政府を貶しいても感染は収まらないぞ | 偕楽園血圧日記

政府を貶しいても感染は収まらないぞ

 久しぶりになんだかとても「蒸す」一日になった。
 夏が近づいているのだな。


 西日本新聞が、

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 薬局で「ワクチンを打って」 困惑する高齢男性「ここでだめなら…」

【一面掲載コラム】
「ワクチンを打ってください」。薬局の受付で高齢の男性が新型コロナワクチンの接種券を差し出した。福岡市で高齢者の接種予約が始まる前日の出来事だ▼受付の女性は「薬局でワクチンは打てないんですよ」「予約はあすからです。接種券をよく見て電話かインターネットで予約してください」と丁寧に答えた。だが、男性は「お薬手帳もあります」「ここでだめなら、どこで打ってくれるのか教えて」と懇願する▼「かかりつけのお医者さんは」「予約を手伝ってくれる人はいませんか」と尋ねられても、要領を得ない。やがて男性は後ろで待つ客がいるのに気付き、申し訳なさそうに頭を下げた。受付の女性は男性にほほえんで「ちょっと待っていてくださいね。後でもう一度、説明しますから」▼全国でこんなやりとりが見られようか。予約の受け付けが始まった地域では、申し込みが殺到し、電話がつながりにくいという。ネットが使えず電話が頼りの高齢者は、困り果てているだろう
(中略)
▼愛知県西尾市で副市長が有力者の優先接種に便宜を図っていた。辛抱強く順番を待つ高齢者の気持ちを踏み付けにする行為だ。困惑した男性の姿を思い出せば、腹立たしさが増す。
 西日本新聞 5/15(土) 11:00

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 段落わけもきちんとできていない、とても読みにくいこんな記事を配信していた。

 ワクチン接種に愛知県西尾市で大手薬局がワクチン接種で「うちの会長を優遇しろ」と圧力をかけていたという案件を絡めて怒っているものなのだが、いや「そんなやつおらんやろ」という話を出してしまうのはどうなのだ? いくらなんでも薬局で注射してもらおうという人などいるのだろうか? 「嫌味」でいっている以外に。

全国でこんなやりとりが見られようか」とは、妄想も甚だしい。
 わけのわからないことで「同情」と「怒り」を掻き立ててワクチン接種に変なイメージをつけようとすると、本当にこんなことをする人間が出かねない。その時にはこのコラムのように「おとなしく」しておらずに「コンビニのレジでの酒の年齢確認で切れて騒いだ」どこかの高齢俳優のように「暴れる」方が可能性も高い。
 いったいマスメディアというのは、社会を荒れさせることが仕事だとでも思っているのだろうか?


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 菅首相記者会見 緊急事態宣言に3道県追加、蔓延防止措置にも3県

 菅義偉(すが・よしひで)首相は14日夜、官邸で記者会見し、新型コロナウイルス特別措置法に基づく緊急事態宣言の対象地域に「北海道、岡山県、広島県を追加し、期間を5月16日から5月31日までとする」と表明した。
 群馬、石川、熊本の3県を、蔓延(まんえん)防止等重点措置の対象に追加するとも述べた。期間は16日から6月13日まで。
 産経新聞 5/14(金) 20:08


 3道県に宣言 「専門家から三つの指摘で方針変更」西村氏が説明

 西村康稔経済再生担当相は14日の衆院議院運営委員会で、当初の方針を変更して、新型コロナウイルスの緊急事態宣言の対象に北海道、岡山、広島の3道県を追加したことについて、同日の基本的対処方針分科会で専門家から強い意見があったと説明した。
 西村氏は専門家から特に3点の指摘が相次いだと述べた。「変異株の影響で今後の感染拡大が想定される」「医療の逼迫(ひっぱく)が数値で見える以上に悪い状況だ」「緊急事態宣言の強い措置と併せて住民に早めの行動の変容を促し、危機感を醸成することが今必要になっている」――との内容だったといい、これらの意見が政府の方針変更に影響したと明かした。

