日本を離れイギリスに到着。ターミナルのあるKing's CrossのB&B(ベッド・アンド・ブレックファスト)に移動。
この近辺は宿が高い。日本の相場の1.5倍から2倍はするだろうか。泊まるところは、1泊50ポンド(円高の現時点で7500円程度)で格安だが、狭くて、何かと不便。
翌日はアムステルダムに向かう予定だ。
なのに、なぜわざわざロンドンに泊まるのか。それは、航空券が片道より往復のほうがお得だからである。取りあえず、イギリスまでの往復の航空券を買って、それからオランダまで、という具合にチケットを買ったほうが安いのである。
もともと腰掛けのつもりのロンドン泊だったが、到着したのが早くて、近くにBritish Library(日本の国会図書館のようなもの)があることも分かっていたので、疲れた身体を押して訪問。
後日もロンドンに宿泊する予定だが、そのときに使えるかどうかを判断するためでもある。
入ると誰でも歓迎というムードで観光客も多くいた。しかし、置いてあるビラに、イースター中はとても混むので、閲覧室は本当に必要な人に来てもらいたいと書いてある。大学に所属する人は大学へ、それ以外の人も、他の公立図書館で済むかどうかチェックしてほしいとのこと。
この辺は、日本の国会図書館と同じ事情だ。後日、来るときまでには、ここ以外の公立図書館もチェックしておこう。
閲覧室以外にも、公開展示されている部屋があり、入ってみる。古文書が展示されているのだが、そのなかにAsianというコーナーがあり、日本も中国もインドひと括りにされて、収まっている。素朴に、「全然ちがうのにな」と思いつつ、町をぶらぶらと歩いて、食事に向かう。

ファーストフード以外で探すと、高そうな洋食の店以外で心ひかれるのは、アジア系である。インド料理にするか中華料理にするか迷ったあげく、結局中華料理屋でカレーを食べることにする。安いのと、ヘルシーな人参ジュースに心ひかれた。人参ジュースは、「原液」というか、人参そのものの濃厚な味がして、身体にはよさそう。味も、身体にいいんだと言い聞かせながら飲むと、おいしいような気がする。

中華料理屋のカレーを食べながらふと思ったのが、西洋人から見たら、日本人も韓国人も中国人も区別がつかないのだろうということである。
圧倒的に目立つのはインドっぽい人たちである。書物やネットですでに聞いていたことだが、あらためてその多さに驚いた。
ところで、今「インドっぽい人たち」と呼んだが、彼らもきちんと聞いてみなければ、インド人なのかバングラディッシュ人なのかパキスタン人なのか分からないだろう。
電車のなかでアジア系の小さい子どもを見ると、いっしょにいる両親と比べて顔つきが何となく西洋化されているように見えることが多い。イギリスの初日の印象は、ニューエイジ研究者が言うところの「東洋化」の実体レベルでの進展である。それは、東洋人の西洋化と裏表の現象であるだろう。と同時に、何となく塊としての「アジア」や「東洋」の表象が絡んでくる。複雑だが、興味深い。この印象が今後の1ヶ月を占うものだったりするかもしれない。