただ「総理大臣の揚げ足をとる場」としか思っていないことを白状しているだけだ。

 朝日新聞に「若者代表」のように取り上げられている「共産党議員との関係がばれている」団体の人間は、

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片山氏「五輪パラ開催都市は東京都だ。その東京が出ず首相が矢面に立ち攻撃されている。本当はもっと小池百合子都知事が出ないといけない。連携はうまくいっているのか」
首相「私が言いたいことを言っていただき、大変うれしく思う。そういう答弁をしても、国会議論は『責任は全部首相だろう』となっている。片山氏の話が筋道だ。逃げる気持ちはないが、国会>でそういう議論になっているのは大変残念だ」

 産経新聞 6/9(水) 20:44配信「党首討論 主なやりとり 首相『対策は臆せずしっかり』」より

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 この菅氏と片山氏とのやり取りをノート一冊分、直筆で書いてみよう。
 偉そうに新聞で語るのはそれからだ。


 安住立民国対はこのやり取りを受けて、

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 野党、会期の大幅延長を要求 拒否なら「政局一変」

 立憲民主、共産、国民民主の野党3党の国対委員長は9日午前、国会内で会談し、16日に会期末を迎える今国会の会期を大幅に延長した上で、新型コロナウイルス対策の令和3年度補正予算案の早期編成と成立を図るよう、与党に求める方針を決めた。
 具体的な延長幅は、9日午後の党首討論で菅義偉(すが・よしひで)首相の認識をただした上で野党間で協議するとした。立民の安住淳国対委員長は会談後に記者団に、東京五輪・パラリンピック中に感染拡大が起きた場合の対応が必要だとして「五輪が終わるまで国会を閉じるべきではない」と述べ、3カ月近い延長が必要という考えを強調した。
 また、首相が会期延長を拒んだ場合は「会期末に向けて政局の空気は一変する」と語り、内閣不信任決議案提出の理由になるとの認識を示した。
 産経新聞 6/9(水) 12:09

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「国会を延長しろ!」と騒いでいる。


 また「逃げた逃げたキャンペーン」をやるつもりなのだろう。
 それで「政局の空気は一変する」とはしゃいでいるが、どうせ延ばしたところで野党がやりたいのは「オリンピックがー」「菅原元大臣の金がー」だけなのは見えている。

 そもそも自分から「政局」といってしまっているのだから頭もよくないが、それをいうならば彼らの中には、

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 菅総理と野党が党首討論 オリパラ開催など巡り論戦

 国会では9日午後から菅総理大臣と野党の党首討論が2年ぶりに行われます。東京オリンピック・パラリンピックの開催やコロナ対策を巡って論戦が交わされます。
(中略)
 立憲民主党・安住国会対策委員長:「国民の気持ちを代弁する質疑を総理にぶつけてほしい。国民を危機的な状況に追いやっているのは、私は菅さんだと思ってますから」
 立憲民主党の枝野代表は9日の菅総理の答弁を見て、内閣不信任案の提出を判断する考えです。
 不信任案を出せば「直ちに解散する」と牽制(けんせい)する与党に対し、
「野党としては、ワクチン接種が進む前に選挙をした方がいい」と話す議員も多くいます
(後略)
(政治部・鈴木良一記者報告)
 テレビ朝日系(ANN) 6/9(水) 12:05

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 この「ワクチンで世間が安心してしまう前に菅叩きで選挙がしたい」と考える者もいるというのだから世話はない。

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 蓮舫氏、丸川五輪相がボランティア全員のワクチン接種検討に「『別の地平』すぎます」

 立憲民主党の蓮舫参院議員が9日、自身のツイッターを更新した。
 蓮舫氏は「ボランティア7万人全員のワクチン接種を検討 丸川五輪相」とのネット記事をアップした。記事は、東京五輪・パラリンピック組織委員会の武藤敏郎事務総長が8日の理事会後の記者会見で、新型コロナウイルスのワクチン接種の対象について約7万人の大会ボランティア、国内メディアを含めての拡大を検討していることを明らかにしたことを伝え、丸川珠代五輪担当相も参院文教科学委員会でボランティア全員へのワクチン接種について「その方向で進んでいきましょうということで合意している」と述べたことを報じている。