◇全国への宣言拡大には否定的
 また、西村氏は緊急事態宣言の全国への拡大について問われ、否定的な見解を示した。「今回も私自身、そのこと(全国への拡大)も含めさまざま考えたが、全国を見ると大型連休前におよそ10県の感染が非常に低く抑えられている」と述べ、感染者の少ない地域には適用しない考えを示した。
 一方、緊急事態宣言に準じた「まん延防止等重点措置」について、西村氏は専門家からの指摘などを紹介。「緊急事態に比べちょっと弱く、メッセージが伝わりにくい面がある。緊急事態宣言が最強のカードだから、ただでさえ長引くと緊張感が途切れやすいところに、まん延防止措置に変わると『緩まった』という印象を与えかねないので非常に注意をしないといけない」と述べた。
(後略)
【花澤葵】
 毎日新聞 5/14(金) 16:21

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 昨日から、北海道などに「緊急事態宣言」が出されている。

 いつものように新聞・テレビでは、

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 北海道民「よかった」 岡山県民「後手後手」 追加3道県、収束願う

 新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、急きょ対象地域が拡大されることになった緊急事態宣言。北海道、岡山、広島の3道県が加われば9都道府県になる。一方で「まん延防止等重点措置」の適用地域も群馬など3県が追加される。新型コロナの猛威にさらされる各地では、新たな事態を受け入れる意見も、不満に思う声も聞かれた。
 今月9日に重点措置が適用されたばかりの北海道。適用地域の札幌市では飲食店などに対し、酒類の提供の終日自粛が要請されている。宣言の対象となることに、同市中央区の清水由紀子さん(79)は「これまで政府も北海道も中途半端な対応だったので、よかった」と胸をなでおろす。
(中略)
 一方で40代の主婦は「学校や病院などでも集団感染が起きているのに、(対策の主な対象が)飲食店ばかりで可哀そう」と話し、宣言には否定的だ。「早く多くの人がワクチンを打って感染拡大が収束し、(今年の会場展示が中止になった)さっぽろ雪まつりが来年は開かれてほしい」
 広島県では大型連休明けに感染者が急増している。広島市中区の居酒屋オーナー、新谷広信さん(52)は「県内の感染状況を心配していた。急な話には違いないが、感染者が増えた状態が続いても安心して営業できない。しっかり対策して感染者を減らすことが必要」と話した。JR岡山駅(岡山市北区)では、親戚に会いに来たという岡山県倉敷市の60代女性が「もっと早く宣言を出すべきだったのではないか。一度経験していることなのに対策が後手後手に回っている」と納得がいかない様子だ。市内の無職女性(79)は「変異株がまん延している状況なので、宣言を出して少し人出が減る程度では状況は変わらないのでは」と語った。
 一方、新たに重点措置が適用される群馬県。1日当たりの新規感染者数が8日に過去最多(113人)となり、12日に重点措置の適用を政府に要請していた。重点措置の対象地域は前橋、高崎、渋川など10市町となる。前橋市の元会社員、石田正人さん(69)は「国や県は我慢を強いるばかり。こうなる前に、医療現場などに人と予算を集中させられなかったのか」と不満を口にする。
(後略)
【高橋由衣、鈴木敦子、庄司哲也】
 毎日新聞 5/14(金) 21:32

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「後手後手」「そんなことより医療になんたら」という声を出してきて宣言への人々の意識を下げようとしているが、そもそも「緊急事態宣言」や「まん延防止等重点措置」は行政の予算措置などに関わる方が意義としては大きく、我々自身はこれが出ていようがいまいが、感染防止に努めて生活するべきで、すなわち、「手洗いうがい、できれば顔も洗って地震の感染を防ぎ、マスクで飛沫対策をして3密を避けることで他者への感染を避ける」。
 これを「タケヤリ」といって馬鹿にする「意識高い系文化人」などに騙されてはいけない。

 いや、そもそも「後手後手」もなにも、今回の「緊急事態宣言は、

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 「ついさっきまで、まん延防止の認識だったのに」…急な緊急事態追加に戸惑い

 北海道と岡山、広島の3道県が14日、急きょ、緊急事態宣言の対象に加えられることになった。3道県では4月下旬から感染者の増加が著しく、医療体制の逼迫(ひっぱく)が懸念されており、より強力な措置で感染拡大の抑え込みを図る。
(中略)
 広島県は前日まで、重点措置の16日からの適用に向けた準備を進めていたが、14日午前9時過ぎ、政府から湯崎英彦知事に「緊急事態宣言の対象地域になった」との連絡が入ったという。担当課の職員は「ついさっきまで『まん延防止』の認識だったのに」と驚いていた。
 岡山県でも14日午前、県職員らが対応に追われた。5月6日以降、8日連続で新規感染者数が100人を超え、8日には過去最多の189人の感染が確認されている。
 読売新聞オンライン 5/14(金) 18:13

