少し前の本ですが面白い…「神学から見れば科学は魔術と同じ」など目からうろこのお話が次々と。
さて、日大で資金流用があったのではないか、ということで捜査が進んでいます。
日大附属病院の建替工事にあたり背任行為があったのでは?という容疑です。日大の田中英寿理事長の自宅にも家宅捜索が入った、と。
この既視感はなんだ…と感じすぐ思い出しました。日大アメフト部の危険タックル事件です。監督とコーチの命により故意に相手を負傷させようとした事件でした。いろいろな問題が包含されていて、かなり長い分析記事を当時書きました。
日大アメフト部問題の驚くべき本質 | 帽子のコンサルタント - 札幌で中小企業再生/ワイズコンサルティングのブログ (ameblo.jp)
動画も撮りました。
簡単にまとめると、
1.危険タックルをした選手は会見を開き、「やれと指示されたと感じました。しかししない、という選択肢もあったはずでこれは実行した私の責任です」と明快に説明。
2.コーチと監督は、会見の冒頭で「すいませんでした!」と頭を下げたがそのあとの質問にはしどろもどろ。「え、まだ怒られんの?最初に謝ったじゃん」という運動部ならではの思考がすけすけ。
3.「大変申し訳ございません」とでてきたのは学長。経営責任者ではなく教育の責任者を出したのは筋違い。
4.理事長は「え、オレ、アメフトのルールも知らないもん」(飲みに出たところをメディアにつかまり)
私は、「日大には危機管理学部があるのになにやってる?」と何度も書きました。
今回もそれと同じ構図です。
1.ガバナンス不在。第三者が理事長や理事会の動きをチェックする、ということがないので不正行為に歯止めがかからない。
2.悪い、と思っていないので質問されても「は?」という対応に。
3.したがって、危険タックル問題と同様、今回も危機だと思っていない可能性が高い。
危険タックル問題後、弁護士で構成された第三者委員会は事件を検証し、
「ガバナンスの機能不全を放置し、適切な危機対応をしなかった」
理事長の田中氏を名指しし「説明責任を果たしていない」
と指摘しましたが全く効果がなかった、ということになります。
以前、「スポーツは腐る」という記事を書きましたが…
スポーツは腐る | 帽子のコンサルタント - 札幌で中小企業再生/ワイズコンサルティングのブログ (ameblo.jp)
「教育も腐りやすい」と書かざるを得ません。
企業が不祥事見舞われたときなどの危機管理の反面教師、という位置づけで動向を見極めたいと思います。
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