隣町のスーパーに
家族で買い物に行った
親が今の自分と同じ年の頃だ
スーパーで年末の福引抽選券をもらい
抽選会場で妹が挑戦
みごと3等があたった
商店街のアーケードの下を帰る途中に
放送で3等当選と妹の名前が流れた
思わず家族で顔を見合わせ
笑った
商店街の二階にある小さなラーメン屋で
食べながら見たテレビドラマ
「西遊記」が忘れられない
そんな思い出の商店街も
町の大通りが変更され
今はあるのかないのかわからない
小さな町には耳鼻科がなく
毎週土曜日に隣の町までバ スで20分
だけど小さな僕には楽しみがあった
一緒に行く友達がいた
病院の帰りにその町のゲーセンへ直行
小さな町でも最新ゲームが早く入る
雑誌の漫画で事前にゲームをチェックして
最新ゲームにいざ挑戦だ
時間があればもう一軒
そこはホテルのロビーに置かれたゲーム機
そこでも点数を競い盛り上がる
静かに熱く時間が流れた
まだファミコンの無い時代
小さな僕の放課後の小さな楽しみ
小さな僕には十分な世界
毎週土曜日に隣の町までバ スで20分
だけど小さな僕には楽しみがあった
一緒に行く友達がいた
病院の帰りにその町のゲーセンへ直行
小さな町でも最新ゲームが早く入る
雑誌の漫画で事前にゲームをチェックして
最新ゲームにいざ挑戦だ
時間があればもう一軒
そこはホテルのロビーに置かれたゲーム機
そこでも点数を競い盛り上がる
静かに熱く時間が流れた
まだファミコンの無い時代
小さな僕の放課後の小さな楽しみ
小さな僕には十分な世界
田舎の小学校に通ってた頃
小学校の体育館の前に住んでいた
まだ土曜が休日で無く
日曜だけが休日だったそんな昔
休日の遅い朝は
体育館の屋根の上から射しこむ光と
体育館でボールが跳ねるかすかな音が
目覚まし替わりだった
寝ぼけまなこで
光に照らされた部屋の中や
窓から少しだけ見える青空を眺めていると
目が覚めてくる
そうして小さな僕の日曜は始まって
そうして月日を重ねていた
小学校の体育館の前に住んでいた
まだ土曜が休日で無く
日曜だけが休日だったそんな昔
休日の遅い朝は
体育館の屋根の上から射しこむ光と
体育館でボールが跳ねるかすかな音が
目覚まし替わりだった
寝ぼけまなこで
光に照らされた部屋の中や
窓から少しだけ見える青空を眺めていると
目が覚めてくる
そうして小さな僕の日曜は始まって
そうして月日を重ねていた
まだ幼い頃
小さな田舎の村に親戚が集まった
俺は妹といとこの兄弟を連れて
夜の道を歩いた
道の両側は田んぼ
少ない街灯の明かりを頼りに
海のそばの広場を目指した
そこまで行けば店の灯りで明るくなる
あたりはカエルの声が鳴り響き
空には夏の星座が
一面にまたたいていたことだろう
だが小さな探検隊にそんなことは関係なく
ただ無事に暗闇を抜けること
それだけしか考えられない
それだけが
その瞬間瞬間が
全てだった
小さな田舎の村に親戚が集まった
俺は妹といとこの兄弟を連れて
夜の道を歩いた
道の両側は田んぼ
少ない街灯の明かりを頼りに
海のそばの広場を目指した
そこまで行けば店の灯りで明るくなる
あたりはカエルの声が鳴り響き
空には夏の星座が
一面にまたたいていたことだろう
だが小さな探検隊にそんなことは関係なく
ただ無事に暗闇を抜けること
それだけしか考えられない
それだけが
その瞬間瞬間が
全てだった
夏の海に癒しを求めて
季節を待って故郷に向かい
砂浜へと歩いた
砂の上にすわり
水平線の先に浮かぶ島影を見つめた
ゆっくり物思いに浸ろうと思ったのに
真っ白になり何も考えられず
ただ時間だけが過ぎた
太陽が夕日になり
夕日が水平線に近づく
何のためにここまで来て
何を楽しみにしていたのか
わからないまま立ち上がり
ため息をひとつ置いて
夕日を背に砂浜を後にした
季節を待って故郷に向かい
砂浜へと歩いた
砂の上にすわり
水平線の先に浮かぶ島影を見つめた
ゆっくり物思いに浸ろうと思ったのに
真っ白になり何も考えられず
ただ時間だけが過ぎた
太陽が夕日になり
夕日が水平線に近づく
何のためにここまで来て
何を楽しみにしていたのか
わからないまま立ち上がり
ため息をひとつ置いて
夕日を背に砂浜を後にした
小さな田舎町からさらに田舎の村
週末にバスでよく遊びに行った
海へと続くコンクリートの狭い道を
小さな谷を越えて進んでゆく