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 自分たちが取材しているように、自治体側が「そこまで踏み込んでくれるとは思っていなかった」というほどなのだから、「先手を打った」もの。1月に福岡を緊急事態宣言対象に入れた時と同じである。

 だがあの時にも、メディアは「先手を打った」と評価はせず、(2021/01/15の記事、「いじめ」を楽しむ下種たちが(怒))などで書いたように、「政治的アピールだ」と貶すばかりだった。
 今回もまた、「宣言が出された。我々は感染防止に努めて、一刻でも早く解除ができるようにしよう」というでもなく、ただひたすら、

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 緊急事態へ、10分で方針変えた官邸 首相「専門家の結論なんだろ」

 菅義偉首相と関係閣僚が決めた新型コロナ対応の「まん延防止等重点措置」の方針が一転し、北海道、岡山、広島の3道県に緊急事態宣言が出されることになった。菅政権の対応はこれまでも「後手」「場当たり」と批判されてきたが、首相が決めた方針が一夜で覆るのは極めて異例だ。何が起きているのか。
 14日午前8時半過ぎ、首相官邸。閣議を終えたばかりの首相は、加藤勝信官房長官、田村憲久厚生労働相、西村康稔経済再生相の3人と向き合った。「かなり厳しい状況です」。そういって切り出したのは西村氏だった。
 西村氏は、近くの政府合同庁舎で午前7時から開かれている専門家の「基本的対処方針分科会」(諮問分科会)を中座して駆けつけ、会の状況を説明した。
(中略)
 閣僚のやりとりをじっと聞いていた首相が最後に口を開いた。「それが専門家の結論なんだろ。もう決まっているんだろ」。西村氏が「そうです」と応じると、首相は「なら、それでいいじゃないか」と、決断を下した。この間、わずか10分だった。
 朝日新聞デジタル 5/14(金) 18:56


 政府と専門家に溝、国民の信頼損なう迷走 宣言発令の土壇場方針転換

 政府は14日、新型コロナウイルスの感染が急拡大している北海道など3道県への緊急事態宣言発令を決めた。当初は宣言に準じた「蔓延(まんえん)防止等重点措置」を適用する案を専門家に示したが「不十分だ」との意見が続出して方針転換した。宣言の位置づけをめぐる認識の温度差などが背景にあるが、重要な政策決定をめぐる迷走は国民の不信感を招きかねず、対策の行き詰まりを如実に表している。
(中略)
 専門家が宣言にこだわったのは「重点措置では国民に強いメッセージが伝わらない」という危機感からだ。感染力の強い変異株が蔓延し、すでに宣言発令から3週間近く経過した東京都でも、いまだに対策の効果が出ていないことへの焦りも背景にある。
 一方で、政府内では方針変更になお不満が漏れる。北海道は宣言に格上げしたとはいえ、対策をとる地域は限定する方向だ。整合性を重視する政府高官は「誰も(専門家を)止められなかった。地域限定の宣言なら重点措置の意味がなくなる。他の県もそうしてくれという話になる」と話す。
「宣言も3度目だから、もうメッセージ性はあまりない」。東京の状況を念頭に、別の関係閣僚は冷めた分析を語る。政府と専門家の意識がそろわない状況では、ますます国民にメッセージは届かなくなる。(千葉倫之)
 産経新聞 5/14(金) 20:22


 信頼損ねる方針転換 緊急事態宣言拡大

 新型コロナウイルス感染拡大を受けた緊急事態宣言は、新たに北海道と岡山、広島両県に発令されることになった。
 政府は当初、まん延防止等重点措置にとどめる方針だったが、14日の専門家の意見を踏まえ、急きょ踏み込んだ。私権制限を伴う政府方針が決定直前に覆るのは前代未聞だ。政権内には、その迷走ぶりに「国民の信頼を失う」と危機感が広がっている。
(後略)
 時事通信 5/14(金) 20:34

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「方針転換」「信頼が」。

 彼らは今まで「専門家の意見を聞け!」と叫んでいたのではなかったか。
 それが専門家の意見を取り入れて方針を転換したら「信頼が損なわれる」。
 いったいなにを言っているのだろう。なにをしても反対のことをいって貶すだけではないか!(怒)

