その演技レッスンに副作用は無いか? | 演技の悩み解決ブログ スタニスラフスキーの孫弟子が演技力向上メソッドの真髄を大阪よりお届けします。         

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スタニスラフスキーの孫弟子アクティングコーチ田中てつが演技の悩みを解決するブログです。

先日は私の誕生日だった。

 

教え子たちより、大好きなワインや、お祝いメッセージが沢山届き、大変嬉しい一日だった。

 

お陰様で休日以外は酒を断とうと思い立った矢先だったが早速しこたま酔わせて頂きました(-_-;)

 

しかし、なによりも嬉しいお祝いだったのは…

 

スランプから立ち直ったという女優さんからのお礼の言葉だった。

 

ナイーブな内容なので本人が特定できないよう一部抜粋…。

※本人の了承を得ています。

 

 

…私は自分の才能を疑い、女優をやめようとまで考えていた時に先生と出会いました。そして、先生とのこの数か月のレッスンを通して悟ったことがあります。それは…

 

私が苦しんでいたのは私に才能が無いからではなく、「私の才能を活かし、役を生きるために必要なことが整理しきれていなかっただけ」なのだということでした。

今では再び演技を心から楽しめるようになっています。

助けて頂き本当に感謝しております。

このような話をしたことはありませんでしたが、先生のお誕生日ですので改めて感謝の気持ちをお伝えします…

 

 

…普段の彼女はいつも明るく周囲を楽しませてくれる人だったのでとても意外だった。

 

話題の映画に出演しあちらこちらで演技力を高く評価されている彼女でさえそうなのだとしたら、自分の演技に疑いを感じているが、それをどう払拭すれば良いか分からないまま悩んでいる俳優さんはまだまだ多いのだろうと改めて思う。

 

【迷える俳優達の諸症状】

 

私がこれまでに相談を受けた大勢の俳優達。誰一人として努力していない人など居なかった。

 

誰もがそこから脱却しようと頑張っていた。

 

しかし、残念ながら悩みを克服しようと取り組んだその訓練があだになっていると思わざるを得ない人が実に多かった…あなたにも覚えはないだろうか?

 

◎ 感情開放に時間をかけた

 

 ⇒ どの役をしても感情を爆発させること自体が目的になってしまいがち。演技を楽しめず演技を修行のように感じてしまう。苦しい…。特にトレーニングが嫌で嫌でしょうがない。これを追求していく先に本当に素晴らしい俳優になれている自分がいるのだろうか?

 

◎ 即興演劇に取り組んだ 

 

⇒ 即興をうまくまとめる力を身に着けてしまい、なぜか展開が型にはまりがち。また、役の人生を生きるというよりも、「常に面白いアイデアを考える人」になりさがってしまう。リアリズム演技に望まれる「即興性」と「即興演劇」には別の側面があるように思う。

 

◎ リラクゼーションを習得した

 

 ⇒ 日常の自分のように舞台に立てれば感情が動くと信じていた。究極のリラックスは奇跡さえ生むと思っていたが特に神秘的なことは何も起きなかった。

 

◎ 個人化に一生懸命取り組んだ 

 

⇒ 自分とは別の様々な人生を経験したくて俳優を始めたのにいつも「自分の実人生」についてばかり考えている。また、どの役を演じていても「結局、内側は自分」になってしまい芝居が楽しくなくなってきた。これって本当に有効なアプローチなのだろうか?

 

【用法用量を守らなければ】

 

どのトレーニングも、リアリズム演技を成り立たせる要素の一部を伸ばすために考案されたもので有効活用できれば素晴らしいはずなのだが、なぜか、

 

「これさえできれば全て上手く行く」

「これが出来なければ次へ行けない」

 

と思いこんで取り組んだための結果であるように見える。

しかし、薬は用法用量を守らなければならない。

 

あるいは効果が出なければ使用を中止しなければならない。

 

ところが、その判断をするには「健康な状態とはどんな状態か?」

が分かっていなければ非常に難しい。

 

つまり、自分の目指す、あるいは観客に響くリアルな演技とはどのような原理原則で成立しているのか?

 

何が基礎なのか?

どこまで必要なのか?

実践ではどう生かすのか?

 

これを頭だけでなく、身体でも納得している必要があるのだ。

 

もちろん、経験を積みこれらを自然に習得される俳優さん達は大勢いる。あるいは、全く勉強せずとも天才的に神髄を掴んでいる人もいる。

 

しかし、先人たちの知恵を借りることで、

限られた時間とエネルギーで効果的に準備し、

失敗からも成功からも学び成長し続け、

仲間と相乗効果を発揮し、

後世により良きモノを遺すにはどうしても原理原則とそれを語る共通言語が必要となってくる。

 

それがあらゆるリアリズム演技メソッドの根幹スタニスラフスキーシステムだ。

 

その神髄ををわずか二日間で頭と心と身体で納得するワークショップが来週開催される。

 

参加者に質問を頂き、それらの疑問を頭と身体で解決するためにメニューが構成されるというカスタマイズワークショップだ。名付けて…

 

あらゆるリアリズム演技メソッドの根幹スタニスラフスキーシステムを頭と身体で完全に納得することであなたの演技の疑問を解決するワークショップ@東京

(※3月末にコロナ感染予防の観点から中止が決定しました。参加予定の皆様大変申し訳ございませんでした。)

 

このワークショップは皆さんから頂く「質問」から始まる。

 

事前準備

 

①演技に対する疑問を頂く

②その疑問に答えるためのメニューを構成する

 

ワークショップ当日

 

③初日 参加者全員の質問、疑問を共有する

④基礎訓練+座学で疑問の解決を頭だけでなく身体で納得する

 

⑤2日目 シナリオを使って原理原則を実践に活かす体験をする

⑥疑問が全て解決したか確認しあって終了する

 

ワークショップ終了後

 

⑦約1週間後、その後新たな疑問が出なかったか確認するアフターフォローのためのオンラインレッスンをzoomで実施

 

という完全に参加者各個人に合わせたカスタマイズワークショップで、分かったつもりで終わらせません。

 

分かったつもりがいずれ副作用を引き起こしかねないからです。

 

なによりも怖い副作用は演技が上手にならないことでも、あるいは下手になってしまうことでもなく、「演技が楽しめなくなる」ということです。

 

演技の楽しみを味わい尽くし、俳優を名乗る自信と誇りとを取り戻してほしいと想い開催されます。

 

まだ若干名受け付けておりますので、ご都合のつく方で、今後の俳優生活の確固たる指針を得たいという方は是非参加を検討してみてください。

 

※演技歴概ね3年以上の経験者が対象です

※見学は既に満席です

 

【基礎から公演までスタニスラフスキーシステムで】

 

また、スタニスラフスキーシステムにのっとり、リアリズム演技の基礎から本格的な公演までを約半年で目指す公演クラスはかなり本格的な演技力が身につくと参加者からもお客様からも評判です。

 

こちらは大阪スタジオのみで開催ですが、5期、6期、7期といずれも東京からこちらへ短期滞在されてまで参加してくださる方もいらっしゃいました。

 

下記クラスも開始延期を経て中止となりました。参加予定の皆様大変申し訳ございませんでした)

 

【第8期公演クラス生募集中 2020年4月開講】

 

4月開講の公演クラスに興味をお持ちの方はコチラからどうぞ