道の両脇には家々が立ち並び
谷の底に小さな古い家があった
名前も知らない友達の家だった
そこでごちそうになったご飯には
魔法のふりかけがかかっていたのか
今でもその味を忘れられない
今はもう誰も住んでいないその家
魔法の国に行ったのか な・・・
谷を越え丘に上がると
そこには一面舗装された白い広場
広場の下はなだらかに広がる岩場の海だ
広場では毎夜盆踊り大会が催され
夏は観光客でにぎわった
今では踊る人影は無く
幻のように消え去った
全ては夢の跡のよう
週末にバスでよく遊びに行った
海へと続くコンクリートの狭い道を
小さな谷を越えて進んでゆく
道の両脇には家々が立ち並び
谷の底に小さな古い家があった
名前も知らない友達の家だった
そこでごちそうになったご飯には
魔法のふりかけがかかっていたのか
今でもその味を忘れられない
今はもう誰も住んでいないその家
魔法の国に行ったのか な・・・
谷を越え丘に上がると
そこには一面舗装された白い広場
広場の下はなだらかに広がる岩場の海だ
広場では毎夜盆踊り大会が催され
夏は観光客でにぎわった
今では踊る人影は無く
幻のように消え去った
全ては夢の跡のよう
東京の喧騒から抜け出し
待ちに待って帰省した夏の夜
二家族分五人の子供たちを連れ
夜道をコンビニまで向かった
住宅街の比較的広い道
薄暗い街灯の照らす狭い歩道を
五人の子供たちが一列になって進んだ
最後尾で見守る俺は
ちょっとした探検気分
街灯の少ない道では
暗闇の中に浮かぶ自動販売機の光が
妙に幻想的だった
短い探検はあっという間に目的地到着
帰りは別の道でばらけて帰った
たったそれだけの
たわいのない出来事だったが
子供たちは大きくなり
それ以来そんなこともしなくなった
たわいのないある夏の夜が
今では貴重な思い出だ
待ちに待って帰省した夏の夜
二家族分五人の子供たちを連れ
夜道をコンビニまで向かった
住宅街の比較的広い道
薄暗い街灯の照らす狭い歩道を
五人の子供たちが一列になって進んだ
最後尾で見守る俺は
ちょっとした探検気分
街灯の少ない道では
暗闇の中に浮かぶ自動販売機の光が
妙に幻想的だった
短い探検はあっという間に目的地到着
帰りは別の道でばらけて帰った
たったそれだけの
たわいのない出来事だったが
子供たちは大きくなり
それ以来そんなこともしなくなった
たわいのないある夏の夜が
今では貴重な思い出だ
小さな田舎町の雪の夜
車はめったに通らない
家の前の山へと続く坂道
街灯の下を
小さなプラスチックの青いスキー板で
滑った
楽しい
滑り放題だ
夕飯まで
寒さに耐え切れなくなるまで
何度も何度も滑った
そんなことをただ繰り返した夜があった
そんなことにただ夢中になれた夜があった
車はめったに通らない
家の前の山へと続く坂道
街灯の下を
小さなプラスチックの青いスキー板で
滑った
楽しい
滑り放題だ
夕飯まで
寒さに耐え切れなくなるまで
何度も何度も滑った
そんなことをただ繰り返した夜があった
そんなことにただ夢中になれた夜があった
雪国の田舎町のクリスマス・イブ
父が持って帰 ってきた天然のツリー
たった一度だけだったけど
今も忘れられない夜
たくさんの電球と飾りで彩られたツリー
一晩中輝いていた
サンタはいないと思っていたが
鈴の音が聞こえてきそうな
そんな不思議な夜だった
父が持って帰 ってきた天然のツリー
たった一度だけだったけど
今も忘れられない夜
たくさんの電球と飾りで彩られたツリー
一晩中輝いていた
サンタはいないと思っていたが
鈴の音が聞こえてきそうな
そんな不思議な夜だった
静寂に包まれた小さな田舎町の
透き通るような夜
眠れないベッドの上に
トットットットット・・・という小さな音が
運ばれてくる
沖合の漁船の音と教えられたその音を
古い木造の二階の部屋で
天井の模様を見つめながら聞いていた
今は廃れたその田舎町
もう漁船は出ていないそうだ
もう二度と聞けなくなったその音が
今もまだ心の中で響いている
透き通るような夜
眠れないベッドの上に
トットットットット・・・という小さな音が
運ばれてくる
沖合の漁船の音と教えられたその音を
古い木造の二階の部屋で
天井の模様を見つめながら聞いていた
今は廃れたその田舎町
もう漁船は出ていないそうだ
もう二度と聞けなくなったその音が
今もまだ心の中で響いている