村田諒太vsハグラー、レナード!ボブ・アラム | BOXING MASTER first 2006-2023

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輪島功一選手の試合に感動、16歳でプロボクサーを志し、ボクシング一筋45年。ボクシングマスター金元孝男が、最新情報から想い出の名勝負、名選手の軌跡、業界の歴史を伝える。

25日、東京・有明コロシアムでプロデビュー戦に臨むロンドン五輪ミドル級金メダリスト村田諒太(三迫)選手が公式記者会見。「僕のプロとしての歴史の最初の1ページになる。しっかりした試合で勝ちたいと思う」と意気込みを語った。


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会見には村田選手とプロモート契約を結ぶ、米最大手『トップランク』社のボブ・アラム氏も出席。「ムラタは(マービン)ハグラー、(シュガー・レイ)レナード、(トーマス)ハーンズのように必ず歴史に残るボクサーになる」と強い期待を表した。


プロ初戦は東洋太平洋ミドル級王者柴田明雄(ワタナベ)選手との6回戦。村田選手有利の声は大きいが、「簡単にはいかないのでは」の声が多いのも事実。


金メダリストは様々なプレッシャーとも戦うことになるが、期待通りの強さで勝利を飾ることが出来るのか。それとも、柴田選手が意地でプロの洗礼を浴びせるのか。


試合の模様は8月25日、19時からフジTVダイヤモンドグローブ・スペシャル で放映されます。


かつて、シュガー・レイ・レナード(米)に最も近づいた男が日本にいた。奇しくも村田選手の所属する三迫ジムの先輩となる元WBA世界Sウェルター級王者三原 正 (三迫)選手がその人。


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1981年11月7日、米ニューヨーク州ロチェスターへ乗り込み、地元期待、不敗のロッキー・フラット(米)とレナードが返上した世界王座を争い。ダウンを奪い15回判定勝ちの殊勲を上げた三原選手は、アラム氏の目に留まった。


1982年2月2日、東京都体育館。10位の挑戦者デビー・ムーア(米)は三原陣営が勝てると踏んで選んだ相手。プロ8戦のキャリアしかないムーアには、よもや負けなまいというムードで三原選手はV1戦に挑んだ。ファイトマネーは2200万円。


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この時もアラム氏が来日。


「まだ米国では名前が売れていない三原だが、2試合衛星中継してからならファイトマネーもグッと上がる」

「WBC同級王者ウィルフレッド・ベニテス(プエルトリコ)となら、60万ドル(1億3千2百万円)。ウェルター級王者レナードとなら75万ドル(1億6千5百万円)。それぐらいの価値はある」(当時のレート)


初防衛成功後のドリーム・プランが三迫ジムとアラム氏の間で交渉され、『アジアから世界へ』のレールは完璧に敷かれた。


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王者の楽勝ムードで迎えた試合は、地元での初防衛を意識しすぎた王者の動きが固く、まるでいつもと違う動き。ファンもあっけにとられたまま、6回3度のダウンを奪われて三原選手は王座から転落してしまった。


「因果よのゥ~」ということになるが、村田選手には三原選手が越えられなかった『アジアから世界へ』の道を進んでいってほしいものだと期待。あわせて、柴田選手の『プロの意地』にも注目。


試合後の同日23時25分からは、TBS系列”情熱大陸 ”で村田選手の特集が放送されます。こちらもお楽しみに。


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