田代 Yukio のカイロス便り -9ページ目

■欲望

小池 真理子
欲望
■200年4月1日発行 700円

■面白度:  ★★★★★

現在ロードショー公開中の映画「欲望」を観て興味を惹かれたので、原作をさっそく読みました。

小池真理子さんの作品を読むのはこれが最初。

いやあ、濃密な描写、食事にたとえたらこってりしたステーキを味わうようなもの。

軽く電車の中では読めないような、そんな読む方にも構えを要求するような文体です。

「性的不能」という刺激的なキャッチコピーに抵抗を感じて表紙をめくるのがおっくうだったが、

中身は全然違う。

角度を変えた、いわゆる「純愛文学」です。

■対岸の彼女

角田 光代
対岸の彼女

■2004年11月10日発行

■文芸春秋・刊   ■定価:1600円


■面白度: ★★★

直木賞受賞作品である。

読書会の課題図書ということで読んでみた。

読んでいてつっかかる所もなく、すーっと読み終わってしまった。

物足りなさしか残らない。

直木賞作品とは、この程度の出来栄えなのか?

■二十四の瞳

バップ
終戦60年特別ドラマ 二十四の瞳

■松竹110周年祭記念上映 シネスイッチ銀座にて

■1954年制作 木下恵介監督 高峰秀子主演


■面白度: ★★★★★

今回観て改めて気づいたのは、学校を舞台にした反戦映画だということ。

しょっちゅう音楽が挿入され、しょっちゅう登場人物が歌を歌っている。

ミュージカルだ。

最近の泣かせのドラマ真っ青の51年前の泣ける映画です。