漁船の音静寂に包まれた小さな田舎町の 透き通るような夜 眠れないベッドの上に トットットットット・・・という小さな音が 運ばれてくる 沖合の漁船の音と教えられたその音を 古い木造の二階の部屋で 天井の模様を見つめながら聞いていた 今は廃れたその田舎町 もう漁船は出ていないそうだ もう二度と聞けなくなったその音が 今もまだ心の中で響いている