本日は
出産日翌日のお話になります
赤ちゃんとご対面しました
《ご注意ください》
本日も
前回の続きで
13トリソミーを
人工死産したお話を
書いております
不愉快に感じる方も
いらっしゃるかと思います
そして
楽しい話でもありません
ご了承頂ける方のみ
先へとお進みくださいませ...
前回までのお話はコチラです
出産を終え
泣きながら
眠りにつきました...
翌朝
様子を見に来てくださった看護師さんは
わたしの腫れた目をみて
少し驚いていました
でも、気を遣ってか
とくに何も言いませんでした。
命の誕生の現場に立ち会いたくて
産科の看護師や助産師になる方は
多いと思います
しかし
この様な形で
終わってしまう命とも
向き合わなくてはいけない...
申し訳ないような
何とも言えない気持ちになってしまいました
出産の翌日は
お互いの両親が
代わる代わる様子を見に来てくれて
気を紛らわせることが
できました
そして、その夜
夫と二人で
赤ちゃんの亡骸と
対面します
「小っちゃい...」
「ごめんね」
そんな言葉しか
見つかりませんでした
急遽
母親に買ってきてもらった
新生児用の服を着せて
小さな棺の中にいれました
寂しくないように
お花とおもちゃを持たせて...
今思うと
新生児用の服をどういう気持ちで買ったのか...
お店の人も、当然
「おめでとうございます~お孫さんですか」
と聞くと思います
その中で
買わせたのは
申し訳なかった気がしました
本当に最後の写真を撮って
お別れをして
葬儀会社の方に
託しました。
翌朝、9時頃
「無事火葬が終わりました」
という報告をうけました
赤ちゃんは灰になって
煙になって
この世界に広がっていった...
と思いました。
この世界に広がっていって
世界そのものになったのだ
とも思いました。
目には見えないけれど
目を閉じれば分かる
命をわけあって共に生きた...
わたしは昔から
科学で証明できないことは
信じていませんでした
人間も遺伝子の乗り物でしかない
と思っていました
でもそんな価値観なんて
どうでも良くて
目に見えないけれど
たしかにここにいる...
そう思いました。
遺骨を抱きながら退院して...
今まで生きてきた世界が
全く違って見えました
今までと同じ世界に生きているはずなのに...
それは、まるで
とても薄いガラス板に
自分が閉じ込められているようで
手を伸ばしたら
そのガラスがパリンと割れてしまうような
そんな世界に閉じ込められたような感覚でした
その後、
退院してからは
起き上がる気力もなく
ずっと天井ばかり
見つめていました...
長くなってしまいましたので
次回へと続けさせて下さい