 こんな者たちの煽りに乗せられて、

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 内閣支持32.2%、発足後最低 コロナ対応評価せず64% 時事世論調査

 時事通信が7~10日に実施した5月の世論調査で、菅内閣の支持率は前月比4.4ポイント減の32.2%、不支持率は6.9ポイント増の44.6%となった。
 支持率は政権発足後最低で、不支持率は最も高かった。不支持率が支持率を上回るのは5カ月連続。
 政府は7日に発令中の緊急事態宣言を延長し、対象に愛知、福岡両県を追加することなどを決定。新型コロナウイルスの感染収束のめどが立たず、支持率低下に影響したとみられる。菅内閣のこれまでの最低支持率は、首都圏1都3県への緊急事態宣言直後に行われた1月調査の34.2%。
 新型コロナウイルス感染拡大をめぐる政府対応について、「評価しない」は前月比11.6ポイント増の64.6%。「評価する」は同8.9ポイント減の17.6%で、「どちらとも言えない・分からない」は17.8%だった。
 新型コロナウイルスワクチンの接種が米国などの先進国と比べて遅れていることについて聞いたところ、「大いに不満だ」(39.5%)と「多少不満だ」(34.9%)が合わせて7割を超えた。「あまり不満ではない」は18.4%、「全く不満ではない」は5.2%、「分からない」は2.0%だった。
(中略)
 調査は全国の18歳以上の男女2000人を対象に個別面接方式で実施。有効回収率は65.3%。 
 時事通信 5/14(金) 17:29

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「不支持だ」「コロナ対策はだめだ」などとやっていると、その「ダメだ」がそのまま自分たちに返ってくるだけ

 何度でも書こう。感染防止対策の主役は政府でも法律でもない、我々個人個人なのだ


 おまけ。

「とにかく菅の印象を悪くしたい」ばかりを考えているマスメディアは、会見でもその一部を切り取って、

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 菅首相、答えに窮し助け舟求める 「今が大事な時期」繰り返す

「今が感染を食い止める大事な時期」。菅義偉首相は14日に首相官邸で開かれた記者会見で、これまで同様、新型コロナウイルス対応の緊急事態宣言の意義を繰り返し訴えた。当初予定を変更し対象地域を拡大した理由など答えに窮する場面になると、政府の基本的対処方針分科会の尾身茂議長に助け舟を求めた。
 菅首相は、宣言の効果について「大阪では新規感染者が減少している」と強調。「ワクチン接種は命を守る切り札」「安心安全な五輪の実現は可能だ」とも述べ、国民には感染対策への協力を求めた。
 共同通信 5/14(金) 21:21

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「オロオロする菅」を演出しているが、医師でも研究者でもない総理よりも、専門家に緊急事態宣言拡大の理由を説明してもらった方が「中身のある話」ができるのは当たり前ではないか。
 政治家はその話をしてもらった上で「そういうことなので、私が決断した」といってもらえればいい。まさに総理はそういう態度をとっている。
 いったい何が問題なのだろう。

 まったく。この「とにかく貶す」が身に染みついている者は、

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 「暮令朝改だ」3道県、急きょの宣言追加に安住氏が批判

 新型コロナウイルス対応の特別措置法に基づく緊急事態宣言の対象地域に北海道、岡山、広島の3道県が急きょ加わることについて、立憲民主党の安住淳国会対策委員長は14日、「朝令暮改ならぬ『暮令朝改』だ。こういうことをやっていると国民から不信感を招く」と政府を批判した。

 立憲、共産、国民民主3党の国対委員長での会談後、記者団の取材に応じた。安住氏は「毎週金曜日は、緊急事態、まん延防止等重点措置を指定する日になっている。逐次増やしており、戦術的には大変な失敗だ」と指摘した。
 14日宣言対象地域に加わった北海道については、菅義偉首相が13日夜に「まん延防止措置を適用されたばかりだ」として宣言の適用を見送る考えを示していた。安住氏は「いかに総理の話が軽々しいかということだ。政権運営の信頼そのものが崩れる」と強調。
 安住氏はまた、首相が議院運営委員会への出席や説明を拒み続けていることもあり、日光東照宮の彫刻「見ざる・言わざる・聞かざる」を念頭に「出たくない、来たくない、話したくない。(首相は)どこかの神社に祭られているお猿さんみたいだ」と批判した。(北見英城)
 朝日新聞デジタル 5/14(金) 11:58


