「あ!ここっ!さっき言ってたお店だよ」

パッと組んでいる腕を離した。

「へー!ここか!俺はよくこっち行くなぁ」

「ここ~?そうなんだ♪」


「…。」

外した手をどうしたらいいか分からなくなった…


「行くよ」

アツシから手を繋いでくれた。

「!ちょっと!
なんか手がすごくがさがさだよ?(笑)
乾燥?」


「いや、中学の時に掌ケガしてから再生しなくて、がさがさなんだよー」

「そんな事があるの!痛くない?」


「うん、痛くないよ」


「イルミネーションきれいだね」

アツシがツリーの前で足を止めた。

ツリーの前で手を繋いでアツシといると、
すべてがキラキラして見えた。

キラキラの中の私たちは絵に描いたみたいな二人だと思った。


アツシがわざとロマンチックに演出した気がするけど、心がほんわりした。

「よし、行こうか」

「うん!お腹いっぱい」

「ありがとうございました。またお待ちしております。」


「あれ目?お会計、終わっていたの?いくら払ったら良い?」

「ん、女の子に払わせようなんて思わないよー☆
次はとっておきの所に行くよ!ちょっと遠いけど…歩ける?」


と少し前を歩くアツシ。

優しくて、とても素敵にみえた。


外は本当に寒かった。

「ごちそうさま!

寒いけど歩けるよ♪」


とアツシの腕にくっついた。


「なっ!なんか!腕組まれるのっていいね!!」

急に早口になるアツシ。
恥ずかしかったから
聞こえないフリをした。

「~♪♪
あれってツリーかなーなんだろ~」

「てか聞いてないし!」

「ん?」


「いや、なんでもないにひひ

似た者同士だと思った。

少し計算高い所とか、ちょっと軽くみられる所とか、

アツシなら好きになれると思ったんだ。


アツシは

サチコはどんな人が好きなの?

いつから彼氏いないの?

俺は若いお父さんに憧れるんだ~

結婚式って一生に一度じゃん
彼女と沢山思い出作って沢山写真に残したい

と、私の事と自分の恋愛感をずっと話していた。


明るくて
優しくて
おもしろくて

そして自信家で

素直になんでも話すアツシに私はどんどん惹きこまれていった。



アツシといると
楽しかった。