星降る夜の浜辺でのひとりごと -12ページ目

星降る夜の浜辺でのひとりごと

うつ病患者かわ本音をそのまま詩にぶつけて叫びます。
幻想的なノスタルジジアを求めた詩を書くことも・・。

小さな山の中に畑があった
畑の脇の農道に
止めた軽トラの荷台の上で寝転んで
空を見上げた
周りを森に囲まれて
その中にポッカリと開いた青い空
ただじっと眺めていた
畑から祖母達の声が聞こえ
ゆっくり流れる時間と雲
そんな時間がいつまでも続くことを
幼い僕は疑わなかった
それが当たり前だと信じていた
あの時間とあの空は
どこに行ってしまったんだろう
学生服を着てまだ2年目の春
小さな田舎町から
その街に引っ越してきた
切り開かれたばかりの住宅街
新築の住宅が建ち並び
白く輝いて見えた
生まれて間もない街に
自分自身も生まれ変われるような気がした
まだ木の香りがする自分の部屋の窓からの景色に
春風とともに散歩した景色に
そして無限に広がる青空にも
輝きを感じ可能性を感じた自分がいた
白く輝く街に
確かに僕はいた