 この報道を受け蓮舫氏は「2万回分しかないワクチン、不足分を検討とのこと。ボランティアの健康も大事。が、それ以前に未だワクチン摂取を終えていない医療従事者、高齢者もおられます。国民より五輪最優先の姿勢は『別の地平』すぎます」とツイートしていた。
 スポーツ報知 6/9(水) 8:57

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 立民の広報本部長がボランティアも日本人であるということが理解できず、いつものように「誰それを優先せよ」と揚げ足をとる「そんなことより」すり替えをやって「命が命が」と繰り返しているというのに、「守られると困る」と本音をテレビに言ってしまうのだから正直過ぎるというか。

 この議員も「本当はそんな議員はおらず、テレ朝が勝手にいっていること」だったらいいよね、蓮舫さん。


 おまけ。

 話は変わりますが、米CDCが日本を含めて世界の八割の国を「渡航中止勧告」対象の「レベル4」に指定した時に、わざわざスリランカを挙げて「アメリカから見た日本です」と嫌味をいっていた(2021/05/27の記事、「はしゃぎたいなら広い公園でやってくれ」参照)蓮舫さん、

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 米CDC、日本含む61カ国への渡航警戒を「レベル3」に緩和

[ワシントン 8日 ロイター] -     米疾病対策センター(CDC)は8日、日本を含む61カ国に対する渡航警戒段階を最も高い「レベル4」から「レベル3」に引き下げたと確認した。
 国務省もウェブサイトで、日本への渡航警戒レベルを「レベル3」に緩和したと明らかにした。
 国務省は5月24日、 新型コロナウイルス感染が新たに広がっていることを受け、日本に対する渡航警戒レベルを「レベル4」に引き上げ、「渡航中止」を勧告していた。その際、7月23日に開幕が迫っている東京五輪については言及していなかった。
 CDCが渡航警戒段階を「レベル3」に引き下げたのはほかにフランス、南アフリカ、カナダ、メキシコ、ロシア、スペイン、イタリアなど。
 ロイター 6/9(水) 4:02

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 こちらの記事でもぜひ一言どうぞ。

 では、今日はここまでで。どっとはらい。


 本日の実り。

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「今年は豊作」 たわわに実る青梅 水戸の偕楽園、恒例の梅の実落とし


(写真、茨城新聞クロスアイより。収穫が始まった偕楽園の梅の実=水戸市常磐町、吉田雅宏氏撮影)

 水戸市の偕楽園と弘道館で9日、恒例の梅の実落としが始まり、作業員がたわわに実った青梅を収穫した。今年は開花時期に当たる2月下旬ごろの天候が安定したことから豊作で、昨年の1・5倍となる約4・5トンの収穫を見込んでいる。
 偕楽園の東西梅林(同市常磐町)では、作業員が長さ約4メートルの竹ざおで枝を揺すって、実を落とした。県水戸土木事務所偕楽園公園課によると、今年の開花時期は受粉を促すニホンミツバチが盛んに活動。雨が多く気温が高かったことも豊作につながったという。
 梅の実落としは10日も行う。収穫した梅は食品加工業者や酒造会社に販売。新型コロナウイルス感染予防のため、一般販売は昨年に引き続き中止とした。同事務所の大森理次長は「最近は不作が続いていたが、今年は豊作で、丸々とした梅の実が見られてうれしい」と話した。
 茨城新聞クロスアイ 6/10(木) 7:00

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 水戸市内では意外なところにコロコロ転がっている梅の実を見るようになった。
 しばらく行っていないうちに、偕楽園の梅の実もそんなに大きくなっていたのか。

 今年もまた一般向けの販売はないという。
 あまり広くない公園事務所に、毎年十時ぐらいの販売開始に朝の六時前から並ぶ人がいたぐらいだから無理はないのかなぁ。
 駅ビルの県産品販売所とかに委託するなどで販売できないものだろうか? いい「ブランド」なのだから。