 首相は「どこかの神社のお猿さん」 立民・安住氏、日光の三猿なぞらえ批判

 立憲民主党の安住淳国対委員長は14日、新型コロナウイルス感染が拡大している北海道、岡山県、広島県への緊急事態宣言発令などに関し、政府による説明の場である同日の衆参両院の議院運営委員会に菅義偉首相が出席しないことを「国民に説明する責任を放棄している」と批判した。国会内で記者団に語った。
 さらに「『(国会に)出たくない・来たくない・話したくない』。どこかの神社に祀られているお猿さんみたいだ」と主張。首相の姿勢を「見ざる・言わざる・聞かざる」で知られる日光東照宮(栃木県)の彫刻「三猿」になぞらえて批判した。
 政府は13日夜まで北海道への宣言適用を見送る方針だったが、14日朝に一転して適用を決定。安住氏は「政権運営の信頼が崩れる」と苦言を呈した。
 産経新聞 5/14(金) 14:50

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 言葉をひっくり返してなにか「理知的な批判をしている」気になるばかりか、(2011/01/27の記事、未来への障害)で書いた韓国サッカー選手のような人を「ヘイト」する発言を平気で行う。
 昨日取り上げたオリンピック選手を軽んじる蓮舫議員といい、選手や関係者を「バイ菌」扱いした枝野代表といい、どうしてこういう者たちはナチュラルに差別意識をむき出しにしてくれるのだろう。
 こんな人間たちがなにかあると「差別差別」と日本国や日本人を攻撃するのだから、なんとも呆れた話である。


 本日の防御。

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 武田信玄ゆかりの城から堀跡を発見 日本唯一の「穴城」


(写真、朝日新聞デジタルより。小諸城跡の発掘調査で見つかった戦国時代の堀跡=2021年5月11日午前10時15分、小諸市、滝沢隆史氏撮影)

 日本唯一の穴城で、戦国武将の武田信玄が原型を築いたとされる小諸城(長野県小諸市)で、戦国時代の堀跡が見つかった。戦国時代の小諸城は絵図などに残されていない。発掘調査を進める同市教育委員会は「当時の小諸城の姿を知るための重要な手がかりになる史料」としている。
 市教委が11日に発表した。小諸城は城郭が城下町よりも低い日本で唯一の「穴城」とされる。現在の小諸城の姿は1600年ごろに城主の仙石秀久が大改修したもので、大手門(国重要文化財)などが現存する。いまも残る天守台には3層の天守閣があったが、落雷で焼失。明治時代の廃藩置県で廃城となった後、「懐古園」として公園に生まれ変わった。
 発見された堀跡は現在の本丸の東側で、市動物園のある場所。堀は幅約3メートル、深さは約1メートル。台形の形状などから、戦国時代のもので間違いがないという。江戸時代の小諸城の絵図には今回の堀の描写がなく、米蔵などがあった。江戸時代には埋め戻された可能性が高いという。

 堀を築造した城主や目的などは不明。堀の底からは中国銭や陶磁器のかけらなどが多数出土した。市教委文化財・生涯学習課の高橋陽一さんは「現在の小諸城は自然の谷の地形を堀として利用しているのが特徴だが、戦国時代には人工的な堀で城郭を設計していたことがよくわかる。これまで知られていなかった小諸城の一端が垣間見える」と話す。
 今回の調査は動物園の再整備に伴う発掘で、堀跡は埋め戻して現地保存する。今後は専門家らの助言を得ながら検証を進める。コロナ禍のため、市民や観光客向けの現地説明会は予定していない。(滝沢隆史)
 朝日新聞デジタル 5/13(木) 16:00

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「穴城」というのは変わっているな。
「戦においては高みは強み」というのが合戦のセオリーで、それにこだわるあまり蜀の馬謖は山の上に人を張ったことを咎められ、首を斬られたほどなのに。

 まだ大砲が珍しい時代だったから、そういう構造でも守れていたのだろうか。
 それとも、「城下町自体が城」にでもなっていたのかなぁ。西洋の城郭都市のように。

「城を持たなかった」という通説とは逆に、実は優れた築城技術を持っていたことが分かってきた武田信玄が関わっているから、なにか秘密がありそうだ。