IBF世界フライ級タイトルマッチ。王者モルティ・ムザラネ(南ア)vs同級14位八重樫 東 (大橋)。12月23日、横浜アリーナ。ヒット&ランでスタートした八重樫選手は、4回から打ち合いに転じた。
第8ラウンド。開始早々に王者の左ボディで動きの止まった挑戦者は大ピンチ。しかし、よくここを凌いだ。
9回、ムザラネのワン・ツーでグラついた八重樫選手は懸命に堪えたが、マリオ・ゴンサレス(ニカラグア)主審は試合をストップ。TKOタイム9回2分54秒。
試合後、健闘をたたえ合う両選手。試合後、八重樫選手は「自分の力不足。チャンピオンが強かった」。試合中何度もタオルを握った大橋会長も、報道陣からの「限界か」の問いに「ちょっとね」。そして、36歳の偉大な激闘王は、「進退について考えないといけない時期かもしれない」と言葉を繋いだ。