今回は
13トリソミー赤ちゃんを
人工死産する為に
入院するお話になります
《ご注意ください》
本日も
前回の続きで
13トリソミーを
人工死産するお話を
書いております
不愉快に感じる方も
いらっしゃるかと思います
そして
楽しい話でもありません
ご了承頂ける方のみ
先へとお進みくださいませ...
前回までのお話はこちらです
出産する産院も決まり
ほぼ眠れないまま
次の日を迎えました...
夫が仕事を休み
付き添ってくれました
電車を乗り継ぎ
出産する産院へ...
到着してすぐに
子宮口を開ける処置が
始まりました
処置自体は
なんとか我慢できる痛みに
思えました
そして
1週間入院する病室に案内され
陣痛を起こす飲み薬を
渡されました
これを飲んだら、全てが終わる...
豆粒ほどの
とても小さな薬なのに
飲むことが
とても恐ろしくて
手が震えました...
しかし、私には
飲む
という選択肢しか
残されていない
と思い
思い切って
その薬を飲みこみました...
全て終わるんだ...
飲み込んだ後
涙が止まりませんでした。
赤ちゃんと過ごした
色々な思い出が
浮かびました
切迫流産になって祈ったこと
ずーっと安静にしていたこと
安産の祈願をしたこと
診断の為に、たくさんの病院をはしごしたこと
全て無駄で
どれも消えていくのだと
思いました...
その後、診察室に通され
子宮口を開ける器具を
何回か入れました
その途中で
破水していまい
先生から
「陣痛が早めに来るでしょう」
といわれました。
先生の予想通り
真夜中に陣痛がきました
骨盤が開く痛み
初めての
何とも言い難い痛み...
生理痛を最大限に痛くしたような
そんな痛みでした
でも
当然の報いだ
と思いました
生きている命を終わらせる
という選択をした
わたしが受ける当然の罰なのだ
痛みで意識が遠のきつつも
そう思いました
しかし、なぜか
陣痛が途中止まってしまったようで
気づいたら朝を迎えていました
翌日、
「部屋を移動しましょう」
と言われ
出産待機のための部屋へ
通されました。
そこで無痛分娩の為の
麻酔の準備をし
分娩室に向かいます
色々な管に繋がれ
看護師さんや先生が
代わる代わる様子を
見に来てくださいました。
出産の手順というものを
全く知らなかったわたしですが
いよいよ出産が近づいている
ということが分かりました
先生が
と質問されたので、
わたしは
眠いです...
と答え...
そのまま眠ってしまいました
ピーン
ピーン
ピピーン
というバイタルチェックの電子音で
目が覚めました
なにやら
看護師さんがドタバタしています
状況が理解出来なかったのですが
どうやら、全て終わったようでした。
わたしは、出産の時
意識がある状態で
赤ちゃんを産むのだと
思っていました
しかし
辛い記憶を残さない為
全身麻酔だったようです
もちろん
事前に説明されたと思いますし
HPにも載っていました
わたしがテンパっていただけで
勘違いしていたのです
ですので
意識が戻って
まず、
これから出産?
と一瞬、思ってしまい
状況を理解するのに
しばらく時間が必要でした。
バイタルチェックのため
看護師さんが来て下さり
そのやり取りから
終わったのだと
朧気ながら理解できました
朝から準備をして
出産が終わった頃には
深夜になっていました
真っ暗な病室に
1人戻され...
その時、自分の状況が
初めてはっきりと理解できました。
その瞬間
今まで我慢してきた色々な感情が
溢れだしてきました
初めての妊娠...
嬉しかったこと
楽しみにしていたこと
不安だったこと
未来は明るいと信じていたこと
でも違ったこと
産まれてくる命を
みんなでお祝いしたかったこと
なんで
なんで
わたしだけ
こんな辛い目に...
あんなにも
激しい感情に
自分が揺さぶられたのは
初めてでした
長くなってしまいましたので
次回へと続けさせて下さい