4月9日アムステルダムへ | Staretsのブログ

Staretsのブログ

ブログの説明を入力します。

4月9日

早朝4時半時頃に起床。メールのチェック、家族とのskypeでのコミュニケーション、パッキングのし直し、6時半に軽く朝食を食べ、8時40分の飛行機に。London City Airportだが、出発前1時間に到着し、荷物受付の窓口が混んでいたためにぎりぎりの搭乗となった。遅くとも1時間半前に並ばなくてはならないと思う。

アムステルダム到着。意外に英語の案内表示が少なくて戸惑う。オランダ語は類推すらできない。けっこう迷いながらも、ペイガニズム研究で知られているマイケル・ヨーク宅に到着。他にも彼の知り合いの新婚の夫婦と彼の友人が滞在し、まるで個人経営の宿のような状態になっている。古い建物とシンプルでモダンなセンスとアンティークな小物が見事に調和した素晴らしい住宅だ。

彼の家はアムステルダムの中心にある。周囲を散歩しながら、ペイガニズムについての議論もできた。ヨーク氏は、著書のなかで日本の神道についても取り上げており、自然のなかのスピリチュアリティを重視する点でペイガニズムに当たると考えている。

当然あげられる疑問として、「自然」概念そのものが、日本の宗教史で主題化されるのは比較的新しいというものがある。彼との論争は、概念化は新しいかもしれないが、その実践においてはたしかに自然を神聖視する面があるというところで収まった。彼はまたかつての同僚の日本宗教史の専門家から、宗教の一単位としての「神道」という概念は近代的なものだということを聞いていて、それは本当なのかと尋ねてきた。それに対しては、まったくその通りだと答えた。さまざまな宗教をペイガニズムとしてひと括りにすることについて、彼は数知れぬ論争をしてきたのだろうと、想像した。

Starletsのブログ-michael_street

しばらく休憩し、画家でありジャズ・ミュージシャンである彼の友人と、オーガニックレストランへ食事に。乳製品すら使わない、完全なヴィーガン食(菜食主義の中でも卵や乳製品をいっさい食べない主義)を堪能する。そこで食べたのはDream of Aquarius(水瓶座の夢)というプレートだった。「水瓶座」はニューエイジにとっては新しい時代の象徴である。中身はさまざまな野菜の混じったスパイシーなリゾット。ニューエイジの折衷主義を想起させられる。

この日は、朝食はソーセージで肉、昼食はツナのサンドウィッチで魚、そして夕食は菜食ということになる。値段は飲み物やデザートをつけて一人2000円くらいでそれほど高くもない。日本でヴィーガンを実践しようとすると、かえって高くつく。メニューそのものが研究対象として価値あるものに思える。ヨーク氏はチーズを使わないピザを食べ、僕はデザートで豆乳のアイスクリームを食べた。レストランにとっては、メニューは企業秘密なので、菜食主義を研究するとしたら一苦労だろう。

日本ではここ数年でヴェエジタリアン(菜食主義)が急激に浸透しているというのが私の印象である。ダイエットからはいる人、アレルギーからはいる人、ヨーガからはいる人、シルバーバーチからは入る人などが目立つ。西洋ではいつごろからかという私の質問に、ヨーク氏はカウンター・カルチャーと同時期だから60年代後半と答えてくれた。なぜその時期に日本ではそれほど広まらなかったのか、またそもそもなぜ西洋近代で広まったのか。興味深いが、ここで勝手な推測を述べるよりも、西洋ではすでに色々と研究書もでているようなので、後で勉強しようと思う。日本ではそのような研究はまったくないといってよいので、これも豊かな未開拓の領域だ。

Starletsのブログ-dream_of_aquarius

その他、アムステルダムについての雑感、つまり古い町並みの中に、飾り窓(水着をきた女性が通りに面したショーウィンドウで男性客を誘っている)や同性愛やマリファナ(コーヒーショップという名で呼ばれる)がすべて受け入れられているような雰囲気についての雑感は、ここでは書かない。他に言及しているサイトや本はたくさんあるだろうから。

ヨーク氏との会話では、色々な文脈で宗教的な保守派に関する話題が出てきた。保守派から見たニューエイジの非道徳性(これは彼の友人から出された疑問)、ペイガニズムにおけるナショナリズム、世界でもっとも寛容な場所であるオランダでのムスリムへの不寛